
どっちを選べばいい? 天然芝vs人工芝
庭に芝生を敷きたくても天然芝か人工芝か迷っている方は多いのではないでしょうか。このページでは見た目の違い、費用の違いなど、天然芝と人工芝それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します!
そもそも天然芝と人工芝とは?
天然芝とは?
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芝草と呼ばれる生きた植物を使って作る芝生を「天然芝」といいます。芝草は、1種類を使うのが一般的ですが、何種類かの芝草を混ぜて使うこともあります。日本の庭に多く使われている芝草は、高温多湿の環境に強い日本芝で、比較的寒さに強い西洋芝もあります。
人工芝とは?
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天然芝に似せて、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂から作られたものを「人工芝」といいます。人工芝は、ベースとなる基布に対して草の部分となるパイルが縫い付けられています。このパイルの長さや色、形状によって様々な種類があり、用途に合わせて選べます。
天然芝と人工芝の違いを比較!
見た目の違い
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天然芝
季節によって違った表情を楽しめる! 天然芝の1番の魅力は四季の移ろいを感じられること。季節ごとに芝の表情が異なるため観賞用としても適しています。葉の色味が1枚1枚異なるため、自然な見た目で美しい庭を実現します。
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人工芝
1年中青々とした姿を維持できる! 人工芝は天然芝と違い、一年中青々とした芝生を楽しむことができます。見た目のリアルさは商品によって異なりますが、パイルの色や形状を工夫し、近づいてもわからないほど自然に見える人工芝もあります。
施工や維持にかかるコストの違い
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天然芝
施工費用は安いが
維持管理にコストがかかる!天然芝は比較的安い費用で施工できます。初心者の方が芝生を張る時は、種子から育てるのではなく、すでに成長した芝を剥ぎ取ったものを並べて置いていく方法が一般的です。このタイプの芝生は1㎡あたり約1,800円で購入できます。しかしその後の芝刈りや、除草、肥料代などの維持管理にコストがかかってしまいます。
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人工芝
施工費用は高いが
維持費がほとんどかからない!人工芝は、1㎡あたり700円~6,000円と安価なものから高級なものまであり、一般的に天然芝と比べて初期費用が高くなってしまいます。しかし、費用がかかるのは最初だけで、メンテナンスフリーなのでランニングコストは大幅に削減できます。
必要なメンテナンスの違いは?
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天然芝
定期的に手入れが必要! 天然芝は、手入れを頻繁に行う必要があるので手間がかかります。夏場など芝の成長が早い時期は1週間に1回のペースで芝刈りをしなければなりません。その他にも水やりや除草などの手入れが必要です。手入れを怠ると、芝が弱ってしまったり、伸びっぱなしで見栄えが悪くなってしまうので注意が必要です。
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人工芝
手入れはほとんど不要! 人工芝は、敷いてしまえばその後の手入れは基本的に不要です。初期費用は高いですが維持費がかからないのでトータルで考えて天然芝より経済的といえるでしょう。
ただ、人工芝の平均的な耐用年数は6~8年なので、使い続けるとパイルが寝てしまったり変色したりして、交換は必要になります。
夏場の表面温度の違い
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天然芝
夏場でも表面温度は上がりにくい 天然芝を含むほとんどの植物は、体内の水分を水蒸気として外に発散する「蒸散」を行っています。水は液体から気体に変化する時に周囲から熱を奪う性質があるため、天然芝の表面温度は上がりにくくなります。
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人工芝
直射日光により表面温度が上がる 人工芝に使用されるポリエチレンやポリプロピレンは、熱を吸収しやすい性質があります。そのため、真夏の昼間になると、素足で歩けないほど熱くなることがあります。その時は、打ち水をすることで簡単に表面温度を下げることができます。
人工芝「トゥフ・デルブ」の
夏場の表面温度を実際に計測!
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計測日:2023年9月15日
時刻:13:00
気温:33.8℃<計測結果>
表面温度:60.7℃
打ち水後の表面温度:35.9
表面温度60.7℃とかなりの温度上昇が見られました。実際に触ってみると大人の手でもかなり熱く感じたため、小さなお子さまが裸足で遊ぶのは難しいかもしれません。しかし、打ち水をすると温度が一気に下がり、裸足でも快適に遊べる温度まで下がりました。
雑草の生えやすさの違い
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天然芝
飛来種子によって雑草が生える 天然芝を高密度で生やすことで、雑草が生えるすき間を減らすことができるため雑草の発生は減ります。しかし、風で飛んできた種子は人工芝のすき間に根付いて成長するため完全に雑草の発生を防ぐことはできません。生えてきた雑草を放置しておくと、芝の成長に影響する場合もあるためこまめな雑草対策が必要になります。
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人工芝
正しい施工で雑草はほぼゼロに 人工芝の下に防草シートを敷き、人工芝を施工することで雑草はほとんど生えてきません。人工芝の裏面はとても丈夫な素材で出来ているため雑草が突き抜けて生えてくることも無いでしょう。壁際などのすき間からは雑草が発生する可能性があるので施工に注意が必要です。
人工芝の実際の防草効果を観察!
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RESTAのプレハブガーデンに、砂利と人工芝を隣り合わせで施工し、雑草の生え方を観察してみました!こちらは雑草が生え始める4月の様子です。砂利の方に雑草が生えていることから、雑草の種子が飛んできて発芽していることがわかります。しかし、人工芝には一切雑草が生えていません。人工芝をすき間なく施工することで高い防草効果が期待できます!
できることできないこと、
使用場所などの違い
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天然芝
日当たり・水はけの良い土の上が
必須条件!
アウトドアバーベキューOK!天然芝は成長する場所を選びます。一日中日陰になるような場所、水が溜まりやすい場所では芝が育ちにくいため施工はオススメできません。一方人工芝に比べ火の扱いに注意しなくていいので、庭でアウトドアBBQや花火を楽しむことができます。
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人工芝
狭小地、コンクリートの上など
敷く場所を選ばない! 火気厳禁!人工芝は、コンクリートの上にも施工OKなのでマンションのベランダでも楽しむことができます。下地を選ばずどんな場所にも施工できるので、スポーツグランド、商業施設、店舗、一般家庭のベランダ・バルコニーなど用途は様々です。しかし、人工芝は合成樹脂を使用しているため火気厳禁です。
天然芝と人工芝
どんな人に向いている?
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天然芝
- とにかく「天然」にこだわりたい方
- 手入れの時間が取れる方
- 施工費用を安くしたい方
- 庭でBBQや花火をする予定のある方
- 主に観賞用として取り入れたい方
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人工芝
- 一年中青々とした芝を楽しみたい方
- 忙しく手入れの時間が取れない方
- メンテナンス費用を抑えたい方
- 日当たりの悪い場所に施工したい方
- マンション住まいやベランダに芝を敷きたい方
天然芝と人工芝
メリット・デメリットまとめ
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天然芝
天然芝のメリット
- 季節を感じながら表情の変化を楽しめる
- 材料コストが安い
- 手入れが行き届いた芝が美しい
- 夏場は涼しくリラックス効果が期待できる
天然芝のデメリット
- 芝刈り・水やりなどのメンテナンスに手間がかかる
- ランニングコストが高くなる
- 雑草を完全に防ぐことはできない
- 冬は枯れたように変色する
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人工芝
人工芝のメリット
- 一年中青々とした芝空間が楽しめる
- 敷く場所を選ばない
- メンテナンスいらずで維持管理費不要
- 耐久性に優れる
人工芝のデメリット
- 施工時の材料コストが高い
- 季節感がなく、人工的な見た目は否めない
- 年数が経つと芝が寝てしまう
- 寿命があり8年ほどで交換が必要
- 夏場は表面温度が上昇する
場所に合わせて天然芝と人工芝を
ハイブリッドで使う方法も!
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天然芝は成長できる場所とできない場所があります。お庭全面に天然芝を敷いたのに、日陰や、よく水が溜まる場所だけ枯れてしまうことが良くあります。その場合は、天然芝が成長しにくい場所だけに人工芝を張る方法もおすすめです。
いかがでしたか?天然芝と人工芝、それぞれにメリット・デメリットがあります。「天然芝を敷いたけどお手入れする時間がない!」「人工芝を敷いたけど、やっぱり本物の芝に憧れる!」という後悔が無いように、メリット・デメリットを考慮しながらご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。
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