完全接着せずに施工できる床材置敷きフロアタイルとは?
一般的なフロアタイルとの構造の違いや、伸縮を抑える2つの仕組み、3つの施工タイプをわかりやすく解説します。
置敷きフロアタイルとは?
床全面へ完全接着せず
施工できるフロアタイル
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置敷きフロアタイルとは、一般的な床用接着剤で下地へ完全固定せずに施工できるフロアタイルの総称です。床材を取り外せる状態で施工できるため、部分的な貼り替えや撤去、床下のメンテナンスを行いやすい特長があります。ただし、すべての商品がボンドを使わず「置くだけ」で施工できるわけではありません。
JISでは「置敷きビニル床タイル」
という区分がある
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JIS A 5705は、建築物の床に使用するビニル系床材について定めた規格です。その中に「置敷きビニル床タイル」という区分があり、寸法安定性や反りなど、置敷き施工に必要な性能について基準が設けられています。

置敷きフロアタイルには
3つの施工タイプがある
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ピールアップボンドで施工
粘着性が持続する専用ボンドを使い、剥がせる状態を保ちながら横ズレを抑えます。
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ボンドを使わず置くだけで施工
床材の厚みと重み、裏面の滑り止め加工などを利用して床面へ安定させます。
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床材同士をはめ込んで施工
SPC基材を使用し、床材の端部を連結してズレや目地の開きを抑えます。
一般的なフロアタイルを
置くだけで
施工してはいけない理由
一般的なフロアタイルは
温度変化による伸縮が大きい
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一般的なフロアタイルの多くはPVCを主な素材としており、室温や日射などの温度変化によってわずかに伸び縮みします。そのため、接着剤で下地へしっかり固定し、温度変化や歩行による床材の動きを抑えることを前提に作られています。
一般的なフロアタイルを
置敷き施工するとどうなる?

一般的なフロアタイルを接着剤で固定せずに置敷き施工すると、温度変化による伸縮によって、床材の突き上げやすき間などの不具合が発生することがあります。
これは、フロアタイルの施工で起こりやすい失敗のひとつです。
こうした不具合を防ぐためには、フロアタイルの素材や構造に適した施工方法を選ぶことが重要です。
置敷きフロアタイルを
安定させる2つの仕組み

置敷きフロアタイルが伸縮を抑え、床面で安定する仕組みは大きく2つに分かれます。
一つは、ガラスファイバー層で温度変化による伸縮を抑え、床材の厚みと重みで安定させるタイプです。
もう一つは、寸法安定性に優れた素材を使用し、床材同士をはめ込んで安定させるタイプです。
置敷きの仕組み1
ガラスファイバー層と
厚み・重みで安定させるタイプ
このタイプは、床材の内部にガラスファイバー層を設けることで、温度変化による伸縮や寸法変化を抑えています。さらに、一般的なフロアタイルよりも厚みと重量を持たせることで、床面から浮いたり、歩行時に動いたりしにくい構造になっています。ガラスファイバー層は伸縮を抑え、厚みは反りや浮きを抑えやすくし、重みは床面での動きを抑える役割があります。

施工方法は2種類
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ピールアップボンドで施工
粘着性が持続する専用ボンドを使用します。床材を完全固定せず、必要なときに剥がせる状態を保ちながら、ボンドの粘着力で歩行時の横ズレを抑えます。
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ボンドを使わず置くだけで施工
ピールアップボンドを使用せず、床材の厚みと重み、商品によっては裏面の滑り止め加工などで安定させます。置くだけ施工に対応しているかは商品ごとに確認します。
置敷きの仕組み2
寸法安定性に優れた素材と
はめ込み構造で安定させるタイプ
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はめ込み式フロアタイルは、ガラスファイバー層と厚み・重みで安定させるタイプとは仕組みが異なります。例えば、石粉と樹脂を主成分とするSPC基材は寸法安定性に優れており、温度変化による伸縮を抑えやすい素材です。さらに、床材の端部をはめ込んで連結することで、施工後の横ズレや目地の開きを抑えます。
床材同士をはめ込んで施工する
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床材の側面に設けられた接合部分を組み合わせ、床材同士を連結しながら施工します。一枚一枚を下地へ接着する必要がなく、床全体が一つにつながることでズレや目地の開きを抑えます。構造は異なりますが、下地へ完全接着せず施工できるため、はめ込み式も置敷きフロアタイルに含まれます。
はめ込み式フロアタイルは
部分貼り替えには不向きです
はめ込み式は床材同士が連結されているため、ピールアップ施工タイプや置くだけタイプのように、任意の一枚を真上へ持ち上げて交換できるとは限りません。商品や施工位置によっては、壁際から床材を順番に取り外す必要があります。
置敷きフロアタイルが
選ばれる理由
部分貼り替えしやすく
メンテナンスが簡単
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ピールアップボンドで施工するタイプや、ボンドを使わず置くだけで施工するタイプは、傷んだ床材だけを取り外して交換しやすいのが特長です。
店舗やオフィスなど、床の一部が汚れたり傷んだりしやすい場所では、全面張り替えと比べて短時間で補修しやすくなります。
はめ込み式・置くだけタイプは
再利用できる
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はめ込み式は床材同士が連結されているため、壁際から順番に取り外す必要があり、部分的な貼り替えには適していません。
一方で、接着剤を使用しないため取り外した後も床に跡が残らず、引っ越し先や別の部屋で再利用できます。
※ボンドを使わず置くだけで施工するタイプも同様に再利用できます。
オフィスで
タイルカーペットと併用しやすい
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オフィス用の置敷きフロアタイルは、5mm厚前後の商品が多いので、タイルカーペットと貼り合わせてもフラットに仕上がるのが特長です。
簡単に剥がせるので、OAフロアの上に施工されることも多くメンテナンス性の高さで選ばれています。
施工場所・目的に合った
置敷きフロアタイルの選び方
置敷きフロアタイルを選ぶときは、「置敷き」という名称だけで判断せず、ピールアップボンドの要否や床材の構造、対応下地、施工する場所を確認しましょう。施工方法に合った商品一覧・特集ページから探すと選びやすくなります。
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ピールアップボンドで
施工するタイプ
専用ボンドで横ズレを抑えながら、部分交換や床下のメンテナンスをしやすくしたい場所に向いています。
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ボンドを使わず
置くだけで施工するタイプ
接着剤を使わず施工したい住宅や賃貸、店舗などに向いています。対応下地や施工条件は商品ごとに確認してください。
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サネ同士を固定する
はめ込み式
床材同士を連結し、ズレや目地の開きを抑えたい場所に向いています。住宅・店舗・土足などへの対応は商品ごとに異なります。
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