蛍光塗料・蓄光塗料・反射塗料
塗料に特殊な成分を加えることにより、光の波長を変えたり、光のエネルギーを蓄えたりする塗料です。これまでは、道路標識などで注意を促すために使われてきた塗料です。もちろん、その使い方はこの先もずっと継続していくことでしょう。現在では、インテリアやエクステリアの装飾、遊具などに使われることが多くなっています。使い方はあなたのアイデア次第です。
蛍光塗料
紫外線を反射し目に見える光に変える蛍光顔料が入った塗料
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蛍光顔料が紫外線を浴びると
人の目に見えない紫外線は、夜でも飛び交っています。そんな紫外線を蛍光塗料にあてると不思議な現象が起こります。
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可視光を反射!
紫外線の波長が大きくなって目に見える光になります。ブラックライト(紫外線)を当てると驚くほど鮮やかに光ります。
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色はどう決まる?
蛍光顔料の主成分によって、反射する光の波長が変わります。つまり、顔料の組合せで色が決まります。
普段私たちがよく目にする蛍光塗料は、道路に関するところに使用されています。暗いところでも目立ちやすく、注意を促し安全を確保するためによく使用されています。他にも、上空からでも見つけやすくするためにヘリポート、人の誤転落を防ぐために駅のホームなどにも使用されています。
蓄光塗料
光エネルギーを蓄えて少しずつ光を放射する塗料
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蓄光顔料が光を浴びると
蓄光塗料はその名の通り、光を蓄える塗料です。
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数秒で満タン!
光を当て始めてから、数秒でエネルギ―満タンになります。
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りん光
ゆっくりと蓄えたエネルギーを放出します。これを燐光(りん光)と言います。
普段私たちがよく目にする蓄光塗料は、真っ暗の閉ざされた空間で停電になっても光るべき「非常口の案内」によく使用されています。蓄光塗料には2種類あり、長時間にわたり弱く光るタイプと、短時間で強く光るタイプがあります。また、蓄光塗料と似たような塗料に夜光塗料というものがあります。夜光塗料とは、ラジウムなどの放射性物質をわずかに含み、光エネルギーを蓄えなくても弱く発光することが出来ます。腕時計などの盤面に使用されています。
反射塗料
光が向かってきた方向に反射する塗料
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反射塗料が光を浴びると
反射塗料の表面には小さく丸いガラスビーズが並んでいます。
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ビーズで光が回転
ビーズに当たった光は、屈折と反射により180°の角度で反射されます。
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光が来た方向に反射する
反射塗料にどの角度で光を当てても、光が来た方向に反射をします。
道路わきの交通標識は、真っ暗闇では見ることが出来ません。しかし、手にライトをもって標識を照らせば、そこだけがとても明るく光って見えます。それは、ライトから当たった光が全て自分の方に反射されるため、標識の周囲よりも明るく見えるからです。他にも、自転車のタイヤ、道路誘導員のジャケット、ガードレールなど、光を放ちながら向かってくるものに対し、自分の存在をアピールする場所に使用されています。

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