
ドア・扉等の施工ポイント
ドア・扉の基本的な施工方法
step1
下地処理(出隅部への施工の際の注意点)
- 下地の表面平滑度は、塗装を行う場合と同じ程度とし、サビ、スポット溶接跡等を180 番程度のサンドペーパー、ヤスリ、鉄ベラで完全に修正してください。すでにOP や錆止め塗装が施されているドアは、その面を軽くサンディングしてください。
- 見込面(小口部分)のケースロックのまわりやドアの上端•下端の塗装は完全に落としてください。
- ドアの小口部分を中心にプライマーを塗布してください。
ドアへの貼り付けの前に、以下のことにご注意ください。
・ドアをドア枠に合わせる等の矯正作業を終了させてから始めてください。
・矯正作業の終了後は、ドアを吊った状態で作業する場合と、取り外した後、作業台で作業する場合がありますが、作業性、仕上がりの点から後者をおすすめします。
・鍵やドアチェーン等の付属品は作業前に取り外し、作業終了後、再セットしてください。
・ドアをドア枠に合わせる等の矯正作業を終了させてから始めてください。
・矯正作業の終了後は、ドアを吊った状態で作業する場合と、取り外した後、作業台で作業する場合がありますが、作業性、仕上がりの点から後者をおすすめします。
・鍵やドアチェーン等の付属品は作業前に取り外し、作業終了後、再セットしてください。
step2
平面部の貼り付け(事前の裏スリット)
- ドアの平面部の貼り付けは、平面部の基本的な施工方法に従って行ってください。
- その際、貼り付ける小口の部分まで、フィルムを確保して貼り付けてください。
step3
小口の貼り付け
- ドアの両面をダイノックフィルムで仕上げる場合、その小口は、両面を巻き込んで重ね貼りをすることが一般的です。
- 重ね合わせの部分には、必ずプライマーを塗布してください。

- ドアの小口に、小口カバーなどを後付け、もしくは取り外して施工をする場合は、端部を10~20mm程度巻き込んで貼り付けてください。
ボード面・パーティションなどの目地の収め方
ボード面やパーティションなどの下地に目地がある場合、ダイノックフィルム同士を突き合わせて空きがないように仕上げる場合の手順について説明いたします。
目地底で重ね粘りする方法

- 目地底部分にフィルムを重ね合わせて貼るときの標準的な収め方です。
- 1枚目の目地底の入隅はスキージーでしっかり押し込んで貼ってください。浮いているのに無理にスキージーで押し込むとフィルムが切れてしまうので、フィルム端部を目地底に粘着させず持ち上げながら貼ってください。
- 目地底のフィルムの重ね合わせ部分に、必ずプライマーDP-900Nを塗布してください。
- 2枚目を、1枚目と同様に目地底まで貼り込み、スキージーで押し込んだ後、余分なフィルムをカットします。
目地が6mmよりも浅い場合でも貼ることができます。ただし、6mmより深い場合や、目地幅が6mmより狭い場合などは、十分に入隅でフィルムを押し込めない場合があります。
目地底を貼らない方法

- 小口部分のみにフィルムを貼り、目地底を貼らない方法です。
- 小口へのフィルムの貼り付け部分が6mm以下の場合、接着強度が確保できず、フィルムがはね返る可能性があるので、十分に貼り付け代があることを確認してから作業してください。
- 目地材を後から入れる場合はフィルムの折り曲げ長さが6mmよりも短くても収めることもできます。目地材を入れるときにフィルムを傷つける可能性があるので注意が必要です。
- 目地材との間に、フィルム(約0.2mm厚)が4枚分入ることとなるため、目地材の巾を、実際の目地幅より1mm程度狭くする必要があります。