壁紙・クロス施工についての素朴な疑問や悩みにお答えします。
一級壁装技能士に聞く!
壁紙DIYのよくある疑問
RESTA在籍の一級壁装技能士が、壁紙DIYに関わるよくある疑問を解決!一級壁装技能士とは、壁紙・クロス施工における最上級の国家資格で、最低7年の実務経験と仕上がりの良さ・早さがある職人のみが合格できる資格です。
一級壁装技能士に聞く!壁紙クロス施工にまつわるQ&A
Q.のり付き壁紙は
壁以外にも貼れますか?
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A.
戸ふすまや木の板などに貼る事ができます。木製ドアなどは表面に撥水コーティングなどがされていない場合のみ、プラゾールSSなどの下地調整材でのり付き壁紙の下地への定着を良くしてから貼ることが可能です。
Q.壁紙を貼るときに
一番気をつける事は何ですか
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A.
はみ出したり、周りについてしまったのりをしっかりふき取ることです。壁紙を貼る時に天井についたり、ジョイントからはみだしたのりがクロスの表面や建具に付く場合があります。その場合はすぐに湿らせたスポンジでしっかりふき取ってください。念のために硬く絞った雑巾で拭くのもよいと思います。拭き残したのりが乾燥して、1年~2年経ったあとに、突然汚れとして浮き出してきたりしますので注意が必要です。
Q.道具によって
仕上がりに違いがありますか?
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A.
一番重要になるのは、カッターの刃です。プロの間では、特にカッターの刃の種類にそれぞれのこだわりがあります。薄い刃はジョイント用、通常のカットは刃の耐久性のあるものを選んで使用します。
切れ味の違いで仕上がりに大きく影響するため、カッターは壁紙施工用を選び、こまめに刃を折って使用してください。
Q.壁紙の上に重ねて
壁紙を貼ることはできますか?
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A.
プロも使用する一般的な壁紙は、既存の壁紙を剥がしてから新しいものを貼りますが、壁紙の上に直接貼る事ができるDIY向けのシール壁紙もあります。
Q.貼りやすいクロスの種類を
教えてください。
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A.
少し厚手の織物調で無地のものが比較的貼りやすいです。厚みがある分、下地が表面まで出にくく、ジョイント部分(つなぎ目)も薄い壁紙よりも目立ちにくいです。
初めての壁紙DIYにおすすめのチャレンジセットは、初めてでも貼りやすいものを選んでいます。
Q.「スリット壁紙」って
どんなものですか?
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A.
通常の壁紙は製造の関係上、両端にミミの部分があります。そのミミの部分をのり付け時に機械であらかじめカットした状態の壁紙をスリット壁紙と言います。そうすることで壁紙を貼る際のジョイントカットの必要がなくなります。
Q.リピート柄(柄入りクロス)は
貼るのが難しいですか?
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A.
無地のクロスに比べて、柄合わせやジョイント(つなぎ目)カットなどの作業を必要とするため難易度は上がります。DIYに不慣れで壁紙を貼る事も初めての方は、無地の壁紙で貼り方に慣れてから柄入り壁紙にチャレンジされることをおすすめします。
Q.壁紙の「ステップ」って
なんですか?
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A.
柄入りの壁紙で「ステップ」「1/2ステップ」と書かれている物がありますが、柄から次の柄のリピートが壁紙の左右で違う壁紙をステップ柄といいます。柄あわせの際にステップ分ずらして柄を合わせる必要があり、ステップ分を考慮して壁紙を用意しなければなりません。
Q.のり付き壁紙の、
のりが完全に乾いてしまいました。
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A.
再度のりをつけて貼る事は可能ですが、きれいな施工のために生のり付き壁紙の到着後2週間以内の施工をおすすめします。2週間以内の保管でしたら、ビニールなどで完全に密閉し保管してください。このとき中に塗らしたスポンジなどを入れておくと乾燥を遅らせる事ができます。
Q.壁紙のカットがうまくできません。
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A.
カッターの刃が立ちすぎているか、力が入りすぎている可能性があります。カッターの刃はなるべく寝かせ、壁紙を押さえているヘラにしっかり力をいれながら、壁紙の上を軽く滑らせるようにすると上手にカットできます。また、カッターの刃の切れ味も関係しますので、壁紙を1枚貼り終えるたびにカッターの刃を折るようにしましょう。
Q.天井が上手く貼れません。
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A.
天井を一人で貼ることは大変難しい作業です。貼る役と壁紙を持つ役と2人で作業を分担して貼る事をおすすめします。天井を貼るコツは、貼り始めの位置が決まったら、貼っている最中に壁紙がめくれてこないように壁紙の端をしっかりとハケで圧着してください。小さな穴などが気にならない場合は、端を画びょうなどで固定しておくのもいいでしょう。
Q.貼っている途中で
大きなシワができてしまいました。
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A.
生のり付き壁紙の場合、大きなシワができたり、真っ直ぐ貼れていない場合はのりが乾く前でしたら、再度貼り直すことが可能です。のりが乾いてしまったり、余分な箇所のカットやジョイントカットが終わってしまった場合はきれいに戻すことは難しくなりますので、カットに入る前にシワやよれなどがないか確認してカットに入りましょう。










