
突き板フローリングのリアルを知る。
突き板フローリングを選んで
後悔した理由
見た目は無垢と変わらない“本物の木”を使ったフローリングとして人気の高い「突き板フローリング」。ですが、実際に使ってみたユーザーからは「思っていた質感と違った」「経年変化を楽しめない」といった声も少なくありません。このページでは、突き板フローリングの構造や特徴、無垢材との違い、選ぶ際に知っておきたい注意点まで、購入前にぜひ知っておきたい情報をわかりやすく解説します。

「突き板フローリングで
後悔してます…」
という声の正体とは?

ユーザーのリアルな声

購入時は“天然木使用”という言葉に惹かれましたが、実際に敷いてみると見た目は均一でツルっとしており、木の温かみや手触りが感じられず…。「木目のプリントと何が違うの?」という印象すら持ちました。

表面がとても薄いため、家具の脚や落下物の衝撃ですぐに下地が見えてしまいました。補修も難しく、DIYでの対応にも限界があります。

フローリングを敷いた当初はキレイでも、木目のバラつきがなく“のっぺり”とした印象になりました。節や揺らぎがない分、逆に不自然に感じます。
表面が木だから
「無垢のような質感が楽しめる」
というのは大きな間違いです!
リアルなユーザーの声を聞いてみると、
「木の風合いを期待して突き板フローリングを選んだけれど、想像していた質感とは違った」
という声が多く寄せられています。
同じ“木”を使っているにもかかわらず、なぜこれほど印象が違うのでしょうか?
それは、突き板と無垢では構造がまったく異なるからです。
ここからは、その違いと質感に影響する要因について、詳しく解説していきます。
そもそも
突き板フローリングとは?
約0.2~0.5mm程度の天然木を
表面材に使用したフローリング
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突き板フローリングは、天然木を非常に薄くスライスした板(約0.2~0.5mm)を表面に貼り付けた複合フローリングです。
構造・性質は無垢材や挽き板フローリングとは大きく異なります。
突き板・挽き板・無垢フローリングの
違いを正しく知ろう
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突き板フローリング
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挽き板フローリング
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無垢フローリング
無垢フローリングとは、一枚の天然木だけで作られたフローリング材のこと。
木そのものの風合いや、経年による変化を楽しめるのが特徴です。
一方で、木材の伸縮や反りといった性質に配慮し、安定性の高い合板などを基材に使い、その上に表面材を貼り合わせたものを「複合フローリング」といいます。
さらにこの複合フローリングの中でも、
・表面に薄くスライスした天然木を貼ったものを「突き板フローリング」
・比較的厚みのある天然木を貼ったものを「挽き板フローリング」
と呼びます。
突き板の構造から見る
購入前とのギャップを解説
さらっと心地よい手触りなら
オイル塗装
でも突き板はすべてUV塗装
フローリングの手触りは、木材そのものの違いよりも、表面塗装の種類によって大きく左右されます。
一般的に使用されている塗装は、UV塗装とオイル塗装の2種類です。
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UV塗装
浸透系塗装を施したフローリングは、木の自然な質感を損なわないため、触れた時に冷たさを感じにくいという特長があります。
表面を樹脂でコーティングする塗装方法です。
そのため、触り心地はペタッとしたツヤのある質感で、プラスチックのような手触りになります。
キズや汚れに強く、お手入れがしやすいというメリットがあり、賃貸住宅や分譲マンションなどでもよく採用されています。
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オイル塗装
木の内部にオイルを染み込ませて仕上げる塗装方法です。
表面に塗膜を作らないため、さらっとしていて気持ちの良い手触りが楽しめます。
一方で、UV塗装に比べるとキズや汚れがつきやすく、定期的なメンテナンスが必要なのがデメリットです。

突き板フローリングは、表面に天然木を使用しているとはいえ、その突き板自体が非常に薄いため、すべての製品にキズに強いUV塗装が施されています。
一方で、表面層に厚みのある挽き板フローリングや無垢フローリングであれば、多少のキズがついても基材が露出しにくいため、UV塗装に加えて、オイル塗装を選ぶことも可能です。
木本来のさらっとした手触りや、自然な風合いを楽しみたい方には、オイル塗装仕上げの無垢フローリングや挽き板フローリングがおすすめです。
木目は模様ではなく奥行き
木の厚みによって見た目が
全然違います
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木目は表面に現れるため、「表面が天然木であれば、見た目は同じ」と思われがちですが、実際には違いがあります。
本物の木ならではの奥深さや趣は、木目の立体感や自然な表情の豊かさにあります。この違いは、突き板フローリング < 挽き板フローリング < 無垢フローリングと、天然木の厚みが増すにつれて、より顕著に感じられます。
つまり、単に「木目がある」だけでなく、「木の厚み」によって、与える印象が大きく異なります。
表面が薄いため
キズが付いたときに基材が見えやすい
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基本的に、突き板フローリングはキズや汚れに強いコーティングが施されているため、通常の生活の中で目立つキズが付くことはほとんどありません。
しかし、表面材が0.5mm以下と非常に薄いため、深い傷が入ると下地が見えてしまい、キズが目立つ可能性があります。キズの目立ちやすさは一般的なシートフローリングと同程度ですが、無垢フローリングのような厚みのある天然木に慣れている方にとっては、やや気になる場合もあるかもしれません。
突き板フローリングが
合う人・合わない人
突き板フローリングは
こんな人におすすめ!
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コストを抑えたい。
1枚1枚異なる木目を楽しみたい。
突き板フローリングは、フローリングの中でも比較的リーズナブルな価格で手に入る商品です。
同じくリーズナブルなのがシートフローリング。シートフローリングは、木目を印刷したシートを使用しており、印刷技術の進化により本物に近い見た目を再現していますが、よく見てみると同じ柄が存在するのがデメリットです。
その点、突き板フローリングは1枚ごとに異なる木目が楽しめるため、ナチュラルな雰囲気を重視する方にもおすすめです。
こんな人は他の選択肢も
検討してみてください!
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素足で木の質感を感じたい人
→ UV塗装仕上げが主流のため、さらっとした手触りは期待しにくいです。
将来的に塗り直しや補修を
視野に入れている人→ 表面が非常に薄く、UV塗装が施されているため、再研磨や再塗装には向いていません。
経年変化や木の育ちを楽しみたい人
→ 無垢材のような奥行きのある木目や、味わい深くなる経年美化は感じにくい傾向があります。
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天然木の挽き板フローリング
春風オイル塗装表面に約2mm厚のオーク材を贅沢に使用した挽き板フローリング。天然由来の原料でできたオイル塗料「春風」を使用しており、さらりと心地いい質感を楽しむことができます。さらに、製造工場からの直輸入により、コストパフォーマンスの高い価格を実現しているのも大きな魅力です。
税込11,137円~/ケース
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