
実際の施工写真付きで解説!
温水床暖房の
防音フローリングを剥がす方法
温水式床暖房の上のフローリングを剥がすには、正しい知識と手順が欠かせません。このページでは、実際の施工写真を使って、剥がし方からアルミテープの貼り直し、再施工までをわかりやすく解説します。

まずは温水式床暖房の構造を
理解しよう!
温水式床暖房設置床の断面イメージ
-
-
温水式床暖房は、下地の上に温水パネル(床暖房ユニット)が設置され、その上に熱を伝えるアルミシート、さらにフローリングが重ねられています。
この順番と構造を理解しておくことで、剥がし作業中にどこまでが取り除くべき層なのかを見極めやすくなります。
実際にフローリングを
剥がした後の様子
-
-
床暖房ユニットは、一般的に壁から30~45cmほど内側に設置されています。
そのため、フローリングを剥がす際はまず配管のない壁際からスタートし、床材の厚みと構造を把握しながら、床暖房ユニットの範囲を慎重に剥がしていくことが重要です。

剥がし方を動画でチェック!
床暖房リフォームの実例写真を
もとに、
フローリングの
剥がし方を詳しく解説!
実際のリフォーム現場で撮影した写真をもとに、
床暖房フローリングの剥がし方を詳しくご紹介していきます。

壁際からフローリングを剥がす
-
まずは配管が通っていない壁際の端から剥がしましょう。
-
フローリングの継ぎ目にバールを差し込み、てこの原理でフローリングを少しずつ持ち上げていきます。
-
下地に残ったクッション材はスクレーパーなどを使って、できるだけ取り除いておきます。※床暖房ユニット付近はスクレーパーなどの刃物の使用は避けてください。
-
床暖房ユニット以外の部分は、合板などの下地があります。

床暖房ユニットの上の
フローリングを慎重に剥がす
-
床暖房ユニットの上は配管を傷つけないために、電動工具や刃物などはできるだけ使わず慎重に作業しましょう。
-
バールを使う際は、クッション材の層にバールを差し込み、力がかかる支点の部分を端材で保護しながらめくります。
-
次にクッション材を取り除くために、床暖房ユニットの上のアルミシートごと剥がしていきます。
-
アルミ層まで全て剥がしたら、温水管に破損がないことを確認します。この状態で床暖房が正常に作動すればOKです。
POINT
丸ノコを使って切り込みをいれると
剝がしやすくなります
-
-
フローリングを剥がす際は、丸ノコで切り込みを入れておくことで、バールを差し込みやすくなり、作業がスムーズになります。
ただし、下地を傷つけないようにするために、まず壁際のフローリングを一部剥がして、床材の正確な厚みを把握してから丸ノコを使用するようにしましょう。また、床暖房ユニットの上は配管を傷つける恐れがあるため、丸ノコの使用には十分注意しましょう。

アルミシート・フローリングを
貼り直す
-
床暖房ユニットの上に、前に貼ってあった範囲に合わせて、アルミシートを貼っていきます。
-
1cmずつ重ねながらすき間なく貼っていきましょう。
-
アルミシートが貼れたら、その上に接着剤を塗り広げ、防音フローリングを貼ります。
-
防音フローリングの貼り方は通常と同じです。

以上で、温水床暖房の上に新しいフローリングを貼るための剥がし・下地調整・アルミ貼り直しの全工程が完了しました。今回のように、配管やパネルを傷つけないよう丁寧に作業すれば、安全性を確保しながら、美しく快適な空間にリフォームすることが可能です。
床暖房には様々な工法があり、今回と同じようにできないケースもあります。また床暖房ユニットを破損した場合、修理が必要になる可能性もあるためDIYで施工する場合は、必ず資格の不要な範囲内で自己責任で行うようにお願いいたします。
© 2025 RESTA. 無断転載を禁じます。All rights reserved.

フローリングおすすめコンテンツ
PICK UP CONTENTS