
下地調整材
きれいなペイントを仕上げるには、下地の状態が大事です。凸凹・サビ・アク・吸い込みなどが発生すると平坦な塗膜が形成されない上、塗膜自体の耐久性も低下します。下地の状態ごとにおすすめの商品をピックアップしました。きれいなペイントを目指して参考にしてください!
-
プライマー
塗膜の付着性をよくします。金属の場合はサビ止め剤も兼ねています。
-
シーラー
密着性向上を目的としています。素地に浸透して塗膜を形成し、吸い込み防止にもなります。
-
サーフェーサー
表面をなめらかにするものです。プライマーと一体化したものをプラサフと呼びます。
ペイントをする素材で選ぶ
木材
-
アクが出る木材
ラワン合板やナラなどの広葉樹はアクが出やすいです。アクが出ると黄色いしみになって表面に現れます。
-
凸凹
凸凹した面にペイントしても、もちろん凸凹のままです。サンドペーパーで修復できないならパテなどを使いましょう。
-
吸い込み
軽く柔らかい木材や、表面の荒れた木材で起こります。ムラ・塗膜が荒い・多量の塗料が必要ということが起こります。
-
ワレ
ワレは木材の強度を大きく落とします。ワレの部分が拡大しないように広げられるなら、接着剤を流入しましょう。
-
節
節の部分はヤニが出やすく、強度もありません。また、加工性も悪いため抜けるようならパテで埋めましょう。
-
カビ
住居用のカビ取り洗剤で菌は除去できますが、色の変化は戻りません。木目をいかしたいならやすりで削り落としましょう。
金属
-
サビ
サビの上からペイントしても、サビが成長し塗膜をはがします。きれいにサビを落としてからサビ止め剤を塗布しましょう。
-
つるつる
つるつるの金属は密着性が悪く塗膜がはがれます。表面を削り密着性を上げる方法もありますがプライマーの方が早いです。
-
油分
油分があると、塗料が密着しません。中性住居用洗剤を使用して油分を十分に取り除いてから、塗料を使用しましょう。
-
塗装はがれ
はがれかけの古い塗膜の上から新しい塗料を塗ってもはがれやすくなります。きれいにはがせるなら、はがしましょう。
その他
-
プラスティック
プラスティックの原料によって使用できる調整剤が変わります。また、上塗り材も考慮する必要があります。
-
壁紙
壁紙の上からペイントできる塗料でも、防汚性壁紙などは密着性が悪くなるため、シーラーを下塗りする方がよいでしょう。
-
コンクリート
無数の凸凹があるため、そのままペイントしてもきれいな塗膜にはなりません。また、大量の塗料を消費してしまいます。
-
土壁
土壁は水で溶けるものもあるため、ペイントしたとたんに壁ごと剥がれ落ちることが想定されます。