静電気防止加工の生地素材とは

布生地・テキスタイルの機能や用語を知ろう静電気防止加工の生地素材とは

静電気防止(抑制)加工とはその名の通り、静電気が起こりやすい状態を抑えてくれる加工のことです。静電気を起こさないようにするのはどういった仕組みなのか、どのようなものに静電気防止(抑制)加工の生地素材が使われているのかを紹介します。



 

静電気の仕組み

 
化学繊維は静電気が起きやすい?
化学繊維
 

吸湿性が低い化学繊維などは、扱いやすさや加工のしやすさに優れているのですが、静電気が起こりやすいという特徴を持っています。

しかし、静電気防止の加工を施すことで、このマイナス点をさらになくすことができます。





 
静電気の仕組み
静電気
  

すべてのものにはプラス、マイナスの電荷があります。2つのものを摩擦することで静電気が起こります。

湿度が下がっている気候の中、あるいは電気を通しにくい素材が摩擦した場合、電気が溜まるという状態を引き起こします。これが帯電という状態です。

摩擦したものによってプラスの電荷がたまるかマイナスの電荷がたまるかが決定します。

 プラスの電荷が溜まっている状態と、マイナスの電荷が溜まっている状態でそれぞれが触れ合う場合、プラスとマイナスを交換するという電荷の移動が起こります。

 帯電していたものが移動することによって静電気が発生するのです。人間の体には水分が多く、電気を移動させるのにぴったりの素材となっており、そのため、手がドアノブに触れるときなどにバチッと静電気が発生してしまいます。





 

静電気防止加工の仕組み

 
加工のタイミング
静電気抑制加工のタイミング
 

静電気防止加工は合成繊維の染色加工などが済んだ後に行います。

染色後は様々なものが除去されているので非常に帯電しやすい状態です。少しの摩擦でも帯電してしまうため、合成繊維を親水性のある薬剤に浸すことで帯電している静電気を分散するという加工が行われます。

 生地を切るときや、たたむとき、縫い合わせるときなどに静電気が発生すると正しい作業が行われない可能性がある場合は、工場にあるときから、あるいは作業する時だけ有効な静電気防止加工を行う場合があります。





 
加工の仕組み
加工の仕組み
 

さらに長期的に静電気を防止する加工としては、合成繊維の中に電気を通す素材を練り込んだ糸を入れる方法があります。

帯電は電気を通さない素材があることで電気が溜まっている状態ですから、電気を通しやすい糸を入れることで帯電を防ぎ、結果、静電気が起こるのを防止できるという仕組みです。

 クリーニング店などで行われている静電気防止加工は、繊維の表面に吸湿性の良い物質を付着させるという方法です。

水分があれば電気が通りやすくなりますので、電気を通しにくい合成繊維や化学繊維に付着させることで電気を通しやすい生地に変えるという方法です。 これであれば洗濯をしても、一定期間静電気を防止することができるとされています。







 
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