ワンフローリング 1.8mm耐水SPCの施工方法 ボンド貼り

STEP1で採寸した部屋の奥行寸法をもとに、部屋の中心線を出してから、始めの1列目を置く目安となる基準線を引きます。割り付けた寸法を、必ず中心線から測って印を付け、墨つぼ（チョークリール）等を使って線で結びます。

基準線までの寸法の出し方ですが、先ほどの割り付けを例にした場合、中心線から基準線までは19列÷2＝9.5列分になるので、152mm×9.5＝1444mmとなります。

用意した巾定規の裏面を上に向け、縦横の向きが同じになるように注意して、カットする床材の上に置きます。

奥の壁にぴったり突きつけたまま、巾定規に沿って鉛筆などで線を引いていきます。

巾定規が壁から離れないように滑らせながら、ズレないように線を引きましょう。※巾定規はこのあとの施工でも使用するので捨てずにとっておきましょう。

1列目になる床材すべてにカット線の印が入ったら、床材の位置が入れ替わらないように番号を振り、順番に重ねて一旦取り外します。

下地側に変成シリコーン樹脂系接着剤を適量出してから、クシを使って塗り広げていきます。
変成シリコーン樹脂系接着剤は乾くのが早いため、今回は床材3列分づつ塗っていきます。ボンドを塗る前に床材を3列分仮敷きをし、手前に目安となる線を引いておきましょう。

クシは、ワンフローリングに最適な塗布量となるように作られたRESTAオリジナルのボンドクシです。

※一般的なボンドクシだと、他のタイプの床材を基準に設計されているため、塗布量が多すぎてボンドがはみ出したり、必要量以上を使用してしまいます。

クシの片面だけを使って、途中でボンドを足しながら均一になるように薄く塗り伸ばしていきます。
※溜まりやムラができないように注意してください。

壁際や塗る範囲の境目など、隅までしっかりと塗ります。塗り終わりの位置を確認しながら塗っていきましょう。

線を引いた3列分の区切りまでのボンドを塗ったら、左端から順に貼っていきます。
まず、STEP3でカットした1列目の床材を順番通りに壁に突きつけて貼っていきます。※必ず、カットした面（切り口）が壁側にくるように置きましょう。

貼り付け後は、ローラーで押えてしっかり圧着してください。

左隣りのサネに合わせて、短辺の継ぎ目がしっかり揃うようにして、1列目を貼っていきます。この時、手前側がまっすぐ貼れていることを確認してください。

2列目以降も同様に、短辺のサネがズレないように貼り、前列の長辺サネもぴったり合わせながら貼り進めて、ローラーでしっかり圧着しましょう。

壁際の床材は、1列目同様に長さを測ってカットしておさめます。（※次のSTEP6で詳しく説明）

ボンドを塗った3列目までの1ブロックが貼れたら、次の4列分を並べて手前に線を引き、同じようにボンドを塗って貼り付けます。
※ブロックごとに貼る列数は、ボンドの貼り付け可能な時間と自分の手業の速さ、手が届く範囲かによって調整しましょう。

カットが必要な端の手前まで貼れたら、最後の列に入る床材をカットしていきます。ここでは、玄関かまちなどの凹凸部分のカット方法を説明していきます。

まず、カットする床材を手前の列の1枚にぴったり重ねて置きます。

1列目同様に、巾定規を奥の壁にぴったり突きつけたまま、巾定規に沿ってカット線を引き、

ノコギリ（スペアブレード替刃も可）やカッターを使ってカットします。

カットした辺が壁側へ向くようにして、サネを合わせて貼り付けます。

同様に壁際の最後の列もおさめて仕上げます。
（※壁際の隙間が気になる場合は、コーキングで仕上げてください。）