
こうすれば失敗しない!壁紙選びの失敗例を知る
お部屋の印象をガラリと変えることができ、それぞれのお部屋にテーマを持たせることもできる壁紙DIY。印象を大きく変えられるのはとてもよいことである反面、失敗すると取り返しのつかないことになりかねません。見切り発車せずに成功させるためにも、ぜひこちらを参考にしてみてください。
全体イメージを描かずにざっくり発注


トイレや寝室などの離れた空間であればまだしも、リビング・ダイニングや洗面所などつながりのあるスペースをDIYする場合、全体のイメージを描けていない見切り発車では壁紙DIYはうまくいきません。
家全体のテーマは何にするのか、あらかじめ決めておくことが大切です。インテリアテイストでもナチュラル系、モード系、男前インテリア風、ブルックリン風などさまざまなものがあります。
インテリアテーマをまたいでしまうような壁紙DIYだと統一感がなく、家の中が過ごしにくい雰囲気になることも。
DIYは自己満足な部分もありますが、お客様を招待したときやSNSなどに部屋の写真をアップしたとき、「素敵!」と言ってもらえるようなお家にしたいものです。
自分でも納得し、他人にも褒めてもらえる仕上がりになるように、インテリアテーマを決めてDIYに取り掛かりましょう。


例えば「子ども部屋だけポップでかわいらしい壁紙にして、それ以外は統一感のあるカラーでシンプルな壁紙にする」というDIYであれば、ポップな壁紙がアクセントとして機能するので、とてもおしゃれな印象のDIYになります。
しかし、バランスを間違えてしまうと、それぞれの部屋単体で見るとかわいいけれど、別の部屋に入ったときに違和感を覚えるような、ちぐはぐなインテリアになってしまう場合もあります。
それは、壁紙の質感やカラートーンを合わせられていないことが原因でもあります。
ちぐはぐな印象を与える壁紙の特徴


極端にいうと原色のような明るいカラーとパステルカラーのような淡いカラーを同じ家に使うと、とてもちぐはぐな印象を与えてしまいます。
原色のような強いカラーを使うのであれば、他はホワイトの壁紙にするなどの色の引き算がポイントです。


リビングでイエローの壁紙を使っていたけれど、別の部屋ではバーガンディを使っているなど、その色とかけ離れた色を使ってしまった場合も、ちぐはぐな印象を与えるインテリアになってしまいます。
イエローの場合はグリーンやオレンジなどのつながりが見えるカラーを採用するなど、自然に印象になるように色のつながりを意識しましょう。
できれば家の中で使うカラーは2色程度におさえると、まとまりが出やすいのでおすすめです。
または白地に3色の柄が入っている壁紙をリビングに使い、それぞれのカラーを別の部屋で無地の壁紙として使うなら、3色を使っても統一感が出しやすくなります。


フラットな壁紙と凹凸のある壁紙などを一部屋だけでなく複数の部屋で使うと、質感が違うため、ちぐはぐな印象を与える場合があります。
組合せ方によっては、インテリア上級者のような見栄えにも仕上げられるので、どの配置に貼るのがオシャレに見えるか、いろいろイメージを膨らませてみることが大切です。


例えばインテリアがアンティーク調なのに壁紙がナチュラルな木目柄など、インテリアと壁紙がテーマをまたぐようなものの場合、かなりちぐはぐな印象になりかねません。
買い換えることが難しいインテリアアイテムが多い場合は、そのアイテムが持っているテイストに合わせた壁紙を選ぶのがおすすめです。
色も質感もアクセントとして使うのはいいですが、違ったものを全体的に使ってしまうと統一感のない部屋ができあがってしまいますので注意しましょう。
失敗しないためには
ファッションと同じく、配色を1色、2色までにおさめれば、上品な印象を与えられますし、3色以上になると、賑やかな印象を与えるお部屋になります。
色が増えていくと、かなり高度なバランス感覚がないと難しいので、最初は1色や2色をシンプルな壁紙にプラスする方法がおすすめです。
失敗しないためのおすすめDIY方法をご紹介していきます。


・レンガ柄、木目柄などのなじみやすい壁紙を、テレビの後ろや棚後ろなど、ポイントのみに使用する
・寝室のヘッドボード後ろの壁面、トイレの背面だけなどをアクセントになる壁紙に変える
・上下に分けて下の部分だけ貼り足すなどの、部分的な貼り方をする
・全体的に淡い色合いを多くする
このようなDIYの進め方をすると、既存のシンプルな壁紙の割合が7、8割程度保たれるので、柄やカラーがアクセントとして効いてきます。


・寝室やトイレ全体など、リビングなどの広い空間から独立した部屋に違うテイストの壁紙を貼る
・子ども部屋、書斎などテーマを決めやすい場所だけの部屋全体の壁紙を張り替える
中級者の場合、一部屋であればインテリアとのバランスを取りながら全面を一気に張り替えることができるでしょう。DIYの楽しさをさらに実感することができますよ。


・ストライプ、花柄、青空、幾何学模様などの大きな柄の入った壁紙を大胆に使う
・ブラックやレッドなどの強いカラーの壁紙を使う
・柄を組み合わせる、壁紙をカットして貼る
大きめの柄などを使って空間をどのように作るか、家全体のイメージを保ちながら変化させることができるのが上級者のDIY。
印象の強いカラーを使っても、全体でバランスを取って色の引き算をすることができれば、やり過ぎ感やちぐはぐな印象が出ない高度なDIYできるでしょう。
まとめ
ついついイメージ不足のまま見切り発車しがちなポイントを事前におさえることで、壁紙DIYでありがちな失敗を避けることができます。
自分の家をどんな風に変化させたいのか、全体をイメージしたあとに壁紙を購入することで壁紙DIYを成功させることができます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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