椅子に合わせた生地の選び方｜RESTA DIY教室

        

ダイニングで使う椅子は料理の油が飛んだり、食事中に何かをこぼしてしまうこともあります。

また、座クッションと背クッションの隙間に食べ物のカスが入り込み、気付いたときには油染みができてしまうことも珍しくありません。

ダイニングチェアは食事をすることを前提に椅子張り生地を選びましょう。また、衛生面にも気を配りたいところです。

水に強く汚れが落ちやすい生地、抗菌性に優れている生地などがおすすめです。

    

ビニールレザー（フェイクレザー・合皮）はメンテナンス性や耐水性に優れ、液体をこぼしてもすぐに拭き取ることができます。

本革とは異なりシミにもなりにくい素材なので、常にきれいで清潔な状態を維持できます。

日頃から拭き掃除ができるビニールレザー（フェイクレザー・合皮）は、ダイニングチェアに向いている生地といえるでしょう。

   

さらに高機能な防汚加工されたビニールレザー（フェイクレザー・合皮）もあります。

表面にフッ素を加工することで汚れにくく、汚れてもさっとひと拭きで落ちやすい素材につくられています。

各メーカーで独自の試験を行い、性能基準をクリアしたものには椅子張り生地のカタログなどに「防汚加工」と表記してあります。

   

黄色ブドウ球菌や大腸菌、MRSAなどの菌の繁殖を抑える効果がある、抗菌加工の椅子張り生地もあります。

飲食店でも多く利用されていますが、抵抗力の高くない赤ちゃんや高齢の方のいるご家庭にも、抗菌機能のある椅子は有効的です。

   

レザーのひび割れや硬化の原因は、主に油分であることをご存知ですか？

キッチンの油が付着したままにしておくと、レザーが硬くなり次第にひび割れしてしまうこともあります。

焼き肉店や中華料理店でも定評の耐油効果のあるビニールレザー（フェイクレザー・合皮）は、一般家庭のダイニングチェアにもおすすめです。

     

住まいの中で、最もおしゃれにインテリアコーディネートするのは、家族だんらんの場であり、お客様をおもてなしするリビングルームではないでしょうか。

リビングチェアーにはデザイン性の高い椅子張り生地を選びたいですね。カーテンやソファに合わせて、ファブリック製の椅子張り生地に張り替えると、部屋の模様替えの楽しみがさらに増します。

ファブリック製の椅子張り生地は、多彩なデザインの織物生地があるのも特長です。

   

ダマスク織の椅子張り生地はヨーロッパのクラシカルな雰囲気を演出し、織物ならではの凹凸感がリビングチェアーをグレードアップ。

近年トレンドとなっている幾何学模様は、ネオクラシックなレトロカラーが新鮮な空間をつくります。

アンティーク調でコーディネートしたインテリアには、深みのある色合いのフラワー柄がしっくりと馴染みます。

ポップカラーのストライプやチェック柄はお部屋をパッと明るくカジュアルテイストに。モノトーンでスタイリッシュにまとめたいなら、個性的なゼブラ柄もいいですね。

     

椅子のスタイルは、肘掛け椅子やイージーチェアー、オットマン、キッズチェアー、座椅子などがあり、素材も木製、スチール、ラタンなどいろいろです。

また椅子張り生地にもさまざまな質感があるので、椅子のスタイルや素材とコーディネートしながら選ぶこともひとつの方法です。

   

重厚感のあるウォールナットの肘掛け椅子には、ツィード生地を合わせてみましょう。

天然木の風合いとざっくりとした質感のツィードの組み合わせで、シックモダンな椅子に仕上がります。

ラタン製の椅子には、大きなフラワー柄やリーフ柄でアジアンリゾート風に。コントラストが強めの柄を選ぶのがポイントです。

スチールパイプとシンプルなビニールレザー（フェイクレザー・合皮）は相性抜群です。表面を型押し加工したエンボスレザーなら、シンプルな中にデザイン性があっておしゃれですね。

     

ゆったりと座れるイージーチェアーにはベロアや別珍、モケットなどの起毛素材で高級感ある優雅な椅子に仕上がります。

共布でオットマンを揃えると、オシャレなリラックス空間が作れます。

   

和室で使う座椅子には、和柄の生地で「和の空間」を堪能しましょう。

サンゲツやシンコールなどのファブリックメーカーでは、松葉、小紋、扇子、青海波文、麻の葉などの古典的な和柄模様の椅子張り生地をラインナップしています。

和モダンな座椅子にチェンジしてみるのもおすすめです。