人工芝DIYのコツ!カット&ジョイント
人工芝DIYは比較的初めてでもチャレンジしやすく簡単な作業工程で施工できますが、いくつかのポイントがあります。庭に敷く際はもちろん、イベントの演出やインテリアの装飾など、様々な人工芝DIYで必須作業となるであろう『カット(切断)』と『継ぎ目(ジョイント)処理』の方法について詳しく解説します。それぞれのポイントを知っておけば人工芝DIYをスムーズに楽しくDIYできますよ!

人工芝DIYの工程には、施工場所の形状に合わせたカット処理、人工芝同士を繋げるジョイント処理、めくれや浮きを防ぐ仕上げのU字ピン固定などがありますが、仕上がりを良くするためのポイントがいくつかあります。そのコツをを知っておけば、スムーズに作業でき、仕上がりの見た目に差がつきます。
つまり、カット方法と継ぎ目の処理方法のコツがわかれば、庭やベランダに人工芝を敷く場合も装飾やリメイクも、人工芝の良さを最大限に見せることができるんです。
人工芝DIYは誰でもできる比較的簡単な作業だからこそ、ついつい大胆で雑になってしまいがち。ちょっとひと手間加えたり、細部にまでこだわることで、プロの仕上がりに近くなりますよ!

人工芝のカット(切断)方法
人工芝のカットは、基本的にカッター1本あれば可能ですが、細かい部分や曲線のカットや、
人工芝の種類によってハサミとカッターを使い分けると良いでしょう。
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直線カットや葉の長いリアル人工芝は
カッターがおすすめ!握りやすい大きめのカッターを用意します。人工芝の裏面から刃を入れてカットするのがポイント!この時、縫い目から1~2mm外側をカットすると、表のパイル(芝葉)が端まで残り、仕上がりが良くなります。極力パイルを切ってしまわないように気を付けながら、基布のみを切るイメージで!
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曲線カット、葉の短い
ショートパイル人工芝はハサミでOK!ハサミでカットする場合は、表面からカットします。パイルを極力切らないように、かき分けながら基布を切るのがポイント!パイルが短いタイプはハサミで簡単にカットできます。人工芝の基布に厚みがある場合は大きめのハサミを用意しましょう。細部や曲線は、カッターと使い分けてみるのも◎

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人工芝の裏面にはパイル(芝葉)の縫い目が約1cm間隔に表れています。
その縫い目のラインから表側にパイルが出ているので、カットする際は縫い目に沿うように1~2mm外側をカットするのがポイント!直線カットの場合は縫い目を切ってしまわないように注意しましょう。 -
縫い目の1~2mm外側に沿うようにカット!
人工芝裏面の縫い目から外側へ1~2mm離れた位置を真っすぐカットします。縫い目と表のパイルを切ってしまわないように注意しながら基布のみを切断しましょう。カッター刃を出しすぎず基布を切る分だけ出すと上手に切れます。
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なぜ縫い目に沿うようにカットするの!
縫い目に沿ってカットした場合とそうでない場合を比べてみると、縫い目に沿った場合はカットライン際からパイルが出ていますが、そうでない場合はパイルが生えていない部分が残ってしまい、継ぎ目が目立って不自然な見た目になってしまいます。

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ハサミとカッターを上手に使い分けよう!
人工芝は自由自在にカットできます。円形やカーブラインなど複雑な形状にカットする場合は、ハサミとカッターを使い分けてみるのがおすすめです。パイルが短いタイプなら、ハサミでも裏側からスムーズにカットできます。文字を切り抜く場合は、裏面に反転させてマジックやチョークで下書きをしてからカットするようにしましょう。文字や切りたい形を印刷して貼った紙をなぞるようにカットする方法もあります。
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表面からハサミでカットする場合の注意点
カッターで切ったあとに細かい部分を整えたり、曲線や複雑な形に表からハサミでカットする場合、パイルをかき分けるようにして根元の基布だけをカットします。裏からだと縫い目が目安になるのですが、表からだとパイルの生え際がわかりずらいので、かき分けて根元を探る必要があります。また、縫い目を無視して横方向にカットしたい場合も、ハサミの方が切りやすい場合があるので、同じようにパイルをかき分けて株と株の間をカットするようにしましょう。

人工芝のジョイント方法
(継ぎ目処理のコツ)
人工芝DIYの仕上がりを美しくするために「ジョイント処理」はとても重要です。
広い面積に施工する場合、つぎはぎだらけで見た目が悪くならないように
無駄の少ない割り付けも大切になります。
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無駄のない割り付けとは?
人工芝のサイズは、1m巾×10m巻が一般的で、20m巻や2m巾のタイプもあります。どの方向に敷くか、どこでジョイントするかによって適切なサイズを選びましょう。
例えば、6m×1.5mの庭に人工芝を敷く場合、1m巾×6mと0.5m巾×3mを2本長手方向に敷くか、1m巾×1.5mを6本短手方向に敷くかの2通りになります。どちらの場合も必要数は9mで1m巾の10mロール1本分で足りますが、作業効率と見た目を考慮すると、前者の長手方向に割り付けするのが正解です。 -
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ジョイント箇所の長さは、(1)の割り付けが2ヶ所・合計6.5mで、(2)の割り付けが5ヶ所の7.5mとなり、(1)の割り付けの方が、カット作業が少なく済み仕上がりもキレイに見えます。
(2)の割り付けだと、継ぎ接ぎが多くジョイントが目立ってしまいそうですね。
人工芝DIYを美しく仕上げる1番のポイントは「ジョイント処理」です。
継ぎ目が目立たず美しく仕上げるにはコツがあります。
また、人工芝が浮いたりズレたりすることのない正しいジョイント処理を行いましょう。
人工芝の継ぎ目は「固定ピン+ジョイントシート(テープ)」できれいに!
人工芝を継ぎ合わせる方法として、固定ピンでを打ち込んで固定する方法があります。この方法は地面が「土」の場合に限ります。ピンのみでも固定できますが、長期間になるとジョイント部がずれてしまう可能性があるので注意が必要です。そのため、ジョイントシート(テープ)で人工芝同士を繋げた後に、固定ピンを打ち込む方法がおすすめです!継ぎ目が目立ちにくくなるだけでなく、めくれ防止や雑草対策にもなります。

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簡単施工!
粘着テープを使う方法ジョイントシートの裏面に粘着剤が付いた粘着テープ。人工芝のジョイント部分の下に広げ、裏面の剥離紙を剥がして貼っていくだけの簡単施工です!雨の影響を受けにくい場所や、屋内施工ではこちらがおすすめです。
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耐水性抜群!
ジョイントシートと接着剤を使う方法人工芝の下地に使用される防草シートと同じ素材の不織布に、接着剤を塗布し、人工芝を貼り付ける方法です。接着剤を使う方法は粘着テープより耐水性に優れており、より長期間継ぎ目をきれいに保つことができます。

人工芝のジョイント方法を動画でcheck!
ジョイントテープを使用して人工芝同士をつなぐ方法をご紹介しています。

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土の施工場所に固定ピンを打ち込んで固定する場合、継ぎ目の境をまたぐようにピンを差し込み、ゴムハンマーで打ち込みます。継ぎ目ラインに対して斜めに差し込むと外れにくくなります。固定ピンだけでも人工芝同士をジョイントすることはできますが、人の歩行が頻繁な場所など浮きやズレが心配な箇所は、継ぎ目の裏側からジョイントシートを貼って繋げてから、ピンを打ち込んで固定してください。
ピンを打ち込む感覚は、50cm~1m程度が目安です。

芝の密度が少ない場合やパイルが短いタイプの人工芝は隙間なく突き合わせて繋ぐ方がキレイな場合もありますので、人工芝の種類によって継ぎ目の隙間を調整してください。また、人工芝の基布の巾が残っていると、突き合わせてジョイントしても見た目が悪くなる場合がありますので、基布をカットして調整しましょう。
継ぎ目がより自然で目立ちにくく!
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浮きやズレが気になる箇所や、施工場所の周囲はさらにピンで固定します。仕上げに、手ぐしやナイロン毛のデッキブラシなどで人工芝のパイルを立たせるようにブラッシングして馴染ませればOK!
ボンドで接着した場合は、ジョイント部分を転圧ローラー等(無い場合は手で押さえ付けても良い)でしっかり圧着しておきましょう。

人工芝DIYの重要なポイント「カット方法」と「ジョイント処理」をマスターすれば、
庭だけでなく様々な人工芝DIYに応用でき仕上がりに差をつけることができますよ!
失敗してもやり直しや調整が効きますので、初めての方もぜひチャレンジしてくださいね!

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