ウッドチップの利点・効果は?注意点・弱点は?
ウッドチップのメリットとデメリット
砂利の代わりに庭に敷き詰めたり、花壇の景観を良くしたり、愛犬のためのドッグランを作ったり、庭リフォームのガーデニング資材として使われるウッドチップ。雑草対策や癒し効果などメリットの多い素材ですが、一方気をつけなければならないデメリットもあります。ウッドチップについての基礎知識を知って理想の庭づくりに役立ててくださいね。
ウッドチップのメリット(効果)
-
- 木の香りの癒し・リラックス効果
- ヒノキや杉などの木の香りには癒し効果やリラックス効果があります。天然木の香り成分は、自律神経の副交感神経に作用し、脳内のα波の発生を促し、呼吸を正常に整えて不眠を解消するなど、体に良い効果をもたらします。
森林浴などで注目されているフィトンチッドは、人の体内に入り込むことでNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し、自己免疫力を高めることに効果があると言われています。
-
- 木の香りは持続する?
- ウッドチップの木の香りの持続性は、樹種の違いや使用場所によって差はありますが、周囲がある程度囲まれている庭(屋外)で使用した場合、通常5週間~6週間(約2ヶ月)は香りを維持します。また、室内で使用した場合、10~12週間(約3ヶ月)程度は香り効果を保つことができます。
香りがなくなるとともに徐々に効果が薄らいでいきますが、定期的に新しいウッドチップを敷き足すことで香りを保ち、一定の効果を維持することができます。
-
- 消臭・殺菌・防腐・防虫効果
- ウッドチップは、ヒノキやスギなど原木を加工して作られているため、ペットのおしっこなどがかかっても、ウッドチップがおしっこを吸収、さらに木から出る香りの成分が雑菌の繁殖を防ぐことで、悪臭を軽減してくれます。
ヒノキやスギなどの香り成分もフィトンチッドの一種であり、木はこれらの成分で、森林に侵入してくる腐朽菌、微生物、害虫を寄せ付けません。カビ、ダニの発生・繁殖を抑制する作用があるので、愛犬のドッグランにもおすすめです。
ウッドチップは天然の木材なので、シロアリは大丈夫!?と心配になる方も多いはず。
そもそもシロアリにとって木は餌であり、巣を作るのは土の中です。シロアリの住処になるためには1cm以上の厚みが必要なので、ウッドチップは住処には適さず、シロアリが巣を作ることはありません。しかしながら、餌である木には違いないので、湿気がこもりやすく暗いウッドチップの下はシロアリにとって好環境。防虫効果の高いウッドチップを使用したり、日当たりの良い場所に敷くなど注意が必要です。
また、シロアリは枯れたり腐ったりした木を餌にするため、老朽化した木材を使ったウッドチップは避け、国産のものや、虫が寄り付かないヒノキなど、素材にこだわったウッドチップを選ぶと良いでしょう。
ウッドチップのデメリット
ウッドチップのメリットとデメリットを紹介しましたが、如何でしたか?
ウッドチップはメリットの方が多い素材なので、デメリットと上手につきあうことで、問題はすんなり解決するかもしれません。
ウッドチップの特性を知り、正しく扱うことでメリットを最大限に活かした、素敵な環境づくりができますよ!
ウッドデッキ・エクステリア教室
-
ウッドデッキの基礎知識
-
人工木ウッドデッキを知る
-
天然木ウッドデッキを知る
-
おすすめコンテンツ
-
人工木デッキの施工方法
-
その他エクステリアDIY