熱が塗料に与える影響

DIYペイントの豆知識熱が塗料に与える影響

塗料は水か有機溶剤を使用した液体です。保管中、塗装中、乾燥後でも何らかの不具合が発生する場合があります。ここでは合成樹脂塗料、いわゆるペンキについて温度変化がもたらす影響を見ていきましょう。





 
保管中の温度変化
保管中の温度変化
 

水性ペンキは水が主成分。つまり、氷点下になると凍り始めます。

凍った水性ペンキが溶けたとき、元通りになるかというと答えは「戻りません」。

理由は、氷という固体がペンキの主成分である樹脂や顔料などの固形分を破壊してしまうためです。丈夫な塗膜にならないなどペンキとしての性能が著しく低下します。

油性ペンキの場合、特に直射日光には注意です。容器内で温められた塗料の有機溶剤成分が強く揮発(蒸発)し、容器の内圧が高くなります。

内圧が高くなり続けると、容器のふたがはじけ飛び、事故につながる可能性があります。
塗料の保管は、凍らない冷暗所に保管が鉄則です。





 
塗装中の温度変化
塗装中の温度変化
 

塗装中の温度で最も関連するのが乾燥時間です。

水性ペンキは5℃以下では水分が蒸発しないため乾かないという不具合が発生します。油性塗料は5℃以下でも乾燥しますが、メーカーは推奨していません。

反対に暑いときは乾燥時間が極端に短くなります。特に日光に熱せられた外壁は60℃以上となることもあります。

この場合、塗料は秒単位で乾いてしまいます。早く乾きすぎると、塗り継ぎのムラが出ることと、乾燥不良の2点が発生します。






 
乾燥後の温度変化
乾燥後の温度変化
 

塗料は乾燥すると完成です。つまり、この状態が最も安定した状態になります。ただし、塗料は乾燥するとプラスチックと同じようなものです。

90℃近い熱を加えると塗膜が変質します。
例えば、テーブルにペンキを塗り、お湯の沸いたやかんをそのまま置いた場合、ペンキの塗膜は白く濁ります。塗料の種類によってはやかんと固着することもあります。
 

「耐熱塗料」と呼ばれるペンキがあります。一般的に販売されているものは約600℃の温度に耐えることが出来ます。これを使用すれば、ストーブにもペイントすることが出来ます。
 
塗料は温度に対してとてもデリケート。塗料は人が快適な温度で使うものですので、人が不快に思う温度は、塗料にとってもよくない温度だと覚えておきましょう。

  






 

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