珪藻土・しっくいを塗る前の下地処理
珪藻土やしっくいなどの塗り壁材を上手にDIYして長くキレイに保つためには、下地処理が大事な工程です。下地の表面を平滑に整え、シーラーを塗布することで、既存の壁紙や土壁、石膏ボード、コンクリートなど様々な下地に珪藻土・しっくいを塗ることができます。
壁紙(ビニールクロス)が下地の場合
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壁紙の上から直接施工する場合
- STEP1
- 壁紙表面の汚れや油分を拭きとる。
- STEP2
- 壁紙に穴や凹凸、めくれがある場合は補修をする。
- STEP3
- シーラーを塗布して乾燥させる。
- STEP4
- 珪藻土・しっくいを塗る。
※壁紙の汚れがひどい場合や剥がれそうな場合、また表面に防汚・撥水加工が施された壁紙の場合は、壁紙を剥がしてからシーラーを塗布しましょう。
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壁紙を剥がして施工する場合
- STEP1
- 施工面の壁紙を全て剥がす。裏紙も剥がす。
- STEP2
- 壁に穴や凹凸がある場合は補修をする。
- STEP3
- シーラーを塗布して乾燥させる。
- STEP4
- 珪藻土・しっくいを塗る。
※壁紙の裏紙が壁に残ったままシーラーを塗布すると、シーラーの水分で裏紙の糊が緩み、珪藻土・しっくいの浮きや剥がれの原因になります。裏紙は霧吹きで水を吹き付け少し時間をおくと糊が緩み、ヘラなどでそぎ落としやすくなります。
壁紙の補修方法
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壁紙のめくれ補修
剥がれているところにジョイントコークや壁紙補修材を塗り、剥がれた壁紙をしっかりと貼り付けます。
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小さな穴の補修
穴の空いているところにパテ材を乗せ、パテベラで表面を平坦になるようになぞり、パテ材を完全に乾かします。
空いた穴の周りの壁紙に切り込みを入れ剥がします。
穴が隠れる大きさのリペアプレートを貼り付けます。
リペアプレートの上にパテ材をのせます。
パテベラで表面を平らにならし、パテを完全に乾かします。
パテが乾いたらサンダーで表面を平らにならします。
壁紙の補修方法をもっと詳しく!
土壁・聚楽壁・繊維壁などが
下地の場合
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劣化の少ない土壁などの場合
- STEP1
- 指で触るとポロポロと粉が落ちる程度の古壁の場合、ほうきなどで撫でて落とせるものを落とす。
- STEP2
- ヒビや凹凸をパテで埋めて平らにならす。
- STEP3
- シーラーを塗布して乾燥させる。
- STEP4
- 珪藻土・しっくいを塗る。
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劣化の激しい土壁などの場合
- STEP1
- ボロボロ大きく剥がれ落ちるような劣化の激しい古壁の場合は、表面を除去する。(霧吹きや剥がし剤で表面をふやかし、ヘラなどで優しく削り取ります。)
- STEP2
- 凹凸をパテで埋めて平らにならす。
- STEP3
- シーラーを塗布して乾燥させる。
- STEP4
- 珪藻土・しっくいを塗る。
石膏ボード・プリント合板・ベニヤ板の場合
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- STEP1
- 継ぎ目にパテを塗り表面を平らにする。
- STEP2
- 表面に付いたくずやホコリをきれいに取り去る。
- STEP3
- シーラーを塗布して乾燥させる。
- STEP4
- 珪藻土・しっくいを塗る。
モルタル・コンクリートの場合
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- STEP1
- 錆や汚れのある部分をヤスリなどで削り、ヒビや凹凸のある部分をパテで埋め平らにならす。
- STEP2
- 表面に付いたくずやホコリをきれいに取り去る。
- STEP3
- シーラーを塗布して乾燥させる。
- STEP4
- 珪藻土・しっくいを塗る。
アク止めシーラーは
何のために使うの?
下地が汚れていたり、壁の内部に金属の釘やビスが打ち込まれている場合など、その上に直に珪藻土を塗ると、時間の経過と共にアクや汚れが珪藻土の表面に浮き出てきてしまう事があります。また、古壁の場合は下地の強化の役割もあります。アクの浮き出しや剥がれなどを防止し、いつまでもきれいな状態を保つためにシーラー処理はとても大事な工程です。


RESTAおすすめ珪藻土用シーラー
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壁紙が下地の場合に
壁紙クロスと珪藻土の接着を良くし、アクの浮きだしも防ぎます。希釈する手間のない原液2回塗りタイプ。
ポロポロと落ちてこない古壁の下地処理にも使えます。1.5kg/本で約13m²の2回塗りが可能です。

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