女子のためのペイント講座
ペンキや塗料の種類が多すぎる、説明を聞いてもよくわからないという女性は必見!上の写真でもわかるように、ハケや筆、色とりどりのカラー、メイク道具とペイント道具ってどこか似ていませんか?実際のペイントとメイクも似ているんです。メイクの手順に沿ってペイントの手順を説明していきます。
洗顔
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メイクの前に洗顔をしますよね。では、なぜ洗顔をするのでしょう?メイクのノリがよくなるように皮脂、汚れ、古い皮膚などを落とすためです。ペイントも同じです。木材ならヤニやささくれ、金属ならサビや古い塗装などがこれに当たります。それでは、木材や金属の洗顔方法について見ていきましょう。
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木材
木材なら、紙やすりや布やすりなどでこするのが一般的です。布やすりの方が高価ですが耐久性があり安くすみます。また、やすりには番号がついています。小さい数字ほど荒く、大きな数字ほど細かいやすりです。とても荒れている木肌には、#60→#120→#200の順で滑らかな肌に仕上げます。きれいな木肌には、#200だけで十分です。最後に雑巾で削り粉を取り去りましょう。
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金属
金属なら、ワイヤーブラシなどでサビや古い塗膜をこすり落とすのが一般的ですが、ワイヤーブラシがない場合は、古い金たわしなどを用いてサビや塗膜を落としてもいいでしょう。最後にやすりをかけて表面を滑らかにしておくと仕上がりに差が出ます。1mm以上の段差は仕上げ塗料を塗った後でも表面に現れてしまいます。
ベースメイク(下地)
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ベースメイク(化粧下地)は、しわや毛穴を隠して表面をなめらかにします。木材にも筋や小さな穴があり、塗料を吸い込んでムラのある仕上がりになったりします。金属の場合は、しわや毛穴がありませんが、つるつるすぎて化粧のノリが悪くなります。コンクリートなどは洗顔で修復できなかった凸凹などをパテで埋めたりします。
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木材
木材には「との粉」というものを使います。粉末を水と混ぜて木肌の表面にすりこむようにして、小さな穴などをカバーします。との粉よりもっと簡単なスプレータイプのものもあります。こちらは塗りこむ必要がなく、透明の樹脂が穴をふさぐように固まることで下地を形成します。
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金属
金属の肌はつるつる過ぎてファンデーションのノリが悪く、すぐにファンデーションが取れてしまいます。ノリをよくするためにプライマーというものを塗布するとどんなファンデーションでもノリがよくなります。また、金属といえばシミ・ソバカスのようなサビが大敵です。このサビをおさえるサビ止め剤を塗れば、シミやソバカスが増えることを防いでくれます。
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コンクリート
コンクリートのひび割れは、残念ながらメイクでごまかすことができません。思い切って整形手術をしましょう。とはいっても高額でもなく難しくもありません。素材にあったパテをねんど工作のようにすき間に埋めて乾燥させれば整形手術は成功です。仕上げに平滑になるようにやすりをかければ完璧です!
ファンデーション
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ファンデーションでお顔全体の色を作りましょう。ペイントで使うファンデーションは一般的にリキッドタイプです。これが水性塗料や油性塗料と呼ばれるものに当たります。ペイントなら、木肌の色に合わせなくても好きな色を選べます!一番重要で楽しい色選びです。
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好きな色のラインナップがあるペイント商品が塗る場所に対応しているか確認しましょう。木材でも金属でもコンクリートでも塗り方は同じです。まず、ファンデーションと同じく全体に配ってから伸ばしていきます。ハケを使った場合の仕上げのひと塗りは、全体を同じ方向に伸ばし直せばきれいに仕上がります。
ポイントメイク
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ファンデーションで質感は若返りましたが、もっと生き生きした感じを出すためにもうひと手間!アイライン・アイシャドー・リップ・チークなどのポイントメイクは、個性を際立たせる部分であり、少しの工夫で大きな雰囲気の変化をもたらします。ペイントの世界におけるポイントメイクの方法を少し紹介しましょう。
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マスキングテープ
マスキングテープを用いると、その部分に色がつかなくなるため、色をきれいに分離することができます。壁紙などの凸凹がある部分ではコーキング剤を合わせて使用するときれいにマスキングができます。マスキングテープだけでデザインを描いて後ではがして模様をつけるのも非常に面白いでしょう。
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ステンシル
文字などがくりぬかれたプレートにファンデーションと異なった色味のスプレーなどを塗布することで、かたどった文字を描くツールです。非常に簡単に文字が書けるため、工場や倉庫の出荷の管理番号の記載にもよく使われています。そのため、いい意味で工業っぽいニュアンスを追加することができます。
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アンティーク加工
ペイントにおけるアンティーク加工はメイクにおける化粧崩れです。ところどころ化粧を落としましょう。よく当たる部分などを重点的に落とすと自然な風合いのアンティーク感が出ます。化粧を落とす以外にも、アンティーク感を出すためのワックスのような商品もあります。
ナチュラルメイク
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木材のお肌に自信があるならナチュラルメイクがおすすめです。木目を生かしたきれいな仕上がりになります。ただ、すっぴんだと日焼けなどが心配ですので、最低限の保護はしてあげましょう。木目を一層きれいに引き立てながら、保護するための塗料はいろんな種類があります。代表的な3種類を紹介しましょう。
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ニス
ニスは透明のファンデーションです。木材の色をそのまま生かしつつ、表面に塗膜を形成することにより傷などから守ります。色のついた着色ニスなどもありますが、下地調整などがうまくできていないとムラになる傾向があります。着色するには次に紹介するステインを塗布した後にニスを塗ると簡単きれいな仕上がりになります。
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ステイン
ステインはお肌の色を変化させる着色剤です。柔らかい部分に多く浸透するため、木目をきれいに浮かび上がらせる効果もあります。ただ、全てしみ込んでしまうため、表面の傷の保護には役立ちません。また、撥水性なども持たないので、ニスと合わせて使用するのがおすすめです。
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ワックス
すっぴんでコンビニに行く人でも乳液だけは塗っていることが多いでしょう?この乳液に当たるのがワックスになります。木の健康な状態を保つ成分や撥水効果などがあり木材のきれいな状態を長期間持続させるのに役立ちます。乳液と同じように毎日でなくてもよいですが、定期的なメンテナンスが必要です。
いかがでしたか?ペイントもメイクするのと同じで楽しいですし、女性の方でも力が不要なのでとても楽しめるDIYなんです。壁一面をペイントすることだってとても大きな顔にファンデーションを塗るのと同じだと思ってください。むしろ女性の方がインテリアに興味を持っている方が多いため、センスの良い作品を作ることが多々あります。さあ、あなたもペイントを始めてみませんか?
