今ある床の上に貼れる!
上貼り床材 ワンフローリング
「1.5mm Basic」「3.0mm Pro」の施工方法
既存の床を剥がさずに重ね貼りできる「ワンフローリング」。床暖房に対応した1.5mm Basicや3.0mm Proの施工方法を詳しくご紹介します。一般的な木質フローリングの表面材を製品化した上貼り床材で、あたたかみのある質感が魅力です。
1.5mm Basicは
1.5mm Smartとのエリア分け可能!
ワンフローリングの1.5mmシリーズは、ボンド貼りのBasicと裏面粘着テープ付きのSmartがあります。
床暖房があるお家に貼る場合、床暖房エリアはBasicでしっかり固定、
床暖房がないエリアは裏面粘着テープ付きのSmartで時短施工するのが効率的です!
本物品質の質感と耐久性
表面材・基材ともに、大手建材メーカーの木質フローリングにも採用されている
JIS・JAS規格に適合した国産素材を使用。
木質ならではのあたたかみのある質感と、安心してお使いいただける耐久性を兼ね備えています。
-
国内主要メーカーのフローリングで採用されている日本製オレフィンシート
キズや汚れに強い4層構造で、あらゆる建材に使用されるTOPPAN(凸版印刷)製の高品質表面シートを使用。美しさと強さを両立した上質な仕上がりを実現しました。
-
耐水性に優れたメラミン樹脂タイプのMDF基材
一般的なフローリングに使われる、耐水性に優れたメラミン樹脂タイプのMDFを採用しています。樹脂製フローリングほどの耐水性はありませんが、木材ならではの温かみと、日常生活に十分対応できる耐水性を兼ね備えた素材です。
施工できる場所(床下地)に
ついて
施工できる下地
- 木質下地(コンパネ・合板など)
- 平らなコンクリート下地(※1)
- 木質フローリング
(無垢・挽き板を除く)(※2) - マンション防音フロア
- 床暖房エリア
※1 下地の状態(粉っぽい、湿気がある)によっては、粘着テープの接着力が低下する場合があります。
※2 無垢フローリングや挽き板フローリングなどの天然木を使用した床材は、湿度や温度変化によって伸縮・反りが起こる可能性があるため、施工できません。
施工できない下地
-
- ×無垢フローリング
- ×挽き板フローリング
- ×クッションフロア
- ×長尺シート
-
- ×Pタイル
- ×畳
- ×磁器、陶器タイル
- ×石材
- ×パーチクルボード
接着不良を防ぐために
必ず、施工する下地の状況を
確認してください
- 段差や凹凸がないこと
(3.0mm Proの場合、0.5mm以下であれば許容範囲) - 弓ぞりが1mm未満であること
- 不陸・起伏が1mあたり3mm未満であること
- 床なりがないこと
※浮き沈みがない場合は施工できますが、床なり自体は解消できません。 - 表面にワックス・コーティング等の油分が残っていないこと
- 化粧シートがはがれやすくなっていないこと
- 濡れていたり、高湿でないこと
(含水率14%以下) - 汚れていたり、ほこりなどが残っていないこと
その他の注意事項
- 目地幅が1.5mm以上のフローリングは、その上に施工すると段差や浮きの原因となるため、適していません。(※3.0mm Proを除く)
- 床下からの防湿処理がされていない床には使用できません。カビの発生、接着不良、床材の変形などが起こる可能性があります。
- 床暖房パネルの上に直接貼ることはできません。施工する場合は12mm厚以上の合板を中貼りしてください。

- 種類別の適応下地一覧 -
| シリーズ | 1.5mm Basic |
1.5mm Smart |
3.0mm Pro |
1.8mm 耐水SPC |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 施工方法 | ボンド 施工 |
両面 テープ 付き |
ボンド 施工 |
ボンド 施工 |
両面 テープ 施工 |
|
| 施工可能な 下地 |
木質 フローリング |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 防音直貼 フローリング |
○ | △※ | ○ | ○ | △※ | |
| 合板 | ○ | × | ○ | ○ | × | |
※防音直貼フローリングはクッション性があるため、歩行時の沈み込みによって両面テープの粘着面が部分的に剥がれ、その際に音が発生することがあります。
本施工は1.5mm Basicを用いて行いますが、3.0mm Proも同じ方法で施工いただけます。
-
準備する道具
メジャー、定規、差し金、墨つぼ(チョークライン等)
カッター、はさみ、ローラー、えんぴつ、サンドペーパー -
使用する材料
- ワンフローリング 1.5mm Basic
- 変性シリコン樹脂系接着剤 フロアロック
- ワンフローリング専用ボンドヘラ
- コーキング材(必要に応じて)
施工に入る前に、
床のほこりや
ゴミをしっかりと取り除きましょう
-
-
床面にほこりや小さなゴミが残っていると、仕上がりに凹凸や浮きが生じる恐れがあります。施工の前に必ず掃除機やモップでしっかり床を掃除し、乾いた状態にしてから作業を始めましょう。
採寸・割り付け
壁のゆがみに対応するため
まっすぐな基準線を引いてから
貼っていきます
-
-
部屋の壁は一見まっすぐに見えても、実際にはわずかに歪んでいる場合があります。壁際からそのまま貼り始めると、歪みに合わせて全体の配置がずれてしまう恐れがあります。
正確に施工するためには、あらかじめ床面にまっすぐな基準線を引き、その線に沿って貼り進めると安心です。
床材の割り付けは、列ごとに半分ずらす
「レンガ貼り」で貼っていきます。
-
まず部屋全体の寸法を測り、床材の割り付けを行います。
-
採寸した部屋の寸法をもとに、床材が何列必要かを算出し、最後の列の床材の幅が何mmになるかを確認します。
最後の列に入る床材の幅が
極端に狭くなる場合、
1列目の幅をカットして
調整します。
例)部屋の奥行寸法が
3060mmの場合の割り付け
1列目の幅をカットし、
最初と最後の列幅を均等にする。
POINT
既存の床の上に施工する場合、床材の継ぎ目が目地と重ならないように割り付けましょう。
目地が重なると、継ぎ目に段差が生じる恐れがあります。
もし重なってしまう場合は、下地の目地をパテで埋めて平滑にすることで解消できます。
貼り始めの基準線を引く
-
壁のゆがみに左右されずきれいに仕上がるために、2列目の床材の位置に基準線を引きます。
-
壁際から1列目と2列目の幅を足した位置に、チョークラインなどを使ってまっすぐな線を引きましょう。
1列目のフローリングをカットする
-
まずは長さ方向からカットします。壁際が極端に狭くならないように割り付け、必要に応じて1枚目の長さをカットします。
-
長さをカットした床材を基準線に合わせて2列目の位置に仮置きします。
-
最後の1枚は必要な長さを測り、それに合わせてカットします。壁の歪みを考慮し、寸法は上下2か所測りましょう。
-
測った寸法に合わせて床材をカッターでカットします。
-
カットした切り口は必ず壁際になるようにして置きましょう。
-
1列目になる床材を基準線に合わせて仮置きしたら、床材を一枚用意し、壁際に合わせて突き付けたまま、その端に沿ってカット線を引きます。
-
マスキングテープなどで番号を振り、順番がバラバラにならないように取り外します。
-
線に沿って1列目の床材をカットします。
POINT
床材のカット方法
1.5mm Basicは
カッターでカット可能!
-
カッターで数回なぞって表面に切り込みを入れます。
-
床材をパキッと折り曲げます。
-
折り目を戻して、表側からさらにカッターで数回なぞり、切り離します。
-
断面にバリが残った場合は紙やすりで削って整えます。
細かい箇所はハサミでも!
L字やコの字など、ドア枠まわりで細かく切る場合は、ハサミで1辺を切り離してから、
残りをカッターで切るときれいに仕上がります。
-
短辺をハサミでカットします。
-
長辺をカッターで切り離します。
3.0mm Proは厚みがあるため、
手ノコや丸ノコで切るのがおすすめです
一度に貼る列分のフローリングを
並べて仮置きする
-
カットした1列目の床材を仮置きします。
-
続いて2列目、3列目も仮置きします。
(変成シリコーン樹脂系接着剤は乾くのが早いため、今回は3列ずつ貼っていきます。) -
一度に施工する列分(今回は3列)を仮置きしたら、その位置を基準にボンドを塗布する範囲の目安線を引きます。
-
仮置きを一旦外します。このとき、順番がバラバラにならないように並べた順に重ねておくと安心です。
フローリングを貼り付ける
-
STEP4で引いた線の範囲にボンドを塗布します。接着剤を適量出してからクシを使って塗り広げていきます。
-
クシはワンフローリングに最適な塗布量となるように作られたRESTAオリジナルのボンドクシです。
※一般的なボンドクシだと塗布量が多すぎてボンドがはみ出してしまう可能性があります。 -
途中でボンドを足しながら均一になるように薄く塗り伸ばしていきます。
-
壁際や塗布範囲の境目など、隅々までしっかりとボンドを塗布してください。
変成シリコーン樹脂系接着剤の
注意点
- オープンタイムが無いため、塗ったらすぐ貼ることができます。
- 乾くのが早いため、広範囲ではなく床材2、3列分ずつ塗布しながら施工してください。
- 完全硬化に24時間かかるため、貼り付けた床材に乗って施工することは推奨しません。(軟化前の歩行により貼り付けた床材がズレる可能性があります)
※使用する接着剤ごとに取扱説明書を確認し、
適切なオープンタイム(接着可能な状態になるまでの待ち時間)を必ず確保してください。
-
ボンドが塗布できたら、仮置き時に引いた線から順番に貼り付けます。
-
1枚1枚ローラーでしっかりと圧着しましょう。
ボンドのはみだしを防ぐ
貼り付けのコツ
-
ボンドの上に乗せてから床材を寄せると、ボンドがはみ出しやすくなります。
-
すでに貼った床材の上から滑らせるようにして継ぎ目を合わせるとはみ出しにくくきれいに貼れます!
変成シリコーン樹脂系接着剤なら
はみ出しても拭取りやすい!
-
-
今回使用しているフロアロックは、変成シリコーン樹脂系接着剤と呼ばれる種類で、安価なウレタン系ボンドよりも、はみ出した際に拭き取りやすいのでDIYにもおすすめです!
もしボンドがはみ出した場合はウエスなどで拭き取ることできれいに仕上がります。
-
ボンドを塗った3列分の床材が貼れたら、次の列からまた3列分を仮置きし、同じようにボンドを塗って貼り付けていきます。

残りもこの同様の手順でどんどん貼っていきましょう!
施工完了!
© 2025 RESTA. 無断転載を禁じます。All rights reserved.













