F☆☆☆☆マークがないのは「安全でない」からではありません
フロアタイルがF☆☆☆☆の
告示対象外である理由と、
その安全性
フロアタイルにおいて、「F☆☆☆☆マークがない=安全でない」とは限りません。フロアタイルが告示対象外である理由や、RESTAが行う安全性確認の取り組みをわかりやすく解説します。
まず知っておきたい
「F☆☆☆☆」の意味とは?
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住宅や建材のカタログでよく見かける「F☆☆☆☆」は、室内の空気中に放散されるホルムアルデヒドの量を等級で示す建築基準法上の指標です。
☆の数が多いほど放散量が少なく、「F☆☆☆☆」は最上位ランク=放散量が最も少ない等級に位置付けられています。この等級を取得した建材は、内装制限(使用量の制限)を受けずに使用できるため、住宅や公共施設など幅広い場所で安心して使える基準とされています。
実際には、「F☆☆☆」や「F☆☆」などの下位等級がカタログに表記されることはほとんどなく、表記されているものの多くは「F☆☆☆☆」です。これは、「F☆☆☆」以下の製品は内装用途での使用が制限されるため、市場で目にする機会が少ないためです。
ホルムアルデヒドとは?
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ホルムアルデヒドは、建材や家具の接着剤などに微量に含まれている場合がある化学物質です。揮発して空気中に放出されると、目やのどの刺激や頭痛を引き起こすことがあり、シックハウス症候群の原因物質のひとつとされています。
フロアタイルに
F☆☆☆☆マークがないのは
「安全でない」からでは
ありません
理論的にホルムアルデヒドを含む
製造方法ではないため
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フロアタイルの主原料であるPVC(ポリ塩化ビニル)は、そもそもホルムアルデヒドを含まない樹脂素材です。また製造工程においてもホルムアルデヒドを使用した接着や効果などの工程がなく、放散源そのものが存在しません。
そのため、フロアタイルは建築基準法に基づく「ホルムアルデヒド放散建築材料の等級区分」制度の対象外とされています。
このように制度の対象とならない建材は、「告示対象外」と呼ばれます。つまり、F☆☆☆☆マークが付いていないのは評価や表示の義務がない素材だからであり、安全でないからではありません。
使用制限される告示対象建築材料
(使える場所や面積に制限がある建材)
参考:国土交通省告示第1113号から第1115号
1.合板 2.木質系フローリング 3.構造用パネル 4.集成材 5.単板積層材 6.ミディアムデンシティファイバーボード(MDF) 7.パーティクルボード 8.その他の木質建材 9.ユリア樹脂板 10.壁紙 11.接着剤 12.保温剤 13.緩衝材 14.断熱材 15.塗料 16.仕上塗材 17.接着剤
木質系のフローリングや合板などは、木材を貼り合わせる際に接着剤を多く使用するため、ホルムアルデヒドが放散するおそれがあります。このため、国土交通省は建築基準法第28条および告示第1113号〜第1115号(平成15年7月1日施行)に基づき、ホルムアルデヒドを放散する建築材料を対象に等級区分(F☆☆☆☆など)を定めています。
日本インテリア協会(NIF)も
フロアタイルのF☆☆☆☆を
告示しない方針に
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上記のとおり、国土交通省は「告示対象外の建材には、F☆☆☆☆などの表示は必要ない」としています。
これを受け日本インテリア協会(NIF)においても「むやみにF☆☆☆☆表示をするとかえって混乱を招く事につながるものと判断し、ビニル系床材へのF☆☆☆☆表示は行っておりません。」と明言しています。
RESTAも日本インテリア協会の賛助会員の一員としてその方針に則り、フロアタイルのF☆☆☆☆の表示は行っておりません。
一方で、市場に出回るすべてのフロアタイルが、
必ずしも安全とも限りません。
安心してお使いいただくために、正しい知識で
安全なフロアタイルを選びましょう。
海外製のDIY向けフロアタイルに
注意!
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海外製のDIY向けフロアタイルは素材や製造方法によって性質が異なるため、表示の有無だけではなく、どのような素材・工程で作られているか知ることが大切です。
ホルムアルデヒドが含まれる可能性がある素材・工程
素材:裏面の粘着剤・リサイクルPVC など
工程:フィルムを貼り付ける工程※接着剤に含まれる
フロアタイルの加工で使われる
接着剤・粘着剤に
ホルムアルデヒドが
含まれることもあります
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一般的なフロアタイルはホルムアルデヒドを含まない素材ですが、DIY向けの商品では、施工のしやすさを高めるために裏面にクッション材を付けたり、接着剤・粘着剤をあらかじめ塗布したタイプもあります。
こうした加工に使用される接着剤・粘着剤の種類によっては、ホルムアルデヒドを含む可能性があります。
ただし前述のとおり、フロアタイルは建築基準法上の「告示対象外」にあたるため、これらの製品についてホルムアルデヒド放散量の試験やF☆☆☆☆表示を行う義務はありません。
また、F☆☆☆☆を告示しない方針を示している日本インテリア協会(NIF)も、こうした海外製品を考慮していません。
製造管理の基準が明確な
国内メーカー・ブランドを
選ぶことが安心につながります。
RESTAの海外製品は
全て自主試験を行い
F☆☆☆☆基準を満たす安全性を確認
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さまざまなタイプのDIY向けフロアタイルを開発するRESTAでは、お客様に安心してお使いいただけるよう、製品ごとの安全性確認を徹底しています。
一般財団法人カケンテストセンターで、JIS A 1901(ホルムアルデヒド放散量測定方法)に基づく放散試験を実施。その結果、F☆☆☆☆の表記こそありませんが、同等の安全基準を満たす数値が確認されています。
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