
ワンフローリングが施工できる下地(場所)と
施工上の注意事項まとめ
選べる上貼り床材シリーズ
「ワンフローリング」
貼れる下地・貼れない下地と
施工上の注意
RESTAの選べる床材シリーズ「ワンフローリング」が施工できる場所(下地)と施工できない(適していない)下地、施工上の注意点についてまとめたページです。ワンフローリング4タイプの種類別に確認いただけます。

ワンフローリング施工可能な下地(場所)と
施工に適さない下地
施工できる下地(場所)一覧表
段差・凹凸のない下地であることが前提
※3.0mm PROと1.8mm 耐水SPCは0.5mm以下の
不陸であれば施工可能。
1.5mm Basic (ボンド施工) |
1.5mm Smart (粘着テープ付) |
3.0mm PRO (ボンド施工) |
1.8mm 耐水SPC | ||
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両面テープ施工 | ボンド施工 | ||||
木質 フローリング (突板 / シート) |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
防音直貼 フローリング |
〇 | △(※1) | 〇 | △(※1) | 〇 |
木質下地 (合板など) |
〇 | × | 〇 | × | 〇 |
コンクリート 下地 |
〇 | △(※2) | 〇 | △(※2) | 〇 |
床暖房 エリア |
◎(※3) | × | ◎(※3) | × | ◎(※3) |
水まわり | × | × | × | △(※4) | ◎ |
- 1)防音直貼フローリングはクッション性があるため、歩行時の沈み込みによって両面テープの粘着面が部分的に剥がれ、その際に剥離音が発生することがあります。
- 2)コンクリート下地の状態(粉っぽい、湿気がある)によっては、粘着テープの接着力が低下する場合があります。
- 3)変成シリコーン樹脂系接着剤または、ウレタン樹脂系接着剤を使用。
- 4)万が一、下地まで水分がまわった場合に、両面テープの接着力が低下してしまうことがあります。
ワンフローリングの施工に
適さない(不向きな)下地
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- ×無垢フローリング
- ×挽き板フローリング
- ×クッションフロア
- ×長尺シート
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- ×Pタイル
- ×畳
- ×磁器、陶器タイル
- ×石材
- ×パーチクルボード
その他の施工不可条件
- 目地幅が1.5mm以上のフローリングは、その上に施工すると段差や浮きの原因となるため、適していません(※3.0mmProを除く)。
- 床下からの防湿処理がされていない床には使用できません。カビの発生、接着不良、床材の変形などが起こる可能性があります。
- 床暖房パネルの上に直接貼ることはできません。施工する場合は12mm厚以上の合板を中貼りしてください。

下地が無垢フローリングか
シートフローリングかの見分け方
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目地の色を確認すればわかる!
下地が無垢フローリング(または挽き板フローリング)か、シートフローリングかの見分け方は目地の色で判断できます。
無垢フローリングや挽き板フローリングでは、目地の色が表面とほぼ同じなのに対し、シートフローリングでは目地の色が表面と異なります。
これは、シートの下にある基材が露出しているためであり、無垢材や挽き板フローリングの場合は、目地部分に木目が途切れず表れているのが特徴です。
ワンフローリング取り扱いならびに
施工上の注意事項
施工する下地の状況について

下地の床材または合板の状況を
施工前に必ず確認してください
- 段差や凹凸がないこと
※3.0mmPROと1.8mm耐水SPCは、0.5mm以下 - 弓ぞりが1mm未満であること
- 不陸・起伏が1mあたり3mm未満であること
- 床なりがないこと
※浮き沈みがない場合は施工できますが、床なり自体は解消できません。 - 表面にワックス、コーティングが残っていないこと
- 化粧シートがはがれやすくなっていないこと
- 濡れていたり、高湿でないこと
(含水率14%以下) - 汚れていたり、ほこりなどが残っていないこと
施工上の注意
ワンフローリング4種共通
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- レンガ貼り、1/3ずらし、もしくは乱貼りで施工してください。
- 施工方法をよくご確認の上、施工してください。
- カッター等を使用する際は、ケガに十分注意してください。
- しっかり圧着しても跳ね上がる部分などがある場合は、床用養生テープを貼り、その上に重量物を置き、しっかりと押さえられていることを確認し、養生時間が過ぎるまで動かさないでください。
- ハンマーや当て木等で叩き込まないでください。製品が破損する恐れがあります。
木質系
(Smart / Basic / PRO)
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- 上貼りする床板の方向は、既存のフローリングと同じ方向での施工を推奨します。直交させて貼った場合、既存の床の継ぎ目(目地)が目立ちやすくなります。
- 「Smart」の裏面粘着テープはしっかりと圧着してください。圧着後2時間は養生時間となります。
- 施工にボンドを使用する場合、しっかりと圧着し、ボンドの固化時間を養生時間としてください。(※Smartを除く)
- 「Smart」は床暖房エリア(熱伝導板による拡張エリア含む)に施工することはできません。
- 養生中は床暖房を使用しないでください。もしくは施工開始前につけて、施工完了後も養生時間が経過するまで同じ温度を継続してください。(※Smartを除く)
- 接着剤が面取り部分や表面に付着した場合は速やかに拭き取ってください。(※Smartを除く)
樹脂系(耐水SPC)
本製品は一般的なビニール系床材に比べ、温度変化による伸縮が
起こりにくい素材を使用しておりますが、わずかにサイズ変化が発生します。
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- 施工場所の室内温度を17~25℃の範囲に保ち施工してください。(※17℃以下で施工する場合は、壁際に1mm程度のクリアランスをとって施工してください。)
- 施工前に床材を箱から出し、施工場所の温度に馴染ませてから施工してください。
※寒冷期に床暖房設備のある場所へ施工する場合は、床暖房を使用した状態で施工してください。
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- 温度変化の激しい部屋や、極端に床の温度が高くなる可能性のある場所(例えば、不在の部屋で夏に直射日光が当たる場所、暖房が局所的に当たり続ける場所など)への施工は、壁際にお部屋のサイズの約0.3%ほどのすき間を確保し、すき間が気になる場合は床用コーキングで充填してください。
例)部屋の長さが2.7mの場合
2700mm×0.003=8.1mm
→部屋の両端に4mmの隙間が必要

POINT
変成シリコーン樹脂系接着剤またはウレタン樹脂系接着剤で施工することで、
テープ施工よりも温度変化の影響を受けにくくなります。
- 施工に両面テープ(専用品)を用いる場合、しっかりと圧着してください。圧着後2時間は養生時間となります。
- 施工にボンドを使用する場合、しっかりと圧着し、ボンドの固化時間を養生時間としてください。
- 床暖房のエリア(熱伝導板による拡張エリア含む)に施工する場合、両面テープは用いずボンド施工としてください。
- 養生中は床暖房を使用しないでください。もしくは施工開始前につけて、施工完了後も養生時間が経過するまで同じ温度を継続してください。
- 接着剤が面取り部分や表面に付着した場合は速やかに拭き取ってください。
- 10m以上連続するエリアには施工できません。見切り材などを用いて縁切りし、それぞれのエリアに3mmのすき間を確保してください。
輸送・保管・使用上の注意
- 落下、角当て、または局部に荷重がかかるような取り扱いをした場合、製品が破損する原因となります。
- 一時的な場合も含め保管時は水平な場所に平置きし、立てかけたりしないでください。
- 保管する際は、直射日光が当たる場所や高温・多湿な場所を避けてください。
- キャスター付き家具は表面を傷める恐れがあります。使用を避けるか、保護マット等をご使用ください。
- ワンフローリングは原状回復を必要とする場所への施工は不可となります。
Smartの粘着剤および、推奨の変成シリコーン接着剤「フロアロック」は比較的、再剥離性に優れ再施工にも対応可能ですが、一度貼り付けた床材を剥がす場合、下地の状況によっては跡が残ったり、下地が損傷する場合があります。