水まわり(キッチン・トイレ・洗面所)にフロアタイルはおすすめ?

施工時の注意点、接着剤選びなど使い方のポイントも紹介! 水まわりに
フロアタイルはおすすめ?
キッチン・トイレ・洗面所での
使い方と注意点

フロアタイルはデザイン性と耐久性の高さから人気の床材ですが、水まわりでも問題なく使用できるのでしょうか?結論から言うと、適切な製品と施工方法を選べば水まわりにも十分対応可能な床材です。施工時の注意点、接着剤選びなど使い方のポイント、他の床材との違いまで詳しく紹介します。

フロアタイルは水まわりに
使用できる?

  • フロアタイルの施工
  • フロアタイルは、塩化ビニル(PVC)やSPC(石粉混合樹脂)などの素材からできており、耐水性・耐久性に優れた床材です。そのため、住宅用のみならず、土足環境のある店舗や施設などでも広く使われています。
    では、キッチン・洗面所・トイレといった“家庭の水まわり”にも使えるのでしょうか? 結論から言えば、適切な製品と施工方法を選べば、フロアタイルは水まわりにも十分対応可能な床材といえます。ただし、使い方を間違えると、下地の腐食や浮き・剥がれといったトラブルにつながることもあるため、正しい知識が欠かせません。

水に強い塩ビやSPC素材は、
水まわりの床材として適性あり

  • 水まわりの床材
  • フロアタイルの多くは、吸水性のない塩ビ(PVC)や、寸法安定性に優れたSPC素材で作られており、水や湿気に直接さらされる場所でも変形しにくい特性を持ちます。
    また、土足環境でも摩耗しにくいよう設計されているため、家庭内での歩行程度で劣化することはほとんどありません。水はね程度であれば問題なく使用でき、清掃性にも優れているため、キッチン・トイレ・洗面所などの衛生管理が求められる空間に適しています。

“継ぎ目”から水が染み込むリスク
について知っておこう

  • “継ぎ目”から水が染み込むリスク
  • 「フロアタイルは水に強い」といっても、完全防水の床になるわけではありません。最大のリスクは、タイルとタイルの間にできる“継ぎ目”から水分が下地へ浸透することです。
    とくに、洗面所やトイレのように水が床に落ちやすい場所では、水をそのまま放置しておくと、接着不良や下地の劣化原因となり、床材の浮き・剥がれを起こす可能性があります。フロアタイルを水まわりで使用する場合は、“水がかかったらすぐ拭く”というメンテナンス意識が非常に重要です。

水まわりで使うなら
施工方法にも注意

水まわりにフロアタイルを施工する場合、タイル自体の性能だけでなく、「どう貼るか」も重要なポイント。 とくに接着剤の選び方と施工環境への理解が長期使用のカギとなります。

湿気が多い場合は“ウレタン樹脂系”
の接着剤を選ぶ

  • 水まわりに適した接着剤選び
  • フロアタイルの多くはボンドで貼るタイプです。湿気のこもる場所に、吸湿性のある下地(合板やモルタルなど)へ一般的な水性接着剤を使ってしまうと、接着強度が低下して剥がれやすくなるおそれがあります。
    とくに、洗面所や土間まわりなど、常に湿度が高くなりがちな場所では、ウレタン樹脂系などの耐水性に優れた接着剤を選ぶ必要があります。下地の種類や施工環境に合った接着剤を選定しなければ、フロアタイルの性能を十分に発揮できません。

サネのあるタイプは
水を通しにくいが完全防水ではない

  • サネありフロアタイル
  • 最近では、接着剤を使わない「はめ込むタイプ」のサネ付き(クリック式)フロアタイルも人気です。隙間が少なく見た目も美しく、部分張り替えがしやすい点でも評価されています。
    サネがあることで水が下に染み込みにくくなるメリットはあるものの、完全防水ではないため、水分を長時間放置しないように注意する点は一般的なフロアタイルと同じです。
    はめ込み式以外にも、「本実」や「あいじゃくり」などサネのある薄型フローリングがありますが、素材はSPCなど水に強い素材がおすすめ。MDFなど木質系のフロアタイルは、水分によって膨張しやすいため、水まわりでの使用は避ける方が良いでしょう。

粘着剤付き・裏面吸着タイプは
水まわりに不向きな場合も

  • 粘着剤付き・裏面吸着フロアタイル
  • 最近では、DIYでも簡単に施工できる「粘着剤付き」や「裏面吸着タイプ」のフロアタイルも多く登場しています。
    これらは、はめ込みタイプ同様に下地を汚さず施工できる点が魅力ですが、水まわりで使用する場合には注意が必要です。
    タイルの継ぎ目から水が浸入すると、裏面の粘着層にまで水分が染み込み、吸着力が低下してタイルが浮いたり剥がれたりする可能性があります。特に洗面所やトイレなど、水が床に落ちやすく、湿気がこもりやすい環境では、粘着剤付きタイプは避けるか、防水処理をしたうえで使用することを推奨します。

水まわりの床材選びで
考慮したい6つの機能性

  • 01.耐水性と撥水性
    水はねに強い素材である

    耐水性と撥水性

    キッチンや洗面所では水はね、トイレでは清掃時など、水分が床にかかる場面が多くあります。そのため相応の耐水・撥水性は必要不可欠。サネがあるタイプは、比較的下地に水が染みにくくなりますが、サネの有無にかかわらず、水分はすぐ拭き取ることを心がけることが重要です。

  • 02.防カビ・抗菌性
    衛生的な環境を保てるか

    防カビ・抗菌性

    湿気がこもりやすい水まわりでは、カビや雑菌の繁殖を抑える性能が求められます。抗菌加工や防カビ性が付与されているフロアタイルであれば、清潔な状態を保ちやすく、毎日の掃除も楽になります。とくにトイレや洗面所での使用では重要な要素です。

  • 03.耐摩耗性
    よく使う場所だからこそ

    耐摩耗性

    水まわりは家の中でも出入りや動線が多く、床材にとっては負荷の大きいエリアです。耐摩耗性に優れたフロアタイルであれば、傷や劣化が起きにくく、美しい状態を長く保つことができます。とくに土足OKの仕様であれば、より高い耐久性が期待できます。

  • 04.滑りにくさ
    安全性にも配慮

    滑りにくさ

    水や洗剤で床が濡れた際に滑りやすくなるのは大きな事故リスクです。表面にエンボス加工(凹凸)や滑り止め機能があるフロアタイルを選ぶことで、足元の安全性を高めることができます。お子様や高齢者のいるご家庭では特に重視されるポイントです。

  • 05.寸法安定性
    湿気の影響を受けにくい

    寸法安定性

    水まわりは温度差や湿気の影響を受けやすい環境です。高温多湿な日本の住宅事情を踏まえると、温度変化に耐える施工方法や寸法安定性の高い素材を選ぶことも、長く快適に使うために考慮したいポイントです。

  • 06.下地との相性
    施工後の不具合を防ぐ

    下地との相性

    水まわりの床は、湿度や温度の変化が激しいため、フロアタイルと下地の相性、適切な接着剤の選定も不可欠です。コンクリートや合板などの下地に合わせ、耐水性の高い接着剤(ウレタン系など)を使うことで、浮きや剥がれを防ぎ、長く安心して使えます。

フロアタイルと
他の床材との違い

フロアタイルを水まわりに使う際、「他の床材と何が違うのか?」を知っておくと、床材選びがしやすくなります。 ここでは、代表的な床材との比較を簡単に紹介します。

クッションフロアとの違い

  • クッションフロア
  • クッションフロアは、表面が柔らかくクッション性のある1枚の塩ビシート状で、継ぎ目が少なく防水性に非常に優れています。その点で、水まわりとの相性は抜群であり、トイレや洗面所では現在も主流です。その反面、フロアタイルに比べて耐久性が低く、キズ付きやすい・凹みが残りやすいなどのデメリットがあります。
    一方で、フロアタイルは表面が硬質で耐久性に優れ、木目や石目の再現性が高いため、比較的高級感のある空間に仕上がります。継ぎ目対策や施工方法に注意を払えば、水まわりでも安心して使えるインテリア性の高い床材です。

木質系フローリングとの違い

  • 木質系フローリング
  • 無垢や合板ベースのフローリングは、湿気で膨張や反りが起こりやすく、目地から基材に水分が回りやすいため、水まわりには基本的に不向きとされています。
    一部のメーカーでは、特殊な防水コーティングを施した水まわり対応フローリングも存在しますが、価格が高く、洗面脱衣所など湿気がこもりやすい場所では、施工後の膨張・収縮リスクはゼロではありません。
    その点、樹脂製のフロアタイルは安定性が高く、湿気に強いため、家庭の水まわりにはより現実的な選択肢といえます。

水まわりに
おすすめのフロアタイル
商品ラインナップ一覧

キッチン・トイレ・洗面所など水まわりにおすすめのフロアタイルを、当店のラインナップから厳選して紹介! ボンド貼り、はめ込み式など用途や施工方法に合わせて選べます。

ボンドで施工する接着工法の
フロアタイル

  • クラシアルタイル STONE(石目柄)
    クラシアルタイル
    STONE(石目柄)

    既存床に重ね貼りできる新たな住宅用床タイル。落下物の衝撃に強く、汚れが付きにくい。ピールアップ対応。

    税込7,542円/ケース
    カラーチップ
    2.2mm厚 約3.34m2/cs 住宅用 防炎 耐衝撃 防汚
  • タジマ ジョイントストーン
    タジマ
    ジョイントストーン

    重自然のリアルさをより追及し、高品質なテクスチャーを表現したセラミックタイル調デザイン。汚れに強い。

    税込13,930円/ケース
    カラーチップ
    3mm厚 約3.14m2/cs 重歩行 耐摩耗 防汚
  • サンゲツ オニックス
    サンゲツ
    オニックス

    結晶の透明感が美しく清潔感のあるデザインがトイレにぴったりのホワイト系フロアアイル。

    税込536円/枚
    カラーチップ
    2.5mm厚 457.2mm角 耐次亜塩素酸
  • タジマ マーモリウム
    タジマ
    マーモリウム

    可塑剤や化学物質を含まない天然素材から生まれたリノリウム床材。脱臭効果でトイレにおすすめ。

    税込20,662円/ケース
    カラーチップ
    2.5mm厚 約3.0m2/cs 重歩行 抗菌 消臭 耐摩耗
  • パナソニック ウスイータ
    パナソニック
    ウスイータ

    薄型リフォーム用木質床材。既存フローリングに上貼りできる1.5mm厚。床暖房対応の耐熱仕様です。

    税込25,691円/ケース
    カラーチップ
    1.5mm厚 約3.3m2/cs 抗菌 床暖対応 防汚 表面強化
  • ホームベスタ ウォーンコンクリート
    ホームベスタ
    ウォーンコンクリート

    重ね貼りOK。抗菌加工を施し、価格を抑えた日本製の住宅用ビニル床タイル。落ち着いたコンクリートデザイン。

    税込8,751円/ケース
    カラーチップ
    2.5mm厚 約3.34m2/cs 住宅用 耐摩擦 防汚
  • サンゲツ フォッシルストーン
    サンゲツ
    フォッシルストーン

    サニタリー空間にぴったりな上品で清潔感のある石目柄。湿気や水滴が気になる場合はウレタンボンドがおすすめ。

    税込239円/枚
    カラーチップ
    2.5mm厚 304.8mm角
  • 川島織物セルコン ウェイフロア バンブー
    川島織物セルコン
    ウェイフロア バンブー

    織物の風合いや踏み心地の良さを保ちながら、高い耐久性と水に濡れても滑りにくいフロアタイル。

    税込27,663円/ケース
    カラーチップ
    3.15mm厚 約3.3m2/cs 耐水 防滑 キャスター性

賃貸OK!ボンド不要の
はめ込み式フロアタイル

  • クリックeuca ベーシック(木目柄)
    クリックeuca
    ベーシック(木目柄)

    ボンド不要&賃貸OK!はめ込むだけのDIY向け床材。熱に強く伸縮しにくいSPC製で土足対応の耐久性も。

    税込4,510円/ケース
    カラーチップ
    5mm厚 約1.12m2/cs 床暖対応 防音効果
  • クリックeuca コンクリート・大理石風
    クリックeuca
    コンクリート・大理石風

    はめ込むだけで施工できるクリック式。賃貸OK、床暖対応。隙間ができず水分が浸透しにくい。

    税込5,830円/ケース
    カラーチップ
    5mm厚 約1.49m2/cs 床暖対応 防音効果
  • コスモフローリング
    コスモフローリング

    リアルな木目と浮造り仕上げが特徴。防水仕様のうずくり調樹脂フローリング。充実の機能性。

    税込9,390円/ケース
    カラーチップ
    7mm厚 約1.43m2/cs 床暖対応 耐カビ 耐衝撃
  • イノヴァーフロア
    イノヴァーフロア

    基材にHDFと呼ばれる、木材の繊維を加工した素材を使用しているため、温かみのある質感が特長。

    税込6,600円/ケース
    カラーチップ
    8mm厚 約1.95m2/cs 床暖対応 抗UV 撥水 耐衝撃
アイコン

耐水仕様で水まわりにも使える
高機能PVC織物の床タイル

まとめ
正しく使えばフロアタイルも
水まわりで長く使える

  • フロアタイルを水まわりに使う時のポイント
  • 水まわりに使う床材といえば、クッションフロアが主流ですが、フロアタイルも素材特性から、水や湿気にさらされやすい場所でも十分に対応できる性能を備えています。ただし、水まわりでの使用には「継ぎ目の対策」「接着剤の選定」「こまめな水分除去」などへの配慮が重要になります。
    フロアタイルを水まわりに施工する場合、施工方法と日常的なメンテナンスをしっかり押さえることで、機能性と美観を両立した空間づくりが可能になります。

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