フローリングが冷たく感じる理由とDIYでできる対策

気軽にできる対策方法をご紹介! フローリングが冷たく感じる
理由とDIYでできる対策

冬になると気になるフローリングの冷たさ。その原因と対策をわかりやすく解説します。置き畳・カーペットなど、手軽に始められる断熱アイテムも豊富に紹介。

フローリングが冷えるのは
なぜ?

築40年以上の住宅の約90%は
断熱性能が不十分!

  • 築40年以上の住宅
  • 国土交通省の調査によると、日本にある住宅のうち、最新の断熱基準(断熱等級4)を満たしているのは、全体の13%ほど。築40年以上の家では、約9割がこの基準を満たしていないとされています。

    こうした住宅では、床下や壁に断熱材が入っていない、あるいは入っていても性能が不十分であることが多く、外気の影響を強く受けます。しかし、実は壁の断熱不足も見逃せません。壁の表面に触れる機会は少ないため意識されにくいですが、壁から伝わった冷気は部屋全体の空気を冷やします。そして冷えた空気は下に溜まりやすく、結果として床付近の温度を下げ、足元の寒さをさらに強く感じさせる原因になります。

    つまり、「フローリングが冷たい」と感じるのは、床だけでなく壁の断熱性能にも関係しているのです。

    参考:国土交通省「最近の省エネ施策について」

マンションよりも戸建ての方が
フローリングが冷えやすい

  • 戸建て住宅は床下に外気がある構造
  • 戸建て住宅は床下に外気がある構造

    戸建て住宅の床は、フローリングの下に構造用合板があり、床の強度を支えています。さらにその下には、根太と呼ばれる細い木材が並び、それを大引きという太い木材が支えています。そして、根太と根太のあいだに断熱材を入れるのが一般的な床断熱の方法です。

    ただし古い住宅ではこの断熱材が入っていなかったり、経年劣化で性能を失っている場合も多く、床下からの冷気がそのまま伝わり、フローリングがひんやり感じられる原因となります。

  • マンションは下階があることで冷えにくい
  • マンションは下階があることで冷えにくい

    一方マンションでは床の下に別の住戸があるため、外気の影響を受けにくい構造です。床が直接外気に触れることが無いため、戸建てと比べて断熱性が高くなりやすく、冬でも床が冷えにくい傾向があります。

    さらに、マンション用のフローリングは遮音性を高めるために、床材の裏にクッション材が貼られていることが多く、このクッション層が断熱材のように働くため、足元の冷たさを和らげる効果も期待できます。

戸建て住宅の断熱材の
有無を確かめる方法

  • 戸建て住宅の断熱材の有無を確かめる方法
  • 最も手軽な方法は、キッチンや洗面所などに設置されている床下点検口を開けて中をのぞくことです。根太と根太のあいだに、黄色やピンク、白っぽい断熱材(グラスウールなど)がきちんと詰まっていれば、断熱処理がされていると判断できます。

    ただし、施工不良ですき間が空いていたり、湿気や虫害で傷んでいたりする場合もあるため、「ある=安心」とは限らないので注意が必要です。

素材の性質上フローリングが
冷えるのは仕方がない

  • 素材の性質上フローリングが冷えるのは仕方がない
  • 木製フローリングは、タイルや樹脂系のフロアタイルに比べると、足に触れたときの「ヒヤッ」という感覚はやわらぎます。これは、木が熱をゆっくり伝える素材だからです。

    一方で、ラグや畳などは、表面に触れても体温が逃げにくい構造になっています。たとえば、厚手のラグや畳には空気をたっぷり含んだ層があり、これがちょうど「断熱材」のような働きをしてくれるのです。

    つまり、同じ室温でも「足元がひんやりするかどうか」は、素材の性質によって大きく変わります。

    フローリングは、タイルよりはあたたかく感じるけれど、ラグや畳と比べるとやっぱり冷たく感じてしまう。これは素材の構造上、避けがたいこととも言えます。

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フローリングの種類による
断熱性能の差

  • 無垢フローリング
    無垢フローリング
  • 複合フローリング
    複合フローリング
  • SPCフローリング
    SPCフローリング

フローリングと一口に言っても、その素材によって「冷たさの感じやすさ」には大きな差があります。これは素材にどれだけ空気を含んでいるかに関係しています。空気を多く含む素材ほど熱を伝えにくく、冷たさを感じにくいのです。つまり、素材が軽いほど断熱性能が高いとも言えます。

まず、無垢フローリングは天然木材そのものを使用しており、内部に空気を多く含む構造をしています。そのため熱がゆっくり伝わり冬でも比較的あたたかく感じやすいのが特長です。

次に、複合フローリング(挽き板やシートタイプなど)は、基材に合板やMDFを使用し、表面に木材や化粧シートを貼り合わせた構造です。無垢材よりは密度が高く熱を伝えやすいため、やや冷たさを感じやすくなります。

そして最も冷たく感じやすいのが、SPC(石粉+樹脂)フローリングや塩ビフローリング(PVC)など、完全な樹脂系フローリングです。これらは非常に高密度かつ空気を含まず、触れた瞬間に体温が奪われるため、「ヒヤッ」とした感覚が顕著に現れます。

根本解決には、
床暖房or断熱工事などの
大掛かりな工事が必要

  • 改善には工事が必要
  • 床が冷たくてつらい、その原因が住宅の構造や断熱不足にある場合、本質的な改善には「工事」が必要になります。

    床暖房はフローリングの下から直接熱を加えるため、足元からじんわりと暖まり、部屋全体の快適性も高まります。一方、床下断熱工事では、床下空間に断熱材を敷きこんだり、吹き付けることで、下からの冷気を物理的に遮断する効果があります。

    どちらの方法も高い効果が期待できる反面、専門業者による施工が必要であり、住宅の構造によっては施工できない場合もあります。
    そのため、効果は高いものの、手軽に導入できる方法とは言いづらいのが現実です。

今すぐできる冷え対策なら
「フローリングの上に敷く」
が正解

ラグや畳がフローリングより
暖かく感じる理由

  • ラグや畳がフローリングより暖かく感じる理由
  • 床が冷たく感じるのは、足の体温が床に奪われてしまうからです。つまり「熱の逃げ」を防ぐことが、冷え対策のポイントです。

    ラグや畳が暖かく感じられるのは、内部に空気をたっぷり含んでいるから。空気は熱を伝えにくい性質を持っており、体温の移動を緩やかにする=冷たく感じにくくなるというわけです。

    さらにラグや畳は肌に触れたときの感触が柔らかく、接触面が分散されるため、「ヒヤッ」とした印象を感じにくくなるという効果もあります。

フローリングの冷たさを
やわらげる
断熱アイテムを
ご紹介!

冬も夏も快適に使える万能素材!
「置き畳」

  • 置き畳
  • 畳と聞くと、和室専用のイメージがあるかもしれませんが、近年はフローリングの上にサッと敷ける「置き畳」が人気です。冬は畳の内部に含まれた空気層が断熱材のような働きをし、床からの冷えを和らげてくれます。

    そして夏はさらりとした肌触りでべたつかず、見た目にも涼しげな空間を演出できます。特に天然い草を使った畳は、吸放湿する効果があるので、蒸し暑い季節でも快適な足ざわりを保ってくれます。

おすすめ商品

冬だけ使えてオフシーズンは
コンパクトに収納できる!

「タイルカーペット」

  • タイルカーペット
  • 足元が冷たいけど、敷きっぱなしのラグはちょっと…そんな方におすすめなのがタイルカーペットです。タイルカーペットと聞くと、オフィス用の硬くて無機質なものを思い浮かべる方も多いかもしれません。ですが近年では、肌触りがやわらかく、家庭のインテリアになじむデザイン性の高いタイプも多数登場しています。

    1枚あたり約50cm角のパネル状で、必要な場所だけに敷くことができるのが大きな魅力。使わない季節は取り外して重ねるだけで、コンパクトに収納できます。

おすすめ商品

部屋一面にぴったり敷き詰められる!
「オーダーカーペット」

  • オーダーカーペット
  • さらに、カラー・形・フチの加工・プリントデザインなど、多彩なオプションに対応可能。お部屋の雰囲気やこだわりに合わせた、理想の一枚をお作りいただけます。

    隙間なく敷けることで断熱性も高まり、足元の冷えが気になる冬場でも、しっかりとあたたかさをキープ。見た目もすっきり整い、機能性とインテリア性を両立できるのが魅力です。

おすすめ商品

フローリングの冷たさを
防ぐなら、
壁や窓の断熱もセットで!

フローリングが冷たいと感じる原因は、床下の冷気だけではありません。
実は、壁や窓からも冷たい空気が室内に入り込み、部屋全体を冷やし、
結果的に床付近に冷気がたまり、足元の寒さにつながります。

部屋全体の断熱効果を高めるためのDIYアイテムもご紹介します!

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#フローリング #断熱DIY
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