失敗を防ぐ!上貼りフローリング選び 5つのポイント

施工前に必ずチェックすべきポイントを解説! 上貼りフローリングの選び方

フローリングの上貼りはDIYで人気の工法ですが、商品の選び方を間違えると床の浮きやズレの原因に。この記事では、選び方のポイントや素材、価格の違いなどを分かりやすく解説します!

上貼りフローリング選びで“失敗を防ぐ”

5つのポイントを
徹底解説!

5つのポイントを徹底解説!

既存の床の上にそのまま施工できる「上貼りフローリング」。
DIYでも人気の工法ですが、商品選びを間違えると仕上がりに差が出てしまいます。

このページでは、施工前の判断から商品選びまで、
失敗を防ぐための5つポイントをDIY専門店が徹底解説します。

POINT1

最も重要なのは
「厚み」選び!

上貼りフローリングの厚みは、一般的に1.5~6mm程度が主流です。
このわずかな厚みの違いが仕上がりに大きく影響します。
以下の3点を必ず確認しましょう。

チェック項目1
床の劣化具合を確認しよう

ドアなどの建具に干渉しないためには、薄型のフローリングを選ぶのが安心です。
ただし、薄いフローリングは下地の凹凸の影響を受けやすく、
凹凸がそのまま表面に現れてしまう場合があります。

既存床の表面の凹凸が激しい場合は厚みのある床材を上貼りしましょう。

  • 厚み1.5mm~3.0mmでもOK!

    表面の軽いキズ(深さ0.5mm以下が目安)や色あせが気になる場合は、1.5mm厚から選べる超薄型タイプの上貼りフローリングがおすすめです。

  • 厚み3.0mm以上がおすすめ!

    既存の床にキズやへこみがある場合、また劣化が進んでいる場合は、3.0mm厚以上のフローリングを目安に選ぶのがおすすめです。
    部分的なへこみ程度であれば、パテで補修することで、もっと薄いフローリングでもきれいに仕上げることができます。

  • 上貼りNG一度はがして再施工がおすすめ!

    既存の床が大きく浮いている、沈む、きしむなどの状態の場合は、上貼り施工はおすすめできません。

ほかにも、床のきしみやたわみ
直すためには、
既存の床を剥がして貼り替える
必要があります。
  • 床のきしみやたわみ
  • 床がきしんだりたわんだりする問題は、上貼りでは解決しません。そのため、既存の床ごと剥がして施工しなおす必要があります。
    この場合、DIYで張り直すのは難易度が高いため、初心者の方はプロの施工業者に依頼するのがおすすめです。

    もしDIYで張り替える場合は、それぞれの床の構造に適したフローリングを選びましょう。マンションは、管理規約等で遮音性のルールが定められている場合があるため特に注意が必要です。

チェック項目2
ドアなどの建具に
干渉しないかどうかを確認しよう

  • ドアなどの建具
  • 分厚いフローリングを選ぶと、その分だけ床の高さが上がり、施工後に「ドアが開かない!」といったトラブルの原因になることがあります。

    ご購入前には、カットサンプルを取り寄せて実際に厚みを確認してみることをおすすめします。

\ここに注意!/
お部屋のチェックポイント!

  • ドア下のすき間

    ドア下のすき間
  • クローゼット・収納扉

    クローゼット・収納扉
  • キッチンなどの引き出し

    キッチンなどの引き出し

上記は一例です。
上貼りDIYを行う際は、部屋のあらゆる建具や扉が
床材と干渉しないかを必ずチェックしておきましょう。

チェック項目3
敷居やサッシ等との
取り合い部分をチェック!

  • 見切り材
  • 上貼りフローリングを施工する際は、敷居やサッシとの高さ関係にも注意が必要です。
    段差ができたり、見た目が不自然になることがあるため、施工前に取り合い部分をしっかり確認して必要に応じて見切り材を施工しましょう。

アイコン

掃き出し窓のサッシ部分

  • サッシ部分
  • 掃き出し窓のサッシの高さは部屋によって異なります。不自然な見た目にならないように、サッシの高さが低い場合には、見切り材を施工するのがおすすめです。

パターン別納まり図
  • サッシや敷居の高さが
    上貼りする床材よりも低い場合
    サッシや敷居の高さが上貼りする床材よりも低い場合

    サッシの高さが上貼りする床材よりも低い場合は、床材の端に見切り材を施工しましょう。

  • サッシや敷居に
    十分な高さがある場合
    サッシや敷居に十分な高さがある場合

    サッシに十分な高さがある場合は、新しい床材を壁際に突き付けて施工しましょう。

アイコン

隣の部屋・廊下との境目

  • 隣の部屋・廊下との境目
  • 隣の部屋や廊下との境目に敷居がない「バリアフリー」のお部屋や、敷居の高さが床材よりも低い場合も、見切り材を施工して、きれいに仕上げるのがおすすめです。

パターン別納まり図
  • 敷居が上貼りする床材よりも低い場合
    敷居が上貼りする床材よりも低い場合

    バリアフリー住宅などで、敷居が低い設計の場合は、新しい床材と敷居との境目に見切り材を取付けて段差を防ぎましょう。

  • 敷居に十分な高さがある場合
    敷居に十分な高さがある場合

    敷居に十分な高さがある場合は、敷居に新しい床材を突き付けて貼りましょう。

専用の見切り材がない場合は
厚みの合う別商品の見切り材を
代用しましょう
  • 床のきしみやたわみ
  • 床材の厚みは同程度の商品が多く、専用の見切り材を用意していない場合もあります。その際は、厚みが合う他商品の見切り材を代用するのもおすすめです。

    また、適合する見切り材が見つからない場合は、「への字」と呼ばれる汎用タイプを使用するのも良いでしょう。カーペットなどにも使われるタイプで、さまざまな床材に対応できます。

アイコン

バリアフリー住宅の
上貼りフローリングは
厚み2mm以下がおすすめ!

バリアフリー基準の住宅に施工する場合床材は2mm以下になります。

近年のバリアフリー住宅の室内段差は「バリアフリー性に関する基準」によると一般的に「3mm以下」。なので面取り加工等がある場合を考えると、2mmよりも厚い床材を施工したとき、敷居と床材の間に段差ができてしまいます。そのため「2mm」よりも薄いものを選ぶのがおすすめです。

数ミリの違いで、
部屋の印象が変わることも

バリアフリー基準の住宅に施工する場合床材は2mm以下になります。

上貼り施工は、極論、ほとんどのフローリングで行うことができます。

ただし、一般的な12mm前後のフローリングを上貼りすると、段差や建具の問題がなくても、部屋がやや狭く感じられることがある点には注意が必要です。

というのも、空間の広さは床面積だけでなく、床の高さによって変わる「天井の見え方」や「視線の位置」にも影響されます。人の目は高さ方向の変化に意外と敏感で、

わずかな数mmの違いでも、空間の印象が変わる場合があるのです。

上貼りフローリングでは、「施工できるかどうか」だけで判断するのではなく、仕上がりの見え方まで含めて厚みを選ぶという視点を持つことが、後悔しないためのポイントになります。

POINT2

不陸がある床には
「サネあり」が
おすすめ!

既存の床にゆがみや凹凸(不陸)がある場合は、
「サネあり」の商品を選ぶことをおすすめします。

  • サネ(実)
  • サネ(実)とは?

    フローリング材の側面に設けられた凹凸の接合部分のことで、雄サネ(凸)を雌ザネ(凹)部分に差し込んで固定する方法が一般的です。

  • メリット
  • サネありのメリット

    サネがあるタイプのフローリングは、板同士がしっかりかみ合うので、貼ったあとに床が浮いたりズレたりしにくくなります。とくに、もともとの床が少し歪んでいる場合、サネなしだと継ぎ目が浮きやすくなることも。そんなときは、サネありを選んでおくと安心です。

はめ込み式フローリングがおすすめ!
  • はめ込み式フローリング
  • はめ込み式フローリングとは?

    継ぎ目のサネをカチッとはめ込んで固定していくフローリングのことです。接着剤や釘を使わないため、賃貸住宅でも安心して使えます。さらに、継ぎ目がしっかり固定されるので、マンションの防音フローリングの上にも施工可能です。

POINT3

上貼りフローリングの
「素材」選び
質感と機能性のバランス

上貼りフローリングに使われる素材は、
大きく分けて木質系(MDF・WPB)と樹脂系(PVC・SPC)の2種類があります。
それぞれ、質感や機能に違いがあるため、施工する場所の環境や用途に合わせて選ぶことが大切です。

木質素材と樹脂素材
  • 木質素材(MDF・WPB)

    木質素材(MDF・WPB)

    MDFやWPBといった木質素材は、木粉と樹脂を混ぜて成形されたものです。樹脂素材に比べて、木ならではのあたたかみや質感があり、素足で歩いても本物のフローリングに近い心地よさを感じられます。

  • 樹脂素材(PVC・SPC)

    樹脂素材(PVC・SPC)

    PVCやSPCといった樹脂素材は、木質素材に比べるとやや冷たい質感にはなりますが、水に強く、キッチンや洗面所などの水回りにも安心して使えるのが特長です。価格も比較的リーズナブルなので、コスパを重視する方にもおすすめです。

POINT4

マンションの
防音フローリングへの
上貼りは注意が必要!

  • マンション用防音フローリングの断面
  • マンションやアパートでは、階下への音を抑えるために、裏面にクッション材が入った「防音フローリング」が使われていることが多いです。

    このクッションのおかげで床にわずかな沈み込みがあり、それが原因で上貼りフローリングが浮いたり、継ぎ目がズレたりすることがあります。

    そのため、マンション床に上貼りする場合は、商品選びに注意が必要です。

マンション床の上貼りの場合は
こちらをチェック!

POINT5

施工に必要な
副資材も含めた
価格で比較しよう!

フローリング本体の価格が安くても、施工に必要な接着剤、テープといった
副資材を含めると価格が変わります。
価格で上貼りフローリングを選ぶ際は、施工に必要な副資材も全て含めた
「総額」で比較するようにしましょう。

特長別!最安値の
上貼りフローリングをご紹介!

  • 両面テープ施工

    ONe Flooring 1.8mm 耐水SPC

    RESTA

    ONe Flooring
    1.8mm 耐水SPC

    耐水性に優れたSPC素材で、リビングダイニングの居室はもちろん、キッチンや洗面所などの水回りも安心してお使いいただけます。寸法安定性に優れた素材なので、両面テープで簡単に施工できます。

    税込8,800円/ケース
    (約3.32m2
  • ボンド施工

    フロアタイルeuca BASIC LINE

    RESTA

    フロアタイルeuca
    BASIC LINE

    RESTA最安値のフロアタイル!ボンド貼り施工でプロ・DIY上級者におすすめの床材ですが、コスト重視の方にはおすすめです。

    税込4,675円/ケース
    (約3.33m2
  • 賃貸OK

    吸着床タイル ピタフィー

    東リ

    吸着床タイル
    ピタフィー

    裏面吸着加工で、賃貸でも使用できるフローリング。木目柄と石目柄をラインナップしています。気軽に床のイメージを変えたい方に最適です!

    税込11,037円/ケース
    (約3.24m2
副資材を含めた
上貼りフローリングの価格を
もっと知りたい方はこちらから

上貼りフローリングの選び方 
まとめ

上貼りフローリングは、手間を最小限に抑えて床を新しくできるDIYリフォームの強い味方です。
施工自体はシンプルなものが多いですが、既存の床の状態に合わせた
適切な商品選びが成功のカギとなります。

この記事でご紹介した選び方のポイントを参考に、
ぴったりの上貼りフローリングを見つけてみてください。

商品ラインナップを
もっと見たい方はこちらから
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