
ウッドデッキの基礎作り
ウッドデッキ全体を支える「基礎」はデッキ作りにおいて最も重要で難しい工程です。基礎はデッキ床下の部分のことをいい、基礎石(束石)と束柱、根太・大引きで構成されます。ここでは、基礎について理解し、DIYをスムーズに始められるよう基本的なウッドデッキの基礎の作り方の要点をまとめています。
基礎の役割と構造部材の名称
-
-
基礎の構造
ウッドデッキの基礎は、基礎石(束石)・束柱・根太・根がらみ・大引きなどで構成されます。
ウッドデッキの工法には、束柱を、二本の根太材でサンドイッチするように挟んで固定するサンドイッチ工法や、束柱の上に大引きを乗せて根太の役割も持たせる大引き工法などがありますが、初心者の場合、基礎石→束柱→根太組み→床板の工程で作るシンプルなDIY向けの基礎作りがおすすめです。(左の写真は大引き工法) -
-
ウッドデッキの構造部材
- 基礎石:
- デッキ床材を支える束柱の下に据えるコンクリートの部材のこと。束石(つかいし)ともいいます。
- 束柱:
- 基礎石の上に乗る柱となる部材のこと。大引き材(または根太材)の間にありデッキの重量を支える重要な基礎部分です。
- 大引き:
- 根太を受けて支える部材で根太よりも太く丈夫なものを使い、根太に対して垂直に張られます。
- 根太:
- 大引きの上、床板のすぐ下にあり床板と直接ビスで固定される部材で、床板に対して垂直に張られます。
- 根がらみ:
- 束(床束、小屋束)同士を連結させて動かないようにし揺れや歪みを防ぐための長板材。
基礎づくりのポイント
-
-
基礎作りの工程は大きく分けて3ステップ
基礎を作る工程には大きく分けて、(1)地面を掘って砕石を入れて地盤固めをする「割栗地業」、(2)その上に基礎石を設置する「基礎工事」、(3)束柱・根太を組んでいく「土台作り」の3つに分けられます。
ウッドデッキ設置場所の地面が柔らかい場合は、最初に地盤固めが必要です。その際にタンパー(土を突き固める機械)が必要になりますが、枕木などでも代用できます。
地面がコンクリートなど硬い場合は、基礎石を置くだけでもOKです。必要に応じて基礎石をモルタルで固めるとより安定します。 -
-
基礎作りで大切なポイントは?
- Point01:
- 基礎石を水平に設置すること。束石が水平でないと、束柱が傾いてしまい垂直に立たないので、水平器を使って確認が必要です。
- Point02:
- 基礎石の高さを合わせること。フェンス支柱として束柱を伸ばした場合、高さが合ってないと見た目が悪くなってしまいます。
- Point03:
- 基礎石は、建物に対して平行、垂直の位置に設置すること。ずれているとデッキの形が正確な長方形になりません。
基礎石とは、デッキ床材を支える束柱の下に据えるコンクリートの部材のこと。
基礎石は様々な形状のものがホームセンターなどに並んでいます。コンクリート平板や、束柱にビス止め可能な羽子板付き束石などもおすすめです。

作りたいウッドデッキのプラン図面をつくろう!
-
-
部材の必要数量を知るためにも重要
ウッドデッキDIYを始める前にまずするべきことは、作りたいウッドデッキのイメージを図面に起こし寸法を決めることです。床板を縦横どちらの向きにするか決まれば根太の方向が決まるので、根太→柱→基礎石の順で決めていくのが良いでしょう。
また、プラン図面を作成することで、基礎石・柱材・根太材・床材ほか全ての材料の数量が算出しやすくなります。
きちんとした図面が書けなくても大丈夫!寸法や部材の配置が明確であればラフ図でもOKです。まず、作りたいウッドデッキのイメージを明確に持つことが重要なポイントです!
ステップ1 地面を掘って突き固める
-
基礎石を設置する場所を、大きめのシャベルなどで20cmほど掘り下げて突き固めます。
-
掘り下げた穴に割栗石(玉砂利)を50cmほどの深さで敷き込みます。砕石で代用してもOKです。
-
タンパーで突き固めます。石が互いに食い込むことで丈夫な地盤になります。(さらに細かい砂利を上から足すとより効果的です。)
ステップ2 基礎石を設置する
-
軽く練ったモルタル(パサパサな状態でOK)を敷きます。
-
基礎石を置き、押さえながら水平と高さを合わせていきます。調整後に水をかけてモルタルを固めます。
-
最後に掘り出した土を戻します。モルタルを入れずに土だけで固定してもOK。モルタルで固めるとより強固になり安定します。
ステップ3 基礎石に束柱・根太を取り付ける
-
-
- デッキの土台部分を組む
- 基礎石の設置が完了したら、いよいよウッドデッキの土台となる束柱・根太の設置です。
束柱は、基礎石から根太上端までの高さを基準に切り出し、基礎石の上に垂直に置きます。羽子板付き束石と束柱をビスでしっかり固定しましょう。この時、束柱がすべて垂直であるか水平器などを使って確認します。
根太材は、束柱にビスで固定します。上に床板を張るので束柱の高さが根太上端より5~10mm低くなるように設置しましょう。

プラン図面どおりに全ての基礎石、束柱、根太を設置できたらウッドデッキの基礎(土台)の完成です。スペースがある場合は先に根太を組んで設置場所に仮置きしてから、基礎石と束柱を根太に合わせて施工していく方法もDIYにおすすめです。

ウッドデッキ・エクステリア教室
-
ウッドデッキの基礎知識
-
人工木ウッドデッキを知る
-
天然木ウッドデッキを知る
-
おすすめコンテンツ
-
人工木デッキの施工方法
-
その他エクステリアDIY
-
天然木&人工木のデッキ材が勢揃い!ウッドデッキ作りに合うデッキ材がきっと見つかります。
-
本格的な激安デッキ材からDIY向け組立キットまで専用部材も充実のラインナップ!
-
耐久性に優れたハードウッドから加工しやすいソフトウッドまで充実の品揃え。
-
自分で作れる“低コストで仕上がる”にこだわり、コスパを追求したRESTAオリジナル人工ウッドデッキ材。
-
簡単設置!DIYでスピーディーに組める基礎部材シルフは人工木材レジンウッドの基礎作りに最適!
-
本格的な目隠しフェンスをDIYで!高さ・デザイン・施工方法が選べるレジンウッドと同カラーの豊富なラインナップ!