
ズレ・浮きを防ぐ商品選びとは?
マンションでの
フローリング重ね張り、
失敗しないための完全ガイド
マンションの床リフォームで人気の重ね張りですが、実は継ぎ目のずれや浮きなどのトラブルも少なくありません。このページではマンション特有の防音床に適したフローリングの選び方やおすすめ床材をご紹介します。

なぜマンションでの
フローリングの
重ね張りは失敗が多いのか?
クッション性のある床が
沈み込みの原因に
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マンションの床は防音対策のため、裏にクッション材が使われていることが多く、踏むとわずかに沈みます。実はこの“柔らかさ”が落とし穴。重ね張りすると、歩行時のたわみによって継ぎ目がズレたり、床材が浮いてしまうことがあるのです。だからこそ、床の構造に合ったフローリング選びが重要です。
マンション床の重ね張りで
失敗しないための
4つのポイント!
POINT1
継ぎ目が重なると
サネ破損の可能性あり
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マンションでの重ね張りでは、既存フローリングの継ぎ目と新しいフローリングの継ぎ目が一致しないように張ることが大切です。
防音用のクッション材が付いたフローリングでは、継ぎ目部分が特に沈みこみやすくなります。そのため、既存のフローリングと新しいうわばりフローリングの継ぎ目が重なると、接合部であるサネが角に圧迫され、破損につながる可能性があります。張り方を工夫して継ぎ目が重ならないように施工することが長く快適に使うための重要なポイントです。
POINT2
粘着剤付きフローリングは
素材選びに要注意
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裏面に粘着剤が付いたシールタイプのフローリングは、素材選びに注意が必要です。中でもPVC(塩化ビニル)は温度変化によって伸縮しやすいため、施工後に突き上げやすき間が発生する原因になります。
粘着剤付きフローリングを選ぶ際は、温度変化による伸縮が少ないMDF・SPC・PP等の素材を選ぶと安心です。もしPVC素材を選ぶなら、粘着材でなく、接着剤でしっかり固定するタイプを選ぶのがおすすめです。
粘着剤は時間が経っても柔らかい状態が続くのに対し、接着剤は降下してがっちり固定されるので伸縮による動きを抑えることができます。
POINT3
「今の床の状態」と「建具」に
合わせて床材の厚みを選ぶ
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床に凹凸がある場合は、2.5mm以上の厚みがある床材を選ぶのがおすすめです。薄すぎると、下地の凹凸が表面に響き、仕上がりが波打ってしまうことも。ただし、厚みがある床材は、ドアや収納扉と干渉する可能性もあるため、施工前に建具まわりのクリアランスを必ず確認しましょう。
POINT4
床暖房の有無もチェック!
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床暖房を使用する場合は、対応製品を選ばないと熱で床材が変形したり、接着剤が剥がれたりする恐れがあります。トラブルを防ぐには「床暖房対応」と明記された製品を選ぶのが鉄則。見た目だけでなく、熱への耐性も重視しましょう。
マンションの床に重ね張り
できるDIY床材の種類
はめ込み式フローリング
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はめ込み式フローリングは、サネをカチッとはめ込んでいくだけで施工できるDIY向けフローリングです。サネの特殊構造により、サネ部分がしっかりと固定されるので、マンション用フローリングの沈み込みの影響を受けにくいのが特徴です。
接着剤貼り
薄型フローリング・フロアタイル
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既存の床の上に接着剤でしっかり固定するタイプの床材です。一度施工すれば強力に密着し、継ぎ目がズレにくいのが特長。また、厚さは1.5mm~3mm程度のものが多く、薄型なので建具との干渉が起きにくいのもメリットです。
クッションフロア
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クッションフロアは、塩ビ素材の柔らかいシート状床材で、そもそも継ぎ目が少ないため、フローリングの沈み込みによるトラブルも発生しにくい床材です。水に強くお手入れも簡単なため、キッチンや洗面所等の水回りにも適しています。
マンション重ね張りに
おすすめのフローリング
原状回復可能!
はめ込み式フローリング
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HYDROCLICK(ハイドロクリック)
世界的なフローリングメーカー「CLASSEN(クラッセン)」独自のMegaloc機構によって、サネを手で押し込むだけの簡単施工を実現。商業空間でも使用可能な優れた耐久性で長く安心してご使用いただけます。
税込4,127円/m2
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MANOR(マノー)
施工に職人の技が必要とされたヘリンボーンをはめ込み式で実現できる!革新的なクリック形状でほかにない圧倒的な施工性を実現しています。床の雰囲気をガラリと変えたい方におすすめです。
税込4,236円/m2
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クリックeuca
伸縮しにくいSPC材を使用したはめ込み式フローリング。カッターでカットもでき、DIYに最適です。また、簡単に取り外しができるので引越し先でも再利用できるのも魅力!
税込3,900円~/m2

上貼り施工により遮音性能が
低下することがあります
重ね張りによって既存の遮音性能が下がる可能性があります。
お住まいのマンションの管理規約や使用条件をよくご確認いただき、状況に合わせてご判断ください。
防音性能を維持したまま
上貼りできる!
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USUI-TA
両面テープと接着剤を併用して施工する薄型フローリング。業界最薄レベルの1.5mm厚で、バリアフリー住宅でも建具と干渉しにくいのが特長です。床暖対応の通常タイプと、犬の滑りにくさに配慮したわんにゃんSmile仕様の2種類からお選びいただけます。
税込8,835円~/m2
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カナエル リフォームフロア
裏面の剥離紙を剥がして貼るだけの簡単施工でDIY初心者でも扱いやすい床材です。厚さはわずか2.5mmと薄型ながら、遮音性能はしっかり維持できます。また、カッターで簡単にカットできるため、細かい場所への施工もスムーズです。
税込5,376円~/m2
2025年法改正と
フローリングリフォームの
注意点
建築基準法の改正による影響
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2025年からの法改正では、フローリングの「張り替え工事」に関して、建築確認が必要になるケースが出てきます。とくに大規模なリノベーションや、構造に影響する工事には注意が必要。知らずに工事を始めると、違法施工として後から指摘されるリスクがあります。
上貼りリフォームは
“建築確認不要”で対応しやすい
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上貼り工法は、既存の床を撤去せずに新しい床を貼るだけ。そのため、建築確認の手続きが不要で、法改正後も比較的自由にリフォームが可能です。「費用も抑えたいし、工期も短くしたい」そんな方には、この方法が最も現実的で手軽な選択肢と言えます。

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