塩ビタイルとは?メリット・デメリットとおすすめ商品まとめ

塩ビタイルとは何かを詳しく紹介! 塩ビタイルとは?
メリット・デメリットと
おすすめ商品まとめ

床材選びに迷っている方も必見!このページでは、塩ビタイルとは何かを基礎から詳しく解説しています。素材別の特徴や選ぶメリット・デメリットをはじめ、LVT・SPCとの違い、施工方法、人気のおすすめ商品も紹介します。

塩ビタイルとは?

塩ビタイルの基本定義と名称の由来

“塩ビタイル”はポリ塩化ビニル素材でできた床材のこと

塩ビタイルとは、「塩化ビニル樹脂(PVC)」を主成分とした薄い床材のことを指します。正式名称は「塩化ビニルタイル」ですが、日本国内では略して「塩ビタイル」と呼ばれたり、「フロアタイル」に分類されるのが一般的です。英語では「Vinyl Tile」や、より高機能な製品を指す場合には「LVT(Luxury Vinyl Tile)」という表現も使われます。
塩ビタイルは、厚みが約2~2.5mmと薄く柔軟性があるのが特徴。水拭きできるのでお手入れも簡単です。施工は基本的に接着剤による固定が必須ですが、カッターで簡単にカットできるのでDIYにも人気の高い床材です。また、表面は硬く耐久性があり、耐摩耗などの機能性にも優れているため、商業施設・医療現場・店舗などの土足使用にも多く採用されています。また、製造時に自在な意匠性を加えられるため、木目調・石目調などの豊富なデザインが可能で、住宅用途にも広がっています。
「塩ビ」という名称は、日本の建材業界で古くから使われてきた呼び方であり、素材である「ポリ塩化ビニル(PVC)」に由来しています。

一般的なフロアタイルとの
違いはある?

フロアタイル 素材の特性や施工方法

「塩ビタイル」と「フロアタイル」は、日常的に混同されやすい言葉ですが、厳密には異なる意味を持っています。
塩ビタイルとは、塩化ビニル(PVC)を主原料とした床材を指します。これに対し、フロアタイルという言葉は、材質を問わずタイル形状の床材全般を指す広義の名称です。つまり、石粉を配合したSPC製のフロアタイル(Stone Plastic Composite)や、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などを原料としたオレフィン系床材なども「フロアタイル」に含まれますが、塩ビタイルとは素材をはじめ特性や施工方法も異なります。
日本では「塩ビタイル=フロアタイル」と認識されることも多い一方、近年では非塩ビ系素材の台頭によって、明確な区別が求められるようになってきました。特に環境配慮や機能性が重視される住宅・商業施設では、素材選定がより重要な判断要素となっています。

塩ビタイルの
メリット・デメリット

塩ビタイルは、その性能や施工性から多くの現場で採用されている床材です。
ただし、すべての場面に適しているわけではなく、特徴を正しく理解した上で選ぶことが重要です。

塩ビタイルのメリット

  • メリット(1)安価でコスパが良い

    安価でコスパが良い

    一般的な木質系フローリングに比べて安価で、塩ビ系床材はフロアタイルの中でも低コスト施工が可能なのでリフォームにも適しています。

  • メリット(2)豊富な色柄から選べる

    豊富な色柄から選べる

    エンボス加工された木目調・石目調などのリアルな柄から個性的なデザインまで、インテリアに合わて選びやすいのが魅力です。

  • メリット(3)お手入れしやすい

    お手入れしやすい

    表面のコーティング層や耐摩耗層によりキズに強く土足対応な商品も多く、汚れても水拭きOK!水まわりや店舗などにも安心して使用できます。

塩ビタイルのデメリット

  • デメリット(1)高温に弱く変形しやすい

    高温に弱く変形しやすい

    温度変化の影響を受けやすく、伸縮しやすい性質があります。特に熱に弱く、正しく施工されないと、夏場や直射日光が当たる場所では浮きや突き上げの原因となります。

  • デメリット(2)冷たさを感じやすい

    冷たさを感じやすい

    素材の特性上、冬場は冷たさを感じやすく、素足で歩くには適していません。また、表面は硬くクッション性もないので高齢者やペットのいる家庭には不向きです。

  • デメリット(3)継ぎ目から浸水しやすい

    継ぎ目から浸水しやすい

    基本的にサネが無いので、つなぎ目から水が浸入しやすく、特に水漏れなどが起こった場合は下地の床が腐食したり、ボンドが接着不良を起こして剥がれたりする可能性があります。
    ※多湿で水がかかりやすい洗面・脱衣所等に使用する際は、耐水性のあるウレタン系接着剤で施工する。

  • デメリット(4)環境負荷の問題がある

    環境負荷の問題がある

    塩ビ素材(PVC)に含まれる塩素は、焼却時に有害物質が発生する可能性があるため、廃棄やリサイクルの際には注意が必要です。

このように、塩ビタイルは扱いやすく高性能な一方で、設置場所や使用条件に配慮が必要な素材でもあります。用途に合った製品選びが、快適な住環境づくりのポイントです。

PVC・LVTとは?
塩ビタイルとの関係性

これまでの記述で既に触れていますが、塩ビタイルについて理解を深めるためには、
「PVC」や「LVT」という用語の意味や、それらとの関係性も押さえておくことが重要です。

PVC素材とは?

  • PVC
  • PVCとは「ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride)」の略で、塩ビタイルの主成分となる合成樹脂です。耐久性・耐水性・加工性に優れており、建材や配管、日用品など多くの分野で使用されています。
    床材においては、「PVC=塩ビタイルの素材名」と考えるとわかりやすく、塩ビタイルはPVCを主原料にして成形された床材という位置づけになります。

LVT素材とは?

  • LVT
  • LVTとは「Luxury Vinyl Tile(ラグジュアリー・ビニル・タイル)」の略で、PVCを素材としながらも、より意匠性や機能性に優れた高級塩ビタイルのことを指します。
    複数層から構成され、表面のプリント層や耐摩耗層が強化されているため、住宅や商業施設などデザイン性と性能が求められる空間に多く採用されています。
    一般的な塩ビタイルの上位グレードとして、1950年代から広く普及してきました。現在一般的に使用されているフロアタイルは、このLVTに分類されます。

このように、「塩ビタイル」は素材(PVC)と製品カテゴリ(LVT)の両方と密接な関係があります。名称の違いを理解することで、製品選びの判断がより的確になります。

これからの床材市場は
どうなる!?
塩ビタイルに代わる
SPC床材の台頭

SPC床材とは?

SPC

近年、塩ビタイルに代わる新たな床材として注目を集めているのが「SPCタイル(Stone Plastic Composite)」です。これは石粉(炭酸カルシウム)と樹脂を混合してつくられた硬質のフロアタイルで、塩ビタイルにはない多くの特長を持っています。
炭酸カルシウムを配合とすることで、PVC素材のデメリットである温度変化に対する伸縮を小さくし、施工後の寸法安定性を向上。そのため、はめ込み式や両面テープ貼りなどボンドを使用しない簡単施工が可能にしています。

SPC床材の特徴とメリット

■ 寸法安定性に優れる

炭酸カルシウムを配合とすることで、PVC素材のデメリットである温度変化に対する伸縮を小さくし、熱や湿気による膨張・収縮が非常に少なく環境変化に強いのが大きな特徴です。そのため、はめ込み式や両面テープ貼りなどボンドを使用しない簡単施工が可能にしています。

■ 高い耐久性と耐水性

表面が硬くキズや凹みに強いため、土足環境やペットのいる家庭でも安心して使用できます。また塩ビタイルに比べて吸水率も低く防水性・防湿性に優れており、水まわりの使用にも適しています。

■ 床暖房対応・下地の凹凸にも強い

熱に強く、床暖房の上にも対応可能なメリットがあります。下地の状態をそこまで選ばず施工できる点でも、リフォーム用途での人気が高まっています。

なぜ塩ビタイルからSPCへ
移行が進んでいるのか?

塩ビタイルからSPCへ

近年、床材市場において塩ビタイル(PVC製)からSPC(石粉配合樹脂)タイルへの移行が進んでいる背景には、いくつかの明確な理由があります。最大の要因は、SPCが持つ高い寸法安定性と耐久性にあります。気温や湿度の変化に強く、塩ビタイルのように熱で伸縮したり、下地の影響を受けてたわんだりすることが少ないため、長期間安定した状態で使用できるのが特徴です。
また、SPCはクリック施工方式を採用している製品が多く、接着剤不要で施工が簡単なことから、DIYやリフォーム市場でも急速に支持を集めています。さらに、非塩ビ系または低塩ビ構成の製品が主流であるため、環境配慮型建材としての需要も高まっています。これは、建材におけるサステナビリティへの関心が高まる中で、大きなアドバンテージとなっています。
こうした性能面・施工性・環境対応といった複数の要素が重なり、世界中でSPCタイルの導入が進んでいるのです。

DIY向けおすすめ商品紹介
いま選ばれている
塩ビ・SPCタイル

塩ビタイルやSPCタイルにはさまざまな種類があり、機能・デザイン・施工方法などが異なります。
実際に多くの方に選ばれているDIYにも人気の塩ビ(PVC)タイル・SPCタイルの商品ラインナップ一覧です。

  • 材料費を抑えて低コストリフォーム!プロが使う一般的な塩ビタイル同規格品で当店最安!

    税込5,720円~/ケース
    カラーチップ
    ボンド施工 2.5mm厚 24枚入(3.34m2
  • 裏面すべり止め加工で置くだけ簡単施工。オフィス・店舗の羽化リフォームにおすすめ!

    税込8,699円/ケース
    カラーチップ
    置くだけ 5mm厚 10枚入(2.17m2
  • 人気の石目調。賃貸OK!はめ込み式フロアタイル。

    税込5,830円/ケース
    カラーチップ
    はめ込み式 5mm厚 8枚入(1.49m2
  • DIY向け!はめ込み式フロアタイル。賃貸OK、床暖対応。

    税込4,510円/ケース
    カラーチップ
    はめ込み式 5mm厚 8枚入(1.12m2
  • 裏面剥離紙を剥がして既存床に貼るだけの簡単DIY!キズ・汚れに強く賃貸OK。

    税込11,037円/ケース
    カラーチップ
    裏面吸着 2mm厚 24枚入(3.24m2
  • 簡単上貼り!長さ600mmの短尺タイプなのでヘリンボーン貼りがおすすめ!

    税込4,455円/ケース
    カラーチップ
    裏面粘着 2mm厚 20枚入(1.2m2
  • オフィス・店舗にもおすすめの置き敷きビニル床タイル。

    税込10,609円/ケース
    カラーチップ
    置くだけ 4.5mm厚 8枚入(2.0m2
  • 両面テープで施工できる超薄型フローリング。抗菌、防汚、耐衝撃など高機能。

    税込16,516円/ケース
    カラーチップ
    両面テープ貼 1.5mm厚 24枚入(3.3m2

まとめ塩ビタイルを知れば、
次の床材選びが見えてくる

塩ビタイル

塩ビタイルは、コストパフォーマンスやデザイン性に優れた床材として、今も多くの場面で活躍しています。しかし、素材や性能に対するニーズが多様化する中で、より高機能・高耐久なフロアタイルを求める声も年々高まっています。
とくに、寸法安定性や施工性に優れたSPCタイルは、塩ビタイルに代わる次世代の選択肢として世界的に注目を集めており、住宅や商業施設などさまざまなシーンで導入が進んでいます。
床材選びにおいては、「今、使いやすいもの」と「これから長く使えるもの」の両方を見据えることが大切です。塩ビタイルの基本を知ることで、自分に合った床材選びの視野がぐっと広がります。将来性もふまえて、ぜひ最適な床材を選んでみてください。

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#塩ビタイル #塩化ビニルタイル #塩ビ床材 #PVC #フロアタイル #DIY
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