
気になるへこみを直そう!クッションフロアのへこみ対策
クッションフロアは適度な弾力が魅力である反面、へこみが気になるといった声もあります。それでは、へこみが起こらないようにするためにはどうしたらよいでしょうか。クッションフロアのへこみ対策とメンテナンスについてご説明します!
クッションフロアの特長とへこみの原因


クッションフロアのへこみが起こる理由は、塩化ビニルを使用したシート状の床材という素材や構造によるものです。
表面は薄い塩化ビニルの層でできていますが、その裏には不織布が裏打ちされています。そして塩化ビニル層と裏打ちの間にはスポンジ状の発泡層があります。
この発泡層は適度な弾力性を持たせているため、柔らかく衝撃を吸収するメリットがあります。
しかし、そのクッション材による弾力が、上に置くものによってはへこみができてしまう原因になる場合もあるのです。


クッションフロアのへこみは、一点に荷重が集中してしまい、その部分だけに負担がかかってしまった場合に、スポンジ状になっている発砲層の部分がへこむことが原因です。
このへこみは、へこんだ部分に重みをかけず、そのままにしておくことで、ある程度までは時間の経過とともに復元していきます。
しかし特に一点に過度な荷重が集中していたり、長い時間一部分だけ荷重がかかっていた場合などは、へこみは深くなってしまうこともあります。
また発泡層の厚みによってもへこみ方が変わってきます。
クッションフロアのへこみの直し方


へこみができてしまったと気がついたときは、何も置かない状態でしばらく様子をみてください。
それでもへこみが元に戻らないようであれば、クッションフロア面から少し離した位置から低温のドライヤーで温風を当て、じわじわと温めてみましょう。
温めることでへこみが元に戻る可能性もありますが、アイロンなど高温なものを当てると、正面の白色化をまねくことがあるので注意が必要です。
またワックスが塗ってある場合は剥離してしまう可能性があるため、低温のドライヤーで焦らず様子をみながら温めてみてください。
クッションフロアのへこみ防止対策


ベッドやテレビ台など普段は動かすことがない家具の場合は、ベニヤ板などを敷いて荷重を分散させる方法が有効です。
板のままでは見た目がよくないという場合は、床材の色や柄に合わせた壁紙やカッティング用シートを貼るなど工夫するとよいでしょう。
またアクリル板などもありますので、それを家具の下に敷いてみるという方法もあります。


ダイニングなどのテーブルやイスがある部分もへこみが気になる場合があります。テーブルを動かすことはあまりありませんが、イスはよく動かしますね。
また、イス自体の重みはそれほどではありませんが、人が座って使用するのでかなりの荷重がかかります。
イスの下にはいくつものへこみができてしまうことがあるので、ラグなどを使ってクッションフロアを保護するとよいでしょう。
ラグはインテリアのフォーカルポイントづくりにも役立ち、見た目もおしゃれな印象になります。


特にテーブルやイスを置くダイニングやソファやテレビ台などを置くリビングには、部屋全体をへこみや傷に強い機能を持った機能性クッションフロアにすると良いでしょう。
家具を引きずってもキズが付きにくく、掃除や模様替えのときも気にすることなく安心して作業ることができるのでおすすめです。