鳩よけネットの効果 ベランダ・庭のハトの侵入を防ごう！

ハト被害には「被害レベル」という目安になる数値があります。たまに手すりに止まる・少しのフン被害であれば被害レベル1程度、ベランダや庭にも侵入してくるのであればレベル2程度で、どちらもハト被害の初期段階です。

中期の段階になると、仲間との待ち合わせ場所として民家のベランダ・庭を使ってしまい、滞在時間も長くなります。加えて、フンの量も掃除が必要になるレベルです。

もっとも深刻なレベル4になると、営巣を始めてしまいます。レベル4までくると、ハトが「ここは安心できる場所」と認識しているため、追い出すのは一筋縄ではいかなくなるでしょう。 

鳩よけにはいろいろな方法があります。しかし最終的に鳩よけとして効果を発揮する方法は、物理的な侵入抑止です。

ハトは1度腰を据えた場所を、そう簡単には手放しません。そのため「ハトが近付かないようにする」「ハトが嫌がるようにする」程度では、ハトの侵入を防ぐのは難しいでしょう。一方で「ハトが入れないようにする」方法であれば、ハトの心理に関係なく、侵入抑止ができます。

ハトの侵入抑止には、鳩よけネットが効果的です。鳩よけネットを対策場所に正しく張り巡らせることで、ハトは侵入しようにもできなくなります。

鳩よけネットを設置する場合、対策場所にぴったり設置すること、そして隙間なく設置できるサイズを選ぶことが大切です。たわんでいる箇所があれば、その隙間からハトが侵入をしてしまいます。

例えば、天井部分にでっぱりがあるといったふうに、設置場所が変形している場合は注意をしましょう。通常の正方形・長方形の鳩よけネットではでっぱり部分に沿わせて設置をすると、どうしても隙間ができやすくなります。この場合、変形した場所を避け隙間なく設置するために、サイズオーダーの鳩よけネットを選択した方が安心です。

また、編み目のサイズにも注目をしましょう。鳩よけとして効果を発揮する編み目のサイズは、4cm以下です。とはいえ細かすぎる編み目では風通しや採光を妨げてしまいます。鳩よけをしつつ快適性を実現するために、編み目のサイズは18mm〜40mm程度のものを選ぶと良いでしょう。

賃貸やマンションなどで鳩除けネットを設置する場合、まずは管理組合や大家に相談をしてみてください。「建物の外観を損ねる」としてネット設置を禁止している物件もあります。しかし設置OKの物件であれば、設置費用まで負担してくれるケースも考えられるでしょう。

また集合住宅の上層階では、鳩よけネットの設置に危険が伴います。この場合も管理組合・大家に相談をしてみることで、プロに施工を依頼してくれるかもしれません。

このように、集合住宅に住んでいる場合は、まずは自分だけで解決しようとする前に管理者に連絡を入れてみてください。トラベル回避に繋がるとともに、1人では悩んでしまいがちな費用面や設置などが、想像よりもスムーズに解決できるケースもあるでしょう。

鳩よけネット以外にも、ハト対策に効果があるとされているのが、スパイク（剣山）の設置です。スパイク（剣山）をハトが居着く場所に置くことで、ハトが侵入を躊躇します。
スパイクを選ぶ際は、針が長く金属製のものを選択しましょう。針が短く樹脂製のタイプでは、営巣の土台となってしまう可能性があるため避けた方が無難です。

そのほかにも足場となりそうな部分にワイヤーを張り巡らせるのも効果的です。ハトは羽が傷つくのを嫌がるため、近寄らなくなります。

しかしどちらの対策も効果を発揮するのは、ハトの被害レベルが初期段階の場合のみです。巣作りを始めてしまえば、多少の弊害があろうとその場に居座ろうとします。そうなってしまう前に対策をすること、もし被害が進んでしまった場合は迷わず鳩よけネットを設置して、侵入を拒むことが大切です。