カーペットのリラックス効果
ホテルのロビーや客室、図書館、病院や自宅の寝室などでカーペットが多く用いられている理由のひとつは、緊張をほぐすのに有効なアイテムだからです。もちろん安全性・装飾性の面でも優れていて、劇場やレストラン、旅客機や寝台特急など幅広く使われています。ここでは、カーペットの持つリラックス効果について見てみましょう。
安らぎを求める現代社会に
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人の身体で唯一、常に建物と触れ合っている部分があります。それは人の二本の足です。一瞬、足を上げることはあっても、人の足は常にいつでもどこでも床と触れ合っています。この床に触れた足先から、人は自分が今居る場所がどのような性格の空間なのかを無意識のうちに読み取っているのです。
脳波で見るリラックス効果
三重大学大学院医学系研究科(法貴葉子助教ほか)および生物資源学研究科(佐藤邦夫教授)はこのほど、「室内床材種の違いが人に与える影響」をテーマに実験検証に取り組み、カーペットはフローリングに比べ「リラックス度が高い」「カーペットは人にリラックスを与える」という結果をまとめました。
- 被験者数
- 男女42名(20歳~68歳)の健康な非喫煙者
男性:20名 女性:22名
- 実験方法
- カーペットとフローリングの各床材を10分間ソックス着用で歩行。(広さはどちらも20m²)
カーペット:ナイロン製カットパイル(パイル長5mm)
フローリング:木質フローリング(ラミネートフロア(全厚8mm)+下地シート(厚み2mm))
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α波の含有率
日本カーペット工業組合 脳波計を使い、リラックスした状態で多く発生するα波の含有率を測定すると、42人中32人がフローリングよりもカーペット上を歩いた時の方が、α波の含有率が多いという結果になりました。
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β波の含有率
日本カーペット工業組合 緊張した状態で多く発生するβ波の含有率を測定すると、 カーペット上を歩いた直後の方が含有率が多かったのは、42人中14人でした。
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皮膚インピーダンス値
日本カーペット工業組合 皮膚インピーダンス値(手のひらの発汗量)については、42人中32人がカーペットを歩くときの方が値は大きい、すなわち手のひらの汗量が少なく、リラックスしている状態という結果となりました。
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心理アンケート
日本カーペット工業組合 さらに心理テスト(SD法)を実施。お互いに反対の意味を持つ対の形容詞を用い、5段階で印象評価した。結果、カーペットはフローリングに比べて「穏やかな」、「疲れを感じない」、「落ち着いた」などと感じる人が多く、心理的な面においてもカーペットのリラックス効果が示されました。
リラックス効果で学力がアップ!
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学力向上には、「リラックスし、集中力を高めて勉強することが必要」と一般的によく言われています。踏み心地がやわらかく、優れた吸音・静音性をもつカーペットをお部屋に敷くことで、リラックス効果がもたらされ、集中力を高められる学習環境をつくることができます。
日本カーペット工業組合は2011~13年にかけ、全国の学習塾など教育施設関係者を対象に、「カーペットと学習環境」に関する意識調査をおこないました。回答数は190人で、「カーペットが良質な学習環境の形成に影響するか?」の問いに、およそ7割の人が「良い影響がある」と答えました。
イグサにもリラックス効果が
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日本の風土に合った敷物として歴史のあるイグサ製品。日本の住宅から和室が減る傾向にる今日ですが、今また畳や茣蓙の良さが見直されています。イグサに含まれる、バニリン・フィトンという物質はバニラエッセンス等にも含まれている物質で、鎮静効果・ストレス軽減効果があります。リラックス効果が高い森林浴の環境に近い状態は、集中力の持続効果があるとも言われ、子供部屋にもおすすめです。

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