
和の風情を楽しむ、日本のたしなみ茶道に必要な道具・敷物について
日本の伝統的なたしなみである茶道で、床の装飾として毛氈が使われています。毛氈もまた古くからの伝統敷物として馴染みのあるアイテムです。そこで今回は、茶道に毛氈が必要な理由や、お茶を楽しむために最初に用意する道具、毛氈のメリットやサイズ、お手入れ方法をまとめました。毛氈は天然素材(絨毛)を使っていて高級品のため、よりリーズナブルに揃えられる毛氈風フェルトもご紹介します。
茶道に毛氈が必要な理由・用途
畳のダメージと足の負担を軽くする

茶道というと必ずと言っていいほど、赤色の敷物が敷かれているのを目にしますよね。この敷物は毛氈と呼ばれ、日本の伝統行事で古くから使われてきました。
茶道で毛氈を敷くのには、畳の汚れや擦り切れを防ぎ、座布団のように足の負担を軽くするという理由があります。また、足音やお茶碗のわずかな衝突音も吸収してくれるので、より静かでゆったりとした空間を生み出してくれます。
万が一、お茶碗を倒してしまっても、お抹茶が畳に直接こぼれないので、畳を汚さずに済みます。また、汚れてもすぐに拭き取ればまたキレイな状態で使うことができます。
最初に用意するべき道具
茶筅・茶杓・茶碗と毛氈を揃えよう

茶道でお茶を楽しむ際、最初に用意するべき道具は、茶筅、茶杓、茶碗です。床装飾として毛氈を敷くと、一気にお茶室の空間がうまれます。
屋内でのお茶会ですとその他にも必要になりますが、屋外でお茶を楽しむ「野点」なら茶碗、茶筅、お湯を沸かす道具さえあれば気軽に始められます。屋内のお茶会よりも難しい作法がなくカジュアルに楽しめますので、初めての方は野点から挑戦してみるのもおすすめです。
最近は、アウトドアのワンシーンにもっとカジュアルに野点を楽しんでいる方も増えています。茶碗や茶筅をその場のアウトドアグッズで代用して、大自然とお茶を堪能します。
毛氈を敷くことのメリット
華やかな見た目で、床・足へのダメージを防ぐ

茶道で毛氈を敷くことのメリットは、見た目と機能性です。毛氈を床装飾として敷くことで、本格的なお茶会の雰囲気が生まれ、華やかな空間に仕上がります。和の風情と特別感を演出してくれるのは、毛氈ならではの魅力です。
また、少し厚みがあるためクッション性にも優れています。足の疲れや床へのダメージが少なく足音も吸収してくれるので、ゆったりと静かな空間を堪能することができます。
おすすめの毛氈(色・厚み・サイズ)
赤または紺、3mmの厚み、巾90cmが使いやすい!

茶道の敷物としておすすめの毛氈は、赤色または紺色です。
赤色は緋毛氈(ひもうせん)と呼ばれ、日本の伝統行事でも古くから使われてきました。この緋毛氈には魔除けや生命力の意味があり、お茶席でもよく使われます。
赤色は少し派手だなと思うときは、紺色の毛氈を選びましょう。野点では赤、室内では紺を使うことも多いです。
厚さは1mm~5mmのものがありますが、薄いとクッション性が少なくなりますし、厚いとお茶碗が倒れる心配がありますので、中間の3mmがおすすめです。
巾は約90cmの毛氈が取り回しが良く使いやすいです。一人でもサッと敷けて、片付けも比較的簡単です。大人数で野点をするときや幅の広い縁台・床几台に掛けるときは、さらに幅の広い毛氈がおすすめです。
汚れた時のお手入れ方法
汚れたらすぐにトントンと拭き取る!

毛氈が汚れた時のお手入れ方法をご紹介します。まず、掃除機で軽くゴミを吸い取って下さい。強力な回転ブラシで吸引すると生地を傷めてしまうので、吸引力を少し弱めて吸い取ります。
シミがついた場合は、なるべく早くシミを取るのが重要です。キレイな布をぬるま湯に浸し、軽く絞ってから優しくたたくようにシミを吸い取りましょう。その後、乾いた布で同じように水分を拭き取り、これを数回繰り返します。
色落ちを防ぐために、強く叩かないことがポイントです。丸洗いやクリーニングは避けましょう。
安価な毛氈風フェルトで代用も!
カットが簡単で、気軽に使える

毛氈は、羊毛などの絨毛を使っているので、クッション性があり使い心地がよいのが特徴です。ただ、品質がよい分、高級な敷物になります。
もっとリーズナブルに茶道用の敷物を揃えたいときには、毛氈風フェルトがおすすめです。
毛氈風フェルトは、毛氈の風合いに近づけた和風のパンチカーペットです。
ポリエステルなどの化学繊維・合成繊維を使うことで費用をグッと抑えています。カットして気軽にサイズを変えたり、両面テープで簡単に施工できるのも魅力です。
毛氈は、畳のダメージを防ぎ、足の負担を軽くするので、茶道においても欠かせないアイテムの1つです。お茶碗、茶筅、茶杓などお茶を点てる道具と毛氈があれば、簡単なお茶室が出来上がります。何よりも見た目が華やかで、和の風情を感じられる敷物です。
もし毛氈が汚れてしまったら、濡らした布でトントンと拭き取ったあと、乾いた布で水分を吸い取って下さい。
毛氈がなかなか高級で揃えづらいときには、よりリーズナブルな毛氈風フェルトもチェックしてみて下さいね。

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