建築・内装業者からセミプロ・DIY上級者まで
様々な現場に対応可能。
天然石シートの施工方法|
軽くて薄い、本物の石を貼る
新しい壁材
薄くて貼れる本物の石で壁面装飾や家具のリメイクができる「天然石シート」の貼り方を詳しく解説。適応下地や接着剤の選び方まで、施工場所や工法別に紹介します。プロの内装業者からDIY中級者まで様々な現場に対応可能です。天然石ならではの質感・重厚感を、わずか数ミリの薄さで実現できます。
「ストーンベニア」タイプ別施工可能な場所(下地)・
工法一覧
乾燥した、凹凸の無い平滑な表面材に
施工可能です
| シリーズ名 | 施工可能場所 | 適合下地 | 工法 | 推奨接着剤(※2) |
|---|---|---|---|---|
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屋内壁 家具類 |
合板(※1) 石膏ボード コンクリート |
両面テープ併用 (RS工法) |
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| 全面接着剤貼り工法 |
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| 屋外壁・浴室 及び 床面 |
石膏ボード コンクリート |
全面接着剤貼り工法 |
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屋内壁 家具・小物 |
合板・石膏ボード コンクリート ガラス・アクリル板等 |
下地とシート裏面に 速乾ボンドを塗布 |
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屋内・屋外 及び 床面 |
厚さ3~5㎜の アクリル板 または ガラス板 |
シート裏面に、接着剤(クリア色)を塗布 |
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- 1)木質下地への施工は、全面接着剤貼りを推奨いたします。(両面テープの粘着力が弱くなる可能性があります。)
- 2)推奨接着剤の赤字は当店で購入可能です。
それ以外の接着剤については、現在当店にて取り扱いが無いためご了承ください。
RESTAで購入が可能な推奨ボンド(接着剤)はこちら
全面接着剤貼り工法の場合
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対応可能なタイプは、ノーマル、コンクリート、マーブル、サンドストーンです。
【屋内壁】
【屋外、水のかかる場所、床面】
【さらに耐水性強化、曲面貼り】
両面テープ併用で
住宅の室内壁に貼る場合(DIY向け)
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貼れる下地は、石膏ボード・コンクリート等平滑な表面材です。
【接着剤】
【両面テープ】
天然石シート施工のポイントと施工上の注意
施工のポイント
ジョイントの処理方法|
「突き付け」「目地割り」について
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施工前に仮合わせを行い、突き付け個所は必ずペーパー等で面取りをしてください。 小口の目違いや防水を考慮して、ジョイント部に必ずコーキング処理を行ってください。
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マスキングテープを被着材の両サイドに貼り付け、揉み込みようにしっかり押さえつけ、接着後、ヘラなどを用いて余分な接着剤をかき取ってください。
屋内壁の場合は、目地テープを使って目地のすき間をあけた施工も可能です。
全面接着剤貼り工法について
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接着剤は平ごてを用いて下地に押し付けるように均一に厚さ5~7mmを塗布してください。1回の塗布面積は 貼付け可能時間内に仕上げ材を貼り終えることのできる面積としてください。(※規定のクシ目でクシ山が崩れないように塗布)
表面のコーティング仕上げについて
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屋外壁、屋内外の床面、浴室への施工は
表面コーティング剤の塗布が必須です。外部や床、水まわり等、水や油がかかるところでは仕上げに必ず表面コーティングを施こす必要があるため、施工場所や用途に応じて、コーティング塗布済の商品をお選びください。
施工上の注意事項
切断(カット)・加工について
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ストーンベニアは電動丸鋸、鋸、マルチツール、サンダー、万能ハサミ等で切断できます。石の種類や層の違いによって柔軟性と厚みに差があり、万能バサミではカットしにくい場合があります。金ノコ・プラノコ等でも切断可能ですが、必要に応じて電動丸鋸、鋸、マルチツール等を使用してください。(※丸鋸の刃はダイヤモンドカッターを推奨します。切断は当て木等を用いて、必ず刃物を表面から入れてください。)
切断作業の際は、ゴーグル・マスク着用の上、粉塵には十分ご注意ください。※ファブリックタイプは、はさみやカッターの使用可。
2次曲面への施工について
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貼れる曲面は、200R程度までが目安です。
(200R=曲げ半径200mm程度)- 3次曲面への施工は不可。
- コンクリートタイプは比較的硬いため、R300~500を目安としてください。
- ソフトタイプは、円筒R=50〜100mm程度まで可。
その他の注意事項
- 下地表面に凹凸、ひび割れ、キズがある場合は、パテ等の下地調整剤や合板を使い下地表面を平坦にしてから貼付けを行ってください。
- 下地は乾燥していることが条件になります。下地表面のごみ、油、錆などは接着不良の原因になりますので、よく落としてから充分に乾燥させてください。
- 下地表面を改質して被着材表面の接着性を改善するために、プライマー(下塗り剤)を塗布することを推奨し ます。(※ファブリックタイプを除く)
- 使用する接着剤、工法については、施工場所・貼る下地・シートの種類等によって異なるため、必ず「施工方法ページ」にてご確認の上、施工を行ってください。
- 防火材料ではありません。内装制限のかかる場所では仕上げ材としては使用不可です。
中・上級DIY向け「目地テープ」を使った
屋内壁の“目地割り”施工方法
こちらの施工方法は、ブラック色の目地テープを下地に貼り、すき間(目地)をあけて天然石シートを貼るDIY方法のひとつとして紹介しており、プロの施工とは手順・工法等の内容が異なる場合があります。
石膏ボードの壁一面に貼ってみた!
施工方法を動画で見る
準備する道具・使用する材料
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準備する道具
万能ばさみ、ローラー、ゴムハンマー、手袋、メジャー、
定規、金ノコ、丸ノコ(必要に応じて)、
マスキングテープ、サンドペーパー(必要に応じて) -
使用する材料
- 天然石シート「ストーンベニア」
- 変成シリコーン樹脂系接着剤
- 強力両面テープ
- 目地テープ(2~3cm幅)
- スペーサー(あると便利)
採寸と割り付け
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貼る壁面の幅と高さを測って、基準となる線を引きます。今回は、列ごとに半分ずらすレンガ貼りで施工します。
※こちらの施工では300×600mmサイズの天然石シートを使用するため、300mmの格子状に線を引いています。
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壁際のカットも考慮して、上下左右がバランスよくなるように割り付けを行いましょう。
目地テープを貼る
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割り付けた線が中央を通るように、目地テープを貼ります。
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※目地テープはカッティング用シートを2~3cm幅でカットしても代用可能です。
貼る前の準備
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ストーンベニアは、表面が天然の石なので、1枚1枚の表情に個性があります。予め、床に仮並べを行い見た目を確認し、貼る並びを決めておくことをおすすめします。
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製造時に裏面が極力フラットになるように仕上げられていますが、わずかな凹凸が施工に影響する場合は、サンドペーパーがけで調整してください。
天然石シートを貼り付ける
(壁の下半分)
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まず、貼るシートの裏面を上に向けて床に置き、端と中央に両面テープを貼ってから、接着剤を波線状に塗布します。(両面テープの間隔は15~30cmが目安。)
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下から上へ向かって壁の中央から一列ずつ貼っていきます。両面テープの剥離紙を剥がし、下部にスペーサーを挟みながら貼り付け、手で押し付けます。
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両面テープが通っている位置をローラーでしっかり圧着させ、ゴムハンマーで全体を軽く叩いてボンドを馴染ませます。
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スペーサーを取り除き、継ぎ目に約3mmのすき間をあけて、隣の1枚も同様に貼ります。(隙間は目測で貼ってからスペーサーで確認してもOK)
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2列目以降も同じように貼っていき、壁際をカットしなくてもよい部分だけ貼り進めます。このようなピラミッド状になります。
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左右の端に入る材料は、その都度寸法を測って必要なサイズにカットしておさめます。
天然石シートのカット方法
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シートの表面を保護するマスキングテープを貼ってから、カットラインを引き、万能バサミや金切りばさみでカットします。
※加工時に石の層が部分的に剝離する場合があります。
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必要に応じて切り口にヤスリをかけて整えてください。
壁に貼る際は、カットした辺を壁際に向けて貼り付けましょう。 -
万能ばさみで切りにくい場合は、金ノコを使ったり、
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電動丸ノコなどの電動工具を使って切断してください。
※丸鋸の刃はダイヤモンドカッターを推奨します。切断は当て木等を用いて、必ず刃物を表面から入れてください。
壁の上半分を貼る

壁の下半分が貼れたら、
上部も同様に施工していきます。



天然石シートの標準施工方法
下地確認
- 下地は乾燥していることが条件になります。下地表面のごみ、油、錆などは接着不良の原因になりますので、よく落としてから充分に乾燥させてください。
- 下地表面に凹凸、ひび割れ、キズがある場合は、下地調整剤や合板を使い下地表面を平坦にしてから貼付けを行ってください。
墨出し・割り付け
- 仕上げ材の寸法・形状に合わせて、下地に墨出し、割付を行ってください。
- 下地または化粧材の貼り合わせ位置・塗布位置を予め決めてください。
カット・加工
- 仕上げ材は電動丸鋸、鋸、マルチツール、サンダー、万能ハサミで切断できます。
- 曲線での切断は予め仮合わせを行ってください。
- ソフトタイプは、カッターでも切断可能です。(※曲面での切断はハサミを使用。)
- 丸鋸での切断は、当て木を用いて、必ず裏面を上にして行ってください。
切断の際は、切断は当て木を用いて、必ず刃物を表面から入れて裏面から出るようにしてください。
使用する刃は、ダイヤモンドカッターを推奨しております。(※木工用の場合、刃こぼれを起こしやすいため)
天然石シートの貼り付け
屋内壁の貼り方
使用可能タイプ : スタンダード、
コンクリート、大理石、サンドロック
適応下地 : 石膏ボード、コンクリート等、
凹凸の無い平滑な下地
両面テープ・ボンド併用(RS工法)
- 仕上げ材裏面の予め定めた位置に接着剤を塗布してください。接着剤は原則として、ビード状(線状)に塗布して下さい。
- 曲面に使用する場合は接着面に対し、両面テープの本数、接着剤の塗布の本数を増やしてください。
- 凹みが激しい所には接着剤を多めに注入してください。
- 表面を改質し、被着材表面の接着性を改善するためにプライマー(下塗り剤)を塗布することを推奨します。
- 接着剤が仕上げ材の表面などに付着した場合には、速やかに乾いた布または少量のFRP洗浄用溶剤を含ませた布で拭き取ってください。
仕上げ材の表面に影響がないか確認の上ご使用ください。
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接着剤(推奨):
アイカ「SE-1」または「ボンド MPX-1」両面テープ(推奨):
ボンド商事「BD強力ボード用両面テープ」
全面接着剤貼り工法
- 接着剤は平ごてを用いて下地に押し付けるように均一に厚さ5~7mmを塗布します。1回の塗布面積は貼付け可能時間内に仕上げ材を貼り終えることのできる面積としてください。
- 接着剤を塗布した後、規定のクシ目でクシ山が崩れないように塗布します。
- 接着剤が充分に付着しなかった場合は、7mm角のクシ目ゴテを使用して使用量を増やしてください。
- クシ目を立てたあとに仕上げ材を貼り始め、貼付け可能時間内に貼り終えてください。
- 仕上げ材は揉み込みようにして貼り、裏面全体に接着剤がなじむように圧着します。
- 仕上げ材を適宜に剥がし、仕上げ材裏面に接着剤が充分付着していることを確認します。
- 仕上げ材表面に付着した接着剤は、硬化する前にシンナーなどを含ませた布で拭き取ってください。
- 表面を改質して被着材表面の接着性を改善するために、プライマー(下塗り剤)を塗布することを推奨します。
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接着剤(推奨): セメダイン「タイルエースシリーズ」
又は、タイルメント「フレックスシリーズ」
屋外壁および床面への貼り方
使用可能タイプ : スタンダード、
コンクリート、大理石、サンドロック
適合下地 : 石膏ボード・コンクリート等、
凹凸の無い平滑な表面材
全面接着剤貼り工法
- 接着剤は平ごてを用いて下地に押し付けるように均一に厚さ5~7mmを塗布します。1回の塗布面積は貼付け可能時間内に仕上げ材を貼り終えることのできる面積としてください。
- 接着剤を塗布した後、規定のクシ目でクシ山が崩れないように塗布します。
- 接着剤が充分に付着しなかった場合は、7mm角のクシ目ゴテを使用して使用量を増やしてください。
- クシ目を立てたあとに仕上げ材を貼り始め、貼付け可能時間内に貼り終えてください。
- 仕上げ材は揉み込みようにして貼り、裏面全体に接着剤がなじむように圧着します。
- 仕上げ材を適宜に剥がし、仕上げ材裏面に接着剤が充分付着していることを確認します。
- 仕上げ材表面に付着した接着剤は、硬化する前にシンナーなどを含ませた布で拭き取ってください。
- 表面を改質して被着材表面の接着性を改善するために、プライマー(下塗り剤)を塗布することを推奨します。
- 接着剤が仕上げ材の表面などに付着した場合には、速やかに乾いた布または少量のFRP洗浄用溶剤を含ませた布で拭き取ってください。仕上げ材の表面に影響がないか確認の上ご使用ください。
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接着剤(推奨): セメダイン「タイルエースシリーズ」
又は、タイルメント「フレックスシリーズ」
「ソフトタイプ」の貼り方
適合下地 : 合板、石膏ボード、コンクリート、
ガラス、アクリル等、凹凸の無い平滑な表面材
- 接着面とシート裏面にハケまたはヘラにて速乾ボンドをまんべんなく塗布し、接着剤が乾き次第、片側よりヘラまたはローラーにて圧着貼りしてください。その際、浮きの発生やヨレが無いよう慎重に施工することが重要です。
※接着剤(推奨):コニシ「速乾ボンド」 - 曲面に張り付ける場合はドライヤーを併用して下さい。
- 接着剤が仕上げ材の表面などに付着した場合には、速やかに乾いた布または少量のFRP洗浄用溶剤を含ませた布で拭き取ってください。
- 仕上げ材の表面に影響がないか確認の上ご使用ください。
「シースルータイプ」の貼り方
適合下地 :
厚さ3~5mmのアクリル板または、ガラス板
- 仕上げ材裏面の予め定めた位置に接着剤(クリア色)を塗布してください。透明の両面テープを併用して、原則として300~500mm間隔でビード状(線状)塗布して下さい。
※接着剤(推奨):コニシ「ボンド シリコンコーク(クリア)」 - 仕上げ材がダーク系の色の場合は、仕上げ材裏面に接着剤(クリア色)をヘラを用いて均等に全面塗布してください。
- 凹みが激しい箇所には接着剤を多めに注入してください。
- 接着剤が仕上げ材の表面などに付着した場合には、速やかに乾いた布または少量のFRP洗浄用溶剤を含ませた布で拭き取ってください。仕上げ材の表面に影響がないか確認の上ご使用ください。
照明について
- 光源は仕上げ材から最低150㎜以上離してください。
- 光源の引きが出来ない場合はアクリル板等の下地の周囲にテープライトを巻き付けて光源とすることも可能です。
ジョイントの処理方法
(1) 目地処理の場合
- マスキングテープを被着材の両サイドに貼り付け、揉み込みようにしっかり押さえつけてください。
- 接着後、ヘラなどを用いて、余分な接着剤をかき取ってください。
- マスキングテープをゆっくりと剥がしてください。
- 出隅部は、切断後にサンドペーパーで面取りを行ってください。
(2) 金物使用の場合
- 仮止め両面テープを金物や壁など接着面に貼り付け、しっかり固定してください。
- 仕上げ材を金物に合わせて貼り合わせてください。仕上げ材の貼り付けは接着剤を塗布後10分以内に行ってください。
- 仕上げ材を貼付ける際は、中央部に浮きが発生しないようにご注意ください。尚、貼り付けは二人以上で行ってください。また、貼付け時に開口部・切り欠き部に歪みが発生しないようにしてください。
- 仕上げ材の上からローラーやゴム槌にて両面テープの位置を充分に加圧し下地面を密着させてください。
(3) 突き付けの場合
- 施工前に仮合わせを行い、突き付け個所は必ずペーパー等で面取りを行ってください。
- 小口の目違いや防水を考慮して、ジョイント部にはコーキング処理を必ず行ってください。
たたき押さえ
- 仕上げ材を所定の位置に貼り合わせてください。
- 仕上げ材を貼付ける際に、中央部に浮きが発生しないようにご注意ください。貼り付けは二人以上で行ってください。また、貼付け時に開口部・切り欠き部に歪みが発生しないようにしてください。
- 仕上げ材の上からゴム槌やローラーで充分に加圧して下地面を密着させてください。
- 天井に貼る場合は、接着剤が硬化するまで、仮止め用のビスや釘などで下地材に必ず固定してください。
表面コーティング
- 水や油がかかるところ、屋外、床への施工は必ず表面コーティングを行ってください。
※RESTAでは、表面コーティング塗布済の商品も販売しています。
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