
道具とコツで美しく仕上げる!
フローリングの凹凸部分の
貼り方
フローリングを貼るときに困りがちな壁際や柱まわりなど、形が複雑な凹凸部分。のページでは、凹凸部分にフローリングをきれいに収めるための型取り方法や、使用する道具、カットのコツまで詳しくご紹介します。

複雑な形状の壁・柱まわりの
フローリングをきれいに
貼るには?
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適切な道具と方法で
仕上がりが変わります!部屋の隅や柱まわりなど、フローリングを施工する際に「形が複雑でうまく貼れない…」と悩んだことはありませんか?
直線的な壁だけでなく、出っ張りやへこみがある場所では、フローリング材を正確にカットしてぴったり収める必要があります。でも、正しい方法と道具を使えば、誰でもきれいに仕上げることができます!直線的な凹凸には「巾定規」、複雑な形状には「型取りゲージ」。これらを使うことで、きれいな仕上がりが実現できます。
まずは基本!
直線的な凹凸には
「巾定規」を使おう
「巾定規」とは?
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巾定規とは、床の端からの距離を一定に保ちながら、フローリングのカットラインを取るための道具です。
フローリングの施工では、実際に使うフローリング材の端材を、幅15~20cmほどにカットして巾定規として使います。この巾定規を壁にぴったりと当てながらフローリング材の上を動かして線を引くことで、壁や柱の凹凸形状を正確にフローリング材に写し取ることができます。
巾定規を使った
フローリングの型取り手順
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まず、かまちに当たるカットしたい列と手前の列を部屋の幅に合わせて必要な長さにカットして、仮置きします。
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その後、手前の列の仮置きを一旦外します。そして、カットしたい列を手前の列の場所に入れ込みます。
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型取り位置がずれないようしっかりとはめ込みましょう。
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巾定規をかまちに当てながら線を引いて型取りします。
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型取りができたら、床材を外して引いた線に沿ってカットします。
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一旦外して置いた、手前の列をはめ込みしっかりと固定します。
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最後にカットした、かまちに当たる列もはめ込み、しっかりと固定します。
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かまちの形状に合わせてぴったりとはめ込むことができました。
巾定規の作り方
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フローリングの端材を20cmほどにカットします。
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表面より出ているサネ部分を切り取って完成です。
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作った巾定規の表面を下に向けて壁にあてがうことでカット位置を決めることができます。
さらに複雑な形には
「型取りゲージ」が便利
型取りゲージの使用方法
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ピン(針)を平らな場所で押し出してまっすぐの状態に揃えます。
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型を取りたい場所にゆっくりと押し当てて、型取りをします。
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ピンの形に沿ってカット線を引く。
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あとは線に沿ってカットすれば完了。

型取りゲージの使い方を
動画で確認!
複雑な凹凸形状の
フローリングカット方法
無垢・複合フローリングの場合
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厚みのある無垢フローリングや複合フローリングでは、複雑な凹凸形状をカットする際に少し手間がかかります。凹凸部分の左右を手ノコや丸ノコを使って直線的にカットします。
その後、残りの一辺をノミを使って少しずつ削り取ることでカットが可能です。
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ノコギリで線に沿って切り込みを入れます。
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残りの一辺は、ノミの刃を垂直と斜め交互に入れながら少しずつ削ります。
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線に沿って削り取れたら切り離します。
薄型フローリングの場合
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1.5mm~5mm程度の薄型フローリングは、カッターで簡単にカットできる商品が多いです。
一般的な12mm前後の分厚い複合フローリングと比べると、カット作業が行いやすく、直線カットだけでなく、凹凸のある複雑な形状にも対応しやすいのが特長です。
「クリックeuca」の場合
DIY向けはめ込み式フローリングのクリックeucaは、
カッターで数回切れ込みを入れた後、折り曲げるだけで直線カットが可能です。
複雑な凹凸の場合は、ノコギリとカッターを使用します。
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コの字にカットする場合は、まず2辺をノコギリでカットします。
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残り1辺にカッターで切れ目を入れます。
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細かい部分はペンチで折り、切り離しましょう。
フローリングのカットが
難しい場合の対処法
障害物が木製なら、
障害物側をカットする方法
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もし、フローリング材が分厚く、カットが困難な場合には、設置されている障害物(例えばドア枠)が木製であれば、そちら側を少しカットして調整する方法もあります。
壁や柱の強度に影響しない範囲であれば、無理にフローリングを複雑に加工するよりスムーズに施工できる場合もあります。
壁際や柱まわりなど、凹凸のある場所へのフローリング施工は、寸法取りや加工に手間がかかるため、一見難しそうに感じるかもしれません。
しかし、正しい道具と手順を知っていれば、難しい作業ではありません。
巾定規を使えば、直線的な壁際のラインを正確に写し取ることができ、型取りゲージを活用すれば、柱や複雑な形状の凹凸も簡単に再現することが可能です。
ぜひ今回ご紹介した方法を参考に、フローリング施工にチャレンジしてみてください!
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