防カビ塗料とは

DIYペイントと機能性塗料防カビ塗料とは

温暖多湿な日本の気候風土は、浴室や台所などの水回りだけでなく、住宅全体がカビ等の雑菌や微生物が発育しやすい環境にあります。カビなど有毒な菌が人体に接触吸収すると健康を損ねる要因にもなります。カビに対しては防カビ塗料を活用しましょう。





 
建造物や住宅の環境、あれこれ
建造物や住宅の環境
 

住宅は、地面に近い低層階の方が湿気が多く、同じマンションでも1階と10階の室内の湿度は異なります。両隣に部屋が隣接した中住戸か、角部屋かによっても熱や湿気のこもり方、溜まり方は異なります。

また、高低差のある土地で建造物のそばの地面が盛り上がって壁を覆い隠すような地形になっていたり、川や海のそばの建造物であったりと様々な条件下で建造物に対する湿気や日照の状態は変わります。


度重なるカビの発生や結露などに悩まされるのは、新しい住宅ではなく築年数の長い住宅であることがほとんどです。

築年数が長くカビが生えるからと思い入れのある住宅や建造物に住むことを諦めたり手放したりしたくないですよね。

カビが生えてしまい共存することもなんだか気が引けます。そもそもカビって体に良いもの?悪いもの?どうなのでしょうか。カビの種類やその被害について詳しくご説明します。





 
カビが好む環境とは?
カビが好む環境
 

カビはキノコや酵母と同じ真菌類です。

形態は菌糸と胞子からなり、菌糸は盛んに枝わかれしながら生育し、成熟すると新たな胞子を作り周囲にまき散らします。

風や水、動物あるいは人によって運ばれた胞子は、新たな場所に着床して再び発芽・発育します。

カビの発生には温度・湿度・酸素・養分の4つが大きく影響し、発生に最適な温度は20~30℃、湿度は60%~80%ほどです。

栄養源は、食品・垢・皮脂・ガラス・コンクリート・鉄・プラスチック・ペンキ・接着剤など、あらゆるものがカビの養分となります。



 

カビが発生する季節

カビといえば梅雨をイメージしますが、秋雨前線の影響で雨天が続く8月~10月ごろも要注意です。

室内に漂う胞子数を測定したデータを見ると10月が最も多く、次いで7月・8月・9月・11月・6月です。梅雨頃に発生したカビが繁殖を繰り返してしていき、徐々に増殖します。

冬は気温も低く空気も乾燥してカビの胞子数は減りますが、現代の住宅は高断熱・高気密に設計されています。

冬でも暖かく、建造物の北側の壁や窓などは表面温度が低く湿気がたまりやすいため、冬季でもカビが発生しやすいです。





 
カビの種類
カビの種類
 

日常生活で目にするカビは約300種類ほど。そのうち居住内から検出されるカビは約60種です。

室内の至る所で発生するクロカビは薬剤に弱く耐熱性もあまりないため比較的除去しやすいカビです。

ただし、菌糸が奥深くまで入り込み繁殖が進めば、薬剤に対して相当な抵抗性を示します。このような状態になると、いくら表面だけ除去してもイタチごっこです。早めに除去してください。


副鼻腔炎やアレルギーの原因とされるススカビは薬剤や紫外線に対する抵抗性が強いです。

耐寒性があり乾燥にも強く、窓や窓際などの結露部で多く見られるアオカビ。水気のある場所で多く発生するアカカビ、乾燥した環境に多く分布するアズキイロカビ、畳や壁・木部で多く発生するコウジカビなども室内環境でよく発生します。





 
防カビ塗料の選び方
 

防カビ塗料は、通常のアクリル樹脂系やフッ素樹脂系、ウレタン樹脂系などの塗料に防カビ剤・抗菌剤・防腐剤といった化合物を添加しています。

コンクリートやモルタル・木部・鉄部・発泡スチロール・硬質塩ビなど、室内外の様々な場所に使用できる汎用性が高い商品が主流です。

浴室用・木材用など用途を限定した防カビ塗料もあります。

JIS規格ではカビ13菌のうち、3~5種に対して有効性があれば、防カビ剤として認定します。出来るだけ多くのカビの種類に対応する強力な防カビ塗料を選ぶと安心です。


防カビ塗料も他の塗料の歴史と違わず、以前は人体に有害な重金属を含んでいました。
現在では人体に影響のない天然系成分を含む有機系や無機系、光触媒、無光触媒といった抗菌剤が使用されています。





 
防カビ塗料の使用方法
防カビ塗料の使用方法
 

作業前に必ずマスクをしましょう。カビ取り剤でカビをとる作業が発生するため、カビの胞子など菌を吸い込む恐れがあります。

「マスクなんかいらない!」というたくましい方もいらっしゃるかもしれませんが、着用をおすすめします。

手順は、カビ取り剤やカビ止め剤で殺菌漂白し落とせるカビを落とす、乾燥させる、防カビ塗料を塗布する(二度塗りが理想)、という流れです。



 

防カビ塗料の作業手順

【まずはテストを】
屋内の壁紙が張られている場所は、カビ取り剤により漂白してしまう危険があります。まず隅など目立たない場所でカビ取り剤のテストをします。


【カビ取り剤でカビを除去する】
壁にカビ取り剤を噴霧した際、上からキッチンペーパーなどを当てるとカビ取り剤が流れずに張り付きます。そのまま30分程放置し、漂白が見られる時は消毒用エタノールなどで拭きとります。

・深部までカビが繁殖している場合
ボードや断熱材にまでカビが増殖している際は、残念ですが全て交換します。

・コンクリート壁の場合
コンクリート壁の場合は、室内であれば壁紙の時と同様の手順です。
屋外であれば、水洗いでゴミを落としてからカビ取り剤を塗布し、30分程放置したら再度水洗いをします。

・珪藻土壁の場合
珪藻土(けいそうど)壁はカビの除去が非常に難しいため、一度剥がしてから珪藻土を塗り直すか、防カビ仕様の壁紙に貼り直す方法が一般的です。


【防カビ塗料の塗り方】
防カビ塗料の塗り方は、残留しているカビの除去用に、防カビ剤を添加した下地塗料を塗布します。下地が十分に乾燥したら、防カビ塗料は二度塗りします。

面積や環境にもよりますが、塗布面の乾燥時間は2~6時間ほどかかります。

​全ての作業を一日で終わらせようとせず、2日程度にわたって余裕を持って作業しましょう。




 
カビを撲滅しよう!

カビが生えてから後手で対策にまわることは仕方がありません。カビの胞子は見えませんから生えてから気づくのは普通です。

生えてからでも気づいたのならば、カビ取り塗料やカビ取り剤を駆使してカビを撲滅しましょう。








 

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