カーテンバランスとは?
カーテンはウィンドウトリートメントに欠かせないアイテムですね。カーテンのスタイルのひとつであるカーテンバランス。カーテンの上飾りであるバランスとは、カーテン取付後に、カーテンレールを隠すように付ける装飾のことです。多彩なスタイルとデザインでワンランク上の窓空間を演出し、ホテルや高貴な場で多く見られます。ここでは、カーテンバランスについてご紹介します。

カーテンバランスとは?
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カーテンバランスとは、カーテン上部につける上飾りでトップトリートメントとも呼ばれています。カーテンバランス専用のレールを使用し、レールを覆うように取り付けます。レールを隠すことでもインテリア性がアップし、ゴージャスでエレガントな空間を演出します。
一般的にはカーテンと共布でつくられますが、そのデザイン性は幅広く、伝統的なスタイルからアレンジスタイルまで自由な発想で窓辺を飾ります。ヨーロピアンなテイストを醸し出すカーテンバランスは、近年、一般家庭では取り入れられることは少なくなりましたが、主にホテルで多く採用されているスタイルです。
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- 中世の時代からカーテンの装飾品として
愛されたバランス - カーテンバランスの歴史は古く、15世紀のルネッサンス様式に直線的なバランスが誕生しました。17世紀のバロック様式になるとカーテンに金糸や銀糸を織り込んだブロケードなど豪華な生地が使われ、バランスには曲線が加わります。ロココ様式ではさらにスカラップ型で縁取るなど曲線的なバランスとなり、ネオクラシシズム様式でヒダを用いた膨らみのある優美なスワッグバランスが登場しました。アンピール様式を経て19世後半アールヌーボー様式で定着したカーテンバランスは、現在でもクラシックスタイルを基本に愛され続けています。
- 中世の時代からカーテンの装飾品として
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- 伝統ある2つの基本スタイル
- 中世のヨーロッパで生まれたカーテンバランスには「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」の2つの伝統スタイルがあります。ハードタイプはぺルメットとも呼ばれるストレートバランス、ソフトタイプはヒダをふんだんに施した曲線的なスワッグバランスです。クラシック、トラッド、エレガンスといった正統派スタイルに、長い年月をかけて多国籍のインテリア要素が加わり、近年では2つのスタイルを基本とした多彩なバランスがみられるようになりました。カーテンの素材や柄に合わせて、自由にスタイリングできる魅力があります。
カーテンバランスの種類
正統派トラッドスタイルのストレートバランス
ストレートバランスは生地をフラットに使い、場合によっては板や芯を入れることもあります。水平で平面である直線的なストレートバランスは、窓辺をスタイリッシュに飾ります。裾のラインは直線だけでなく、アーチ型にしたり規則的なウェーブを描いたりと、カッティングをアレンジして表情を豊かにしたデザインもあります。
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フラットバランス
様々な窓に使いやすい、プレーンでシンプルなバランス。
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ギャザーバランス
最もポピュラーなバランスで、ギャザーを寄せたカジュアルなスタイル。
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箱ヒダバランス
窓を選ばず、多彩なコーディネートができます。
ヨーロピアンクラシックのスワッグバランス
曲線的で優美なスワッグバランスは高級感があり、ホテルや結婚式場などでもよく見かけます。スワッグとは「垂れ下がった」という意味があり、水平方向にヒダを取りながらスワッグをつくります。スワッグはスタイルによって1連から複数連まであり、上の辺でヒダをまとめるジョージアンスワッグ、縦の辺でまとめるエンパイアスワッグ、プリーツやタイなどと組み合わせてヒダをまとめるキングストンスワッグ、生地の端をハンガー状の木製ポールのサイドにかけるスワッグ&テールなど、さまざまなスタイルでカーテンをドレスアップします。
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スワッグバランス
生地のドレープ性を活かして、流麗なラインをつくる装飾性の高いバランス。
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エレガントバランス
一つの大きなスワッグで、よりゆったりとしたエレガントさを出したクラシカルタイプのバランス。
自由自在にデザインアレンジする
近年のカーテンバランス
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- アイデアいっぱいのアレンジバランス
- 近代のカーテンバランスは自由にアレンジされ、独創性や嗜好性を表現する装飾アイテムになっています。左右対称が常識であったバランスをアシンメトリーに仕立てたり、スマートバランスとスワッグバランスを融合させたり、デザインの広がりはとどまるところを知りません。また小物をプラスすることでアレンジの幅がさらに広がります。
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- カーテンバランスのコーディネート例
- カーテンとバランスを異なる生地でコーディネートすることも、ウィンドウトリートメントの楽しさのひとつ。バランスの生地でいろいろなテイストを表現できます。無地のカーテンにエスニック柄のスマートバランスを合わせるだけでオリエンタルな雰囲気に。女の子らしいスイートな部屋にはレースを重ねて2枚仕立てのギャザーバランスを。キッチンにはリネン素材のカーテンにチェックのバランスでナチュラルな空間を演出できます。
写真のように普通のダブルレールで手前のカーテンをバランス風にアレンジし、姫系インテリアでまとめると一気にエレガントな部屋になりますよ!
一般的にバランスの丈はカーテン丈の15%程度が良いとされています。通常はカーテンレールにマジックテープでバランスを取り付けるタイプがほとんどですが、バランスのスタイルや、天井の高さ、窓の大きさや形状によって取り付け方も異なってきます。バランス専用のハンガーポールを使用したり、カフェカーテンはあえてカーテンとバランスの間隔を空けるなどの方法があり、バランスのサイズもケースバイケースです。
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