
出隅部の基本的な施工方法
step1
採寸と裁断
- コーナー部等に対して、ダイノックフィルムを曲げて貼り付ける場合は、その部分の接着力を高めるために、プライマーを角部からそれぞれ20~50mm程度の範囲に塗布します。
step2
採寸、裁断と位置決め- 平面部の基本的な施工方法1、2 に従って行ってください。
- コーナーの両側の貼り付け面積が広い場合は、広い方の出隅から20mmほど横にくるフィルムの剥離紙に、あらかじめ裏スリットをしておきます。剥離紙を剥がす際に必要以上に露出した粘着剤が貼るべき場所以外に貼り付いてしまうことを防ぐためです。
裏スリット
ダイノックフィルムを貼り付ける前に、あらかじめ剥離紙にのみ切れ目を入れておくことを、裏スリット、または裏紙スリットなどと呼ばれ、ダイノックフィルムの施工には欠かせない準備作業となっております。剥離紙をめくったときに露出した粘着剤が貼るべき場所以外に貼り付いてしまうことを防いだり、出隅や丸柱を貼るときに剥離紙をスムーズに剥がしやすくするなど、作業効率を上げる準備作業です。
剥離紙だけを切り、フィルム本体に切れ目をいれないようにするためには微妙な力加減が必要です。カッターの刃は常によく切れるように新しい刃先で作業してください。また、市販のスリット(ガイド)カッターなどを用いると、比較的簡単にスリットを入れることが可能です。

step3
貼り付け位置の確認
- ダイノックフィルムを貼り付け基材の上に置き、全体の位置を決めます。
step4
仮留めと固定
- 出隅部の貼り付けは、コーナー部に気泡やたるみが残らないよう、ダイノックフィルムを軽く引っ張りながら圧着してください。
step5
全面の貼り付け
- 角を決めたら、残りの面を軽く持ち上げるように引っ張りながら圧着してください。
- 貼り付けは平面部への施工手順を参考にしてください。フィルムを貼り終えたら、最後に、全体をもう一度強く圧着します。
特にコーナー周辺および端部は充分に圧着します。
入隅部の基本的な施工方法
step1
下地処理(入隅部への施工の際の注意点)
- 出隅部の基本的な施工方法と同様に、プライマーをコーナー部から、それぞれ20~50mm程度の範囲に塗布します。
- 採寸、裁断に関しては、「平面部の基本的な施工方法」を参照ください。
step2
剥離紙の裁断(事前の裏スリット)
- 壁面などに貼る場合、あらかじめコーナー部分に位置する部分から貼り付け面積が広い方に向かって、コーナー線と並行に20~30mmに位置する剥離紙をスリットしておきます。
step3
位置決め- 平面部の基本的な施工方法に従って行ってください。
step4
切り込みを入れる
- まず、入隅部を境に、面積が広い方から先に貼り付けてください。
- その際、面積の狭い面の剥離紙は剥がさないでください。
step5
角を決める
- 入隅部の貼り付けは、コーナー部に気泡やたるみが残らないように注意しながら、コーナー部に沿ってプラスチックスキージーで押し込むように圧着してください。
step6
角を決める
- 地ベラなどを用いて、コーナーから折り返した10~20mmのところで、ダイノックフィルムをカットします。
- もう一方の面も同様にカットして仕上げます。